「WorkMagic ─ 仕事に魔法を。 ─」中小企業の成長の切り札
マイクロソフトは「仕事の生産性と安全性が驚くほど向上する、まるで魔法のようなパワーをもたらす方法」という、企業が喉から手が出るほど欲しがりそうな、とっておきのアドバイスをグローバルで公開している。それを知るための合言葉が「WorkMagic ─ 仕事に魔法を。 ─」だ。今回は魔法を手に入れるための具体的な方法を解説しよう。
日々の仕事に魔法をかける三つの道具
Windows 11への移行から始める
「WorkMagic ─ 仕事に魔法を。 ─」という、マイクロソフトが描く魅惑の世界とはどのようなものなのか。日本マイクロソフトのデバイスパートナーセールス事業本部 マーケティング戦略本部で本部長を務める橋本美英氏は「仕事の生産性と安全性を向上させるためには、三つの道具(ツール)が必要です」と笑顔で語る。
その三つの道具とは「Windows 11 Pro」と「Microsoft 365」、そして同社の主力AI製品である「Microsoft Copilot」だ。大切なのはこれらのどれか一つを手に入れればいいのではなく、三つの道具をそろえて手に入れなければならないことだ。なぜ三つの道具をそろえることがポイントなのか、橋本氏に話を伺おう。
まずWindows 11 Proについて「Windows 11はコロナ禍以降に定着したリモートワークやハイブリッドワークという新しい働き方においても、安全かつ効率よく仕事ができるように開発されたOSです」と説明する。
そのためWindows 10搭載PCをWindows 11にリプレースするだけで、同じPCのセキュリティインシデントが58%も削減※1できるのだ。従来はオフィスを中心に仕事をしていたが、現在はオフィスの外からリモートで仕事をする機会も多い。
オフィスの中で利用するPCは外部から隔離する壁(ファイアウォールなど)を築くことでサイバー攻撃から身を守りやすいが、オフィスの外に出るとユーザーを守ってくれる壁はなく、常に脅威にさらされる。Windows 11 Proには、OSやハードウェアの両輪で法人ユーザーの安全を守るセキュリティ機能があらかじめ搭載されているため、Windows 10搭載PCをWindows 11 Proに切り替えるだけで安全性が大幅に向上するのだ。マイクロソフトでは「Windows 11はWindows史上最もセキュアなOS※2」であると自信を持ってアピールしているほどだ。
Windows 11 Proは仕事の生産性にもメリットをもたらす。Windows 11にはPCのハードウェアリソースを効率良く利用するための仕組みや機能が搭載されており、OSそのものを軽量化している。Windows 11はスリープモードからの復帰が87%高速化※3され、Webブラウジングの際のバッテリー消費を40%軽減※3できるなど、OS自体にさまざまな改良が加えられている。
さらに最新のテクノロジーが採用されたハードウェアを搭載するPCとWindows 11を組み合わせることでパフォーマンスが大幅に向上するとともに、省電力化によるモビリティの向上と相まって、ユーザーの生産性は格段に向上する。ちなみにWindows 10搭載PCからWindows 11搭載PCに移行した企業を対象に行われた調査では、生産性が15%向上※2したという結果が得られている。
このようにWindows 11 ProはOS単体でもビジネスにたくさんのメリットをもたらしてくれるのだ。
※1 引用元:Windows 11 Survey Report. Techaisle, February 2022 Windows 11 results are in comparison with Windows 10 devices
※2 引用元:TEI Report by Microsoft Dec 2022
※3 引用元:Internal Microsoft performance testing
CopilotでWindows 11を操る
Microsoft 365の導入でコンプリート
魔法の道具の二つ目は生成AIのMicrosoft Copilot(以下、Copilot)だ。CopilotはWebブラウザーのMicrosoft Edgeを通じて無料で利用できる。Copilotはサーチエンジンのように、分からないことを調べさせるだけではなく、自然言語でのプロンプト(質問)を利用することで、AIのエンジンにより多角的な回答やアドバイスを作り出したり、文章の作成やアイデアの壁打ちをしたりするなど、何かをさせる(生成する)ために利用する機能だ。
さらにWindows 11では「Copilot in Windows」も今後無償で利用できるようになり(現在インサイダープレビュー提供中)、こちらはPCに保存されているローカルデータや、OSやソフトウェアとの連携ができる。特に便利なのがWindows 11の設定やアプリケーションの操作をCopilot in Windowsにやらせる使い方だ。
PCの設定や操作方法が分からなくても、例えば「動画編集アプリを起動して」「Bluetoothをオンにして」など、したいことを自然言語で依頼すれば、ユーザーに代わって的確かつ迅速に作業をしてくれる。もちろん音声入力にも対応する。
このユーザーに代わって操作や作業をしてくれるというメリットを最大限に引き出してくれるのが、三つ目の魔法の道具となる「Copilot for Microsoft 365」である。Copilot for Microsoft 365を使えば、無数の機能を備えるMicrosoft 365のあらゆるアプリケーションにAI機能を活用できる。Microsoft 365アプリケーション同士、カレンダー、メールなど、Microsoft Graphと呼ばれる個人や組織にひも付く膨大なデータを連携させて、Copilot(副操縦士)の名の通り、提案書を下書きさせたり、作業をさせたりできる。例えばWordで作った文章を学習させてPowerPointの資料を生成し、内容に応じた生成画像を自動で挿入することもできる。
またMicrosoft 365でEntra IDを利用しているユーザーはCopilotに対して商業データ保護機能を利用できる。社員がAIに社内の機密情報を学習させてしまうことがないように、社員がCopilotに学習させた内容をマイクロソフトのAIに学習させない「責任あるAI」を実現することで、誰もが安全にAIを使える環境を提供する。
中小企業にこそ必要なWorkMagic
日本の企業の働き方をAIのチカラで変えていく
Windows 11への移行について、多くの企業では運用中のWindows 10搭載PCのサポート期限である2025年10月に合わせてリプレースを計画していることだろう。しかし前述の通りWindows 11 ProとCopilot、Microsoft 365の三つの道具をそろえて活用することで、仕事の生産性と安全性が飛躍的に向上する。そのため早期に移行するほど、得られるメリットは大きくなる。
日本マイクロソフトではWindows 11の登場時から、Windows 10からWindows 11への移行を働きかけてきた。その成果もありWindows 7のサポート終了時と比較して、約半年早いペースでWindows 11への移行が進んでいるという。またWindows 11はWindows 10との高い互換性を実現していることも移行の促進につながっているようだ。
橋本氏は「Windows 11のデスクトップ画面のデザインが変わったため、Windows 10で動作しているアプリケーションがWindows 11で問題なく使えるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。しかしWindows 10で稼働しているアプリケーションの99.7%が、Windows 11で問題なく動作する※4ことが確認されており、もしも0.3%の部分で動作に問題が生じる場合は、マイクロソフトが提供するAppAssureプログラムによって、問題が生じたアプリケーションのコードを検証して問題を特定し、解決策を提示するサービスを提供して移行を支援しています」と説明する。
橋本氏は「中小企業では情シスの人材不足もあり、Windows 11への移行が遅れがちです。しかし人手が足りず予算も限られている中小企業こそ、WorkMagicによる生産性の向上が必要です。早急にWindows 11 Proへ移行してMicrosoft 365を導入し、CopilotをはじめとしたAIを活用してWorkMagicを実践していただくために、販売パートナーの皆さまと一緒に、絶えず支援を行っていきます」と意欲を語った。
※4 引用元:App Assure program data. 3. Commissioned study delivered by Forrester Consulting, “The Total Economic Impact? of Windows 11 Pro Devices”, December 2022
Windows 11 Pro や Microsoft Copilot の詳細は、こちらをご参照ください。
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/out/windows11pro/index.html