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フェラーリを売るカーディーラーがAWSサービスで営業力を強化

フェラーリを売るカーディーラーがAWSサービスで営業力を強化

2022年02月02日更新

フェラーリとアストンマーティンを売る
カーディーラーがAWSサービスで営業力を強化

エム・オートは中四国地域の顧客にグローバルでトップクラスのブランド力を誇る輸入車を販売するカーディーラーだ。同社が販売しているのは自動車レースの最高峰であるF1(フォーミュラ1)で長年にわたり活躍しているフェラーリをはじめ、映画『007』の主人公であるジェームズ・ボンドの愛車として知られるアストンマーティンだ。同社はオンプレミスのファイルサーバーの運用管理の負担軽減と、保管しているデータを利用する際のセキュリティ強化を、AWSの「Amazon WorkSpaces」と「Amazon EC2」で実現した。

ファイルサーバーの運用負担と
データ利用時の安全性に課題

エム・オート
経営管理部
総務部長
森 敏郎氏

 エム・オートでは新車価格が数千万円、車種によっては1億円を超えるプライスタグを付ける商品を扱っているにもかかわらず、コロナ禍にあっても過去の販売実績を上回る売り上げを上げているという。その理由について同社 経営管理部 総務部長 森 敏郎氏は「環境の変化に影響を受けない富裕層が一定数おり、コロナ禍の影響でこれまで楽しんでいた旅行などのレジャーへの出費がなくなったため、高級車への投資が旺盛になっています」と説明する。

 特にフェラーリは購入後に中古車となっても値下がりせず、新車時よりも高い価格で取引されることもあり、投資対象としても人気があるという。

 限られた生産台数を世界中の富裕層が奪い合うように売れるフェラーリだが、エム・オートでは顧客の購買意欲を促す働きかけを継続的に行うことで顧客との信頼関係を築き、営業効果を高めている。例えばオーナーが交流するイベントを開催したり、同社が取り扱う車両の魅力を伝える画像を配信したりしている。

 同社では顧客に情報発信する画像をはじめ過去のイベントの情報や顧客との営業の交渉記録、そして顧客情報をオンプレミスのファイルサーバーで管理していた。

 森氏は「以前は営業担当者がファイルサーバーにアクセスして必要なデータを参照するだけではなく、データを自身のPCにダウンロードしてお客さまとの商談に利用していました。ファイルサーバーに保管されているデータは機密情報も含むことから、仕組みや利用方法を見直してセキュリティを強化する必要がありました」と説明する。

 さらに「ファイルサーバーに不具合が生じると私に問い合わせが集中するため本来業務が滞ってしまう上に、私自身では解決できません。そのためファイルサーバーをクラウド移行させて、業務をアウトソーシングしたいと考えていました」と話を続ける。そこで森氏が相談したのがカワミツだった。 

必要なサービスが必ずあるAWSを選択
担当者が最適なサービスをアドバイス

カワミツ
エンジニアリング事業部
SE課 課長
井上興一氏

 カワミツがエム・オートに提案したのはAWSの「Amazon WorkSpaces」と「Amazon EC2」だ。AWSのサービスを提案した理由についてカワミツのエンジニアリング事業部 SE課 課長 井上興一氏は「ファイルサーバーの運用管理を全てアウトソーシングしたいという要望に対してクラウドの利用を提案しました。そしてお客さまのさまざまな要望に応えられるサービスが豊富に用意されているAWSならば、ワンストップでソリューションを提供できます」と説明する。

 そしてAWSのサービスを提案するにあたり同社 ソリューション営業部 藤田亮介氏は「AWSの国内唯一のディストリビューターであり、IT機器の購入で長年にわたって取引があるダイワボウ情報システム(DIS)に依頼しました」と話す。

カワミツ
エンジニアリング事業部
SE課 チーフエンジニア
近藤充高氏

 するとDISの担当者はAWSの担当者も交えてミーティングの場を設けた。同社 エンジニアリング事業部 SE課 チーフエンジニア 近藤充高氏は「当初はファイルサーバーとして『Amazon Simple Storage Service』(Amazon S3)を利用しようと考えていましたがAmazon EC2の方が適していると聞き、Amazon WorkSpacesと組み合わせて提案しました」と話を続ける。ファイルサーバーの運用に際して「Amazon FSx for Windows File Server」の利用も検討したが、全体の規模感や費用面などを考慮してAmazon EC2をリザーブドインスタンスで利用するに至った。

Amazon WorkSpacesとAmazon EC2で
クラウド移行と端末のデータレス化

 カワミツの提案を採用したエム・オートでは現在、機密情報はAmazon EC2に保管し、全社員が手元のローカルPCからAmazon WorkSpacesを通じてAmazon EC2にアクセスしてデータを参照することで、ローカルPCをデータレス化してセキュリティの強化を実現した。

 また無線認証やローカルPC、Amazon WorkSpacesのログイン認証を効率的に管理したいとの要望からAWS Directory Serviceの「Simple AD」と認証サーバーのAmazon EC2を連携させて認証の一元化も実現した。

 エム・オートの森氏は「現在はファイルサーバーがAWS上にあるため、カワミツさまがリモートで運用管理ができるようになり、本来業務に専念できるようになりました。また情報漏えいのリスクも大幅に軽減でき、安心して業務を行えています」と喜ぶ。

 カワミツではリモートワークの普及に伴いオンプレミスのファイルサーバーをクラウド化するニーズが増えていると見ており、機密情報のデータ保護にも有効なAWSのストレージやファイルサーバーのサービスを積極的に提案してビジネスを伸ばしていくという。

Company Profile

エム・オート
https://www.m-auto.co.jp/
本社:広島県広島市南区霞2-9-2
設立:1972年
社員数:30名 ※2022年1月末時点

カワミツ
https://www.kawamitu.co.jp/
本社:広島県廿日市市桜尾1-9-21
設立:1978年
社員数:30名 ※2022年1月末時点

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