PC

利用シーンごとにスタイルをチェンジ

 ハイブリッドワークの浸透により、仕事に取り組む場所は自宅やオフィスのみならず、カフェなどの飲食店や、新幹線をはじめとした交通機関など、より一層の多様化が進んでいる。そんな多様化する働く環境に適したPCが、パナソニック コネクトの12.4インチ2in1ノートPC「Let's note QR4」だ。

 本製品は場所を選ばずに仕事ができる機能を備える。一つはバッテリー性能だ。約16時間の長時間駆動だけでなく、PC本体のカメラなどの設定を行うアプリケーション「Panasonic PC AIデバイスコントローラー」の新機能として、「よそ見時に省電力」機能を搭載した。モニターを見ていないことをAIが検知したときに、画面を暗くして電力の消費を抑えられるのだ。モニターの正面を向くと省電力状態からすぐに復帰するため、PCの操作が煩わしくなることもなかった。

 二つ目がセキュリティ機能だ。前述のPanasonic PC AIデバイスコントローラーに、PCを離席時に自動でロックする「離席時にPCロック」機能を搭載している。さらにPCの前に2人以上の顔を検知すると、ポップアップを表示する、もしくは、モニター全体をぼかす「のぞき見注意」機能も備え、外出中でも安心して業務を行えた。

 AIによる優れたバッテリー性能とセキュリティを備えつつ、利用シーンに合わせてPC/タブレットとスタイルをチェンジすることで、効率的に業務を行えるPCだ。

Panasonic PC AIデバイスコントローラーでは省電力もサポートする。
利用シーンに合わせて多様な形状で使える。
Let's note QR4
パナソニック コネクト
価格:オープンプライス

Peripheral

省スペースで使えるスキャナー

 2022年1月に施行された「改正電子帳簿保存法」では、領収書や請求書のスキャナー保存に関する要件が定められている。これに対応するためにスキャナーの導入が必要になるが、スペースが限られるオフィスで幅を取るスキャナーの導入に踏み切るのは難儀だろう。その課題を解決するのが、エプソン販売のA4ドキュメントスキャナー「DS-C480W」だ。

 DS-C480Wは、スキャンした原稿がスキャナーの本体上部に排出される「Uターン給紙」を採用しており、省スペースでの利用を実現する。実際に使ってみたが、スキャンした用紙が上部に排出されるので、排紙のための空間を取らずに使用できた。

 本体には2.4インチの「カラー液晶タッチパネル」を搭載し、見やすい画面でスキャンの設定が行える。DS-C480Wは、改正電子帳簿保存法や、紙媒体での保存が義務付けられていた文書の電子データ保存を容認する法律「e-文書法」に適合したスキャンを行える「e-文書モード」を備え、カラー液晶タッチパネルから設定が可能だ。検証時にe-文書モードを使用してみたが、修正テープでの改ざん跡がはっきり見える形でスキャンが行えた。カラー液晶タッチパネルではどのモードを選択しているか分かりやすく、高い視認性で簡単に操作できた。省スペースで改正電子帳簿保存法に合わせたスキャンが可能な本製品は、手軽な領収書/請求書の電子化に役立つ。

Uターン給紙では、スキャンした用紙が本体上部に排出され、コンパクトに使用できる。
カラー液晶タッチパネルを搭載。画面が見やすく、選択しているデータの保存先が分かりやすい。
DS-C480W
エプソン販売
価格:オープンプライス

Goods

服にマイクを装着してWeb会議へ

 オフィス勤務が再開し始めたことで、会議室でWeb会議を行う機会が増えている。ホワイトボードを使って取引先に説明を行う際は、PCから離れる必要があるが、有線のマイクだと相手が聞きやすい距離から話すのは難しい。ノートPCに備え付けのマイクを使用すると、PCの前から離れるたびに音声が途切れる可能性がある。そこで活用したいのが、サンワサプライのBluetoothマイク「MM-BTCL1」だ。

 MM-BTCL1は、本体背面にクリップを備えている。服の襟に装着できるため、両手を使ったり移動したりしながらマイクを使用可能だ。実際に使用してみたが、フリーハンドでマイクを使えたため、資料の提示やホワイトボードを指さすなどのジェスチャーもしやすかった。本体重量は約10gなため、MM-BTCL1を装着しながら移動しても重さは気にならない。

 1対1のミーティングをWeb会議で行う場合は、通話の音声が外部に漏れないようにしたい。MM-BTCL1は本体上部にイヤホン差し込み口を備え、イヤホンを接続しながら使用が可能だ。検証時にイヤホンを付けた状態で使ってみたが、ワイヤレスヘッドセットのような感覚でWeb会議相手と通話できたため、より集中して会話が行えた。かばんにしまう際はMM-BTCL1とイヤホンだけを入れれば良いので、コンパクトに持ち運べた。ハイブリッドワークでの1対多数の会議から1対1の会議まで、幅広く活用できる製品だ。

(上)本体背面に搭載したクリップにより、服に装着して使用が可能だ。フリーハンドでマイクを使える。
(下)本体にはイヤホンを接続できる。1対1のミーティングなど、通話相手の音声を自分だけ聞きたいときに活用可能だ。
MM-BTCL1
サンワサプライ
価格(税込):9,900円

Software

顧客情報を地図上に可視化

 ジャングルが提供する地図ソフトウェアの新製品「スーパーマップル・デジタル24全国版」を紹介する。

 本製品は、顧客情報や売り上げ情報などを保存したExcelデータやテキストデータを取り込み、地図上に棒グラフや分布図、円グラフで表示できる。さらに、人口統計データや土地用途データといったオープンデータの取り込みに対応した。取り込みはメニューバーの「取込」からファイルの種類を選択するだけで容易だ。土地の利用状況や周辺の人口も可視化することで、より地域に合わせた販売戦略を行えるだろう。

 出発地と目的地のルートを検索できる「プラン」機能を備える。経由する地点の滞在時間を設定できるため、当日のスケジュールを調整可能だ。さらに、任意で登録した車高、車幅、重量といった車両の情報や速度、燃費を考慮したルート探索に対応している。これにより、高さや幅に制限のある道路をルート候補に提示することがなくなり、トラックやバスなど車両に応じたルート探索を行った際の精度が向上した。

 従来機種「スーパーマップル・デジタル23全国版」に搭載されていたオブジェクトとして追加した線や折れ線を合成して多角形を形成できる「多角形編集」機能を刷新。描いた多角形の辺を開くことが可能となった。より柔軟な編集を実現し、複雑な商圏も正確に反映できる。地図情報の可視化によって業務データの理解度を向上させられるソフトウェアだ。

描いた多角形の辺を開くことが可能となり、操作性を向上させている。
車両情報は三つまで登録可能だ。普段と異なる車両を扱うときでも、普段の車両情報を削除する必要はない。

スーパーマップル・デジタル24全国版
ジャングル
価格(税込):1万8,920円(パッケージ版)