皆様、こんにちは。
ダイワボウ情報システム(DIS) Nutanix担当の及川です。

今回は、VMware VDDKを用意せずに、Nutanix MoveでvSphere環境からNutanix Cloud Infrastructure(NCI)環境へ仮想マシンを移行できるようになったNutanix Move 6.3.3について紹介します。
結論からお伝えすると、Nutanix Move 6.3.3では、VDDKを使用せずにNCI環境へVMを移行できるようになりました。ここまで早く対応してくるとは思いませんでした。。。
Nutanixによる迅速な対応で、vSphere環境からの移行を進めやすくなっています。

https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Release-Notes-Nutanix-Move-v6_3_3:Release-Notes-Nutanix-Move-v6_3_3

実際に検証しましたので、その手順と結果を紹介します。

検証環境について

 vSphere環境上にMove VMを展開し、Windows Server 2022の仮想マシンをNCI 7.6環境へ移行する検証を実施しました。

Move VMリソース

  • 4vCPU
  • 8GBメモリ
  • 50GB HDD

 今回の移行検証における主な注意点は、以下の通りです。

  • Move VMは新規展開が必要(既存環境からのバージョンアップは不可)
  • vSphere環境へMove VMを展開すること
  • 単体のESXi上のVMを移行する場合、そのホスト上にMove VMを展開すること
  • 無償のESXi上のVMは移行できない

検証したバージョン

コンポーネント バージョン
vCenter Server 7.0.3.01900
ESXi 7.0.3, 20328353
PrismCentral pc.7.6.0.6
AOS Version 7.6
AHV AHV 11.2
Move 6.3.3

検証環境図

展開の流れ

1|Move VM展開

展開後はIPを設定します。

2|ブラウザで管理画面に接続

Move VMに設定したIPアドレスへ、WebブラウザからHTTPSで接続します。

3|環境登録

「Add Environment」をクリックし、移行元のvSphere環境と移行先のNCI環境を登録します。
操作感については今までのMoveと変わりません。
vCenterとNCIクラスタを登録できたことを確認します。
単体のESXiについても、登録可能です。

4|Migration Planの作成とCutover(切り替え)

プラン名を入力します。
移行元のvSphere環境と移行先のNCI環境を選択します。
移行対象の仮想マシンを選択します。
「Target Type」で「VLAN」または「VPC」を選択し、移行先のネットワークを指定します。
OSのログイン情報やMACアドレスを維持するかどうかなど、必要な移行条件を設定すると、Migration Planの作成は完了です。
Migration Planの作成後、データ転送が開始されます。
最後にカットオーバーを実行します。
「Plan Status」が「Completed」になれば、切り替えは完了です。
Prism Centralで確認すると、仮想マシンが問題なく移行されていることを確認できました。

移行元のvSphere環境にある仮想マシンは、従来と同様に自動でシャットダウンされます。

移行元の仮想マシンの構成を確認すると、従来と同様にNICが切断されていることを確認できました。

最後に

 いかがでしたでしょうか?

 Nutanix Move 6.3.3でも従来のMoveと同様の操作で仮想マシンを移行でき、VDDKを用意する必要がないことを確認できました。ただし、Move VMは既存のvSphere環境上に展開する必要があります。この点にはご注意ください。

 今回は、Nutanix Move 6.3.3を使用し、VDDKを用意せずにvSphere環境からNCI環境へ仮想マシンを移行する手順を紹介しました。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。