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軽量薄型ノートPC向けのCPUと単体GPUでPC需要を喚起するインテル

軽量薄型ノートPC向けのCPUと単体GPUでPC需要を喚起するインテル

2021年01月08日更新

NEWEST COMPUTING PLATFORMS 2021
2021年最新コンピューティングプラットフォーム徹底解説

システムやサービスの基盤となるサーバーやエンドポイントとして欠かせないPCのプラットフォームに変化が生じ始めている。長らくPCなどのプロセッサー市場をけん引してきたx86系と、組み込み機器やスマートフォンなどのプロセッサーとして採用されてきたArm系のいずれにおいても、新しい取り組みが加速しているのだ。インテル、AMD、Apple、クアルコム、マイクロソフト、エヌビディアの最新動向から、市場の流れを紐解く。

Introduction

1978年にインテルは16ビットの8086マイクロプロセッサーを発表(共通する命令セットを採用したプロセッサーがx86系と呼ばれるようになる)。このプロセッサーを搭載したIBM PCの成功によって、x86系のプロセッサーはPC市場をリードすることになった。一方、組み込み機器などで大きなシェアを獲得したのがArm系のプロセッサー。低消費電力性能を高められるArmアーキテクチャを採用したプロセッサーは、現在ではスマートフォンや多くのタブレットで採用されている。さまざまな時代を経て今、双方のプロセッサーに関わる大きなうねりが起きている。

Intel [x86系]

プロセッサー市場をけん引してきたインテルは2020年の第3四半期にコーポレートロゴを刷新。同時に、「第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリー」を発表している。Tiger Lake(コードネーム)と呼ばれていた第11世代インテル Core プロセッサーについて、インテル 執行役員 パートナー事業本部 本部長の井田晶也氏は次のように表現する。「新しいイノベーションが詰まった、次世代の薄型軽量ノートPCを実現するプロセッサーです」

さらにインテルがクライアントコンピューティング事業で最も注力しているプラットフォームとして、ノートPC向けの「インテル Evo プラットフォーム」を発表した。「第11世代Core プロセッサーを搭載した製品の中でもトップオブトップになり、『Project Athena』※の指標を満たすノートPCのプラットフォームです」(井田氏)

インテル Evo プラットフォームに準拠するノートPCは第11世代Core i5/7と「インテル Iris Xe グラフィックス」が採用され、「最高の性能を実現する薄型軽量ノートPC」を可能にするという。このインテル Evo プラットフォームに準拠したノートPCが、2021年に続々と登場することになる。

インテルはモバイル向けとして初となるディスクリート(単体)GPU「インテル Iris Xe MAXグラフィックス」も発表した。これも薄型軽量ノートPC向けに設計されている。

※インテルが推進するノートPCのイノベーションプログラム

「第11世代インテル Core プロセッサーは、次世代の薄型軽量ノートPCを実現します。」
―インテル 執行役員 パートナー事業本部 本部長 井田晶也氏

インテル Evo プラットフォーム

インテル Iris Xeグラフィックスを内蔵した第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリーを基盤として、Project Athenaの第2版の仕様と重要体験指標を満たすノートPCのブランド。

■基準
・バッテリー駆動時も安定した応答性
・スリープ状態から1秒未満で起動
・フルHDディスプレイ搭載システムとして実際の作業で9時間以上のバッテリー駆動
・フルHDディスプレイ搭載システムとして30分以内で最大4 時間駆動分の急速充電
・Thunderbolt 4、Wi-Fi 6対応

Iris Xe MAX グラフィックス

インテル Iris Xe MAX グラフィックスは、薄型軽量ノートPC向けに設計されたディスクリートGPU。第11世代インテル Core プロセッサーのインテル Iris Xe グラフィックスでも用いられている「Xe-LPマイクロアーキテクチャ」が基盤になっている。

■仕様
演算ユニット数:最大96基/周波数:1.65GHz/可変レートシェーディング/インテル DLBoost:DP4A/AV1 デコード/エンドツーエンド12ビット/PCI Express 4.0/4GBメモリー

インテル Iris Xe MAX グラフィックスは、「インテル ディープ・リンク・テクノロジー」によって第11世代インテル Core プロセッサーとインテル Iris Xe グラフィックスを連携させた処理が可能になる。これによって、CPU性能の最大化、AI性能やエンコード性能のさらなる向上が実現する。インテル Iris Xe MAX グラフィックスを搭載した製品と、インテル ディープ・リンク・テクノロジーに対応したアプリケーションはこれから増えていく予定だ。

「インテル ディープ・リンク・テクノロジーでグラフィックスの性能を最大限に引き出します。」
―インテル 技術本部 部長 安生健一朗氏

第 11 世代インテル Core プロセッサー&Iris Xe グラフィックス

第11世代インテル Core プロセッサーは、薄型軽量ノートPC向けに開発されている。インテルの新しい10nm SuperFinプロセス・テクノロジーの採用で、前世代製品と比較して、より高い動作周波数で稼働しながら優れたパフォーマンスと応答性を維持しつつ、電力効率を最適化する。内蔵GPUとして、AI支援型で低消費電力アーキテクチャを採用したインテル Iris Xe グラフィックスを搭載(Core i 5/7)。インテル Iris Xe グラフィックスと第11世代インテル Core プロセッサーは、コンテンツ作成、クリエイティビティ、コラボレーションなど、ノートPCを利用したさまざまな仕事環境の生産性を向上させる。

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