ゼロトラストへの注目が高まる中、認証やアクセス制御といった機能を個別の製品で構築する企業は少なくない。デジタルアーツの「z-FILTER」は、IDaaSとSSE(Security Service Edge)を統合し、これらの機能を単一基盤で提供するソリューションだ。独自の認証方式、ホワイトリスト型アクセス制御を備えるほか、管理者向けの運用機能も充実している。認証から運用管理までをどのように一元化しているのか、その特長を見ていこう。

認証から通信までを網羅

 まずIDaaS機能から見ていこう。「z-FILTER」では、一般的なID・パスワードによる認証やクライアント証明書、顔認証・指紋認証といった生体認証に加え、独自の認証方法である「第三者認証」や「位置情報認証」を備えている。

 第三者認証では、上長など本人以外の承認者が認証を行うことでアクセスを許可する。位置情報認証では、自宅や会社、学校といった建物単位から、都道府県・日本国内といったエリア単位までアクセス可能地域を設定する。端末のGPS情報を読み取り、設定した地域以外からのアクセスは自動的にブロックするため、利用場所を限定した運用が可能だ。

 さらに、位置情報認証と第三者認証を組み合わせることで、通常は会社や自宅などの指定場所からの利用に限定し、出張などの例外時には上長の承認によってアクセスを許可するといった運用にも対応する。

 一方、SSE機能の中核を成すのが、デジタルアーツ独自のホワイトリストを活用したアクセス制御だ。管理画面から「推奨フィルター」を有効化するだけで、マルウェア感染やフィッシングなどの脅威が確認されているWebサイトや、悪意ある第三者によってコンテンツ改ざんが行われたWebサイトに加え、デジタルアーツのホワイトリストに未登録かつ安全性が確認できていないWebサイトへのアクセスを自動的に遮断する。未登録のWebサイトは、デジタルアーツの専任スタッフが内容を確認し、安全性が確認されればホワイトリストへ追加されるため、新たに公開されたWebサイトにも対応しやすい。

 さらに、「ChatGPT」や「X」(旧Twitter)など、3,000以上のWebサービスに対してログイン、ファイルアップロード、投稿といった機能・操作単位で細かな制御を行える。Webサービスの制御設定に基づいてクラウドファイアウォールのルールが連動して自動追加されるため、管理者がプロトコルやIPアドレス、ポート番号を個別に調査して設定する手間を削減できる。

 ダッシュボード画面は日本語表示に対応しており、海外ベンダー製品に多い英語中心の管理画面と比べて内容を把握しやすい。さらにタブ形式を採用しているため、複数のWebブラウザータブやウィンドウを開くことなく、一つの画面内で必要な情報へアクセス可能だ。例えば、「契約状況」タブでは通信量の推移を線グラフで把握できる。また「システム状況」タブでは、サーバーやZTNAコネクターの稼働状況を正常稼働、一部停止、サービス停止の区分でグラフィカルに表示する。

 認証からSSE、運用可視化までを単一基盤で提供するz-FILTERは、セキュリティ対策の強化と運用管理の効率化を両立したい企業にとって、有力な選択肢の一つといえる。

z-FILTERのおすすめポイント5選

z-FILTERには、認証からアクセス制御、運用管理までを支援する多彩な機能が備わっている。ここでは、その中から日々の運用で役立つ代表的な五つの機能をピックアップして紹介する。