レーザーだけじゃない多機能プレゼンターデバイス

「Spotlight 2」は、プレゼンを円滑に進めるためのプレゼンターデバイスです。WindowsとMacに対応しており、基本機能としては、パワーポイントでのページ送りやページ戻しと、画面上のポインター機能などを搭載しています。

パッと見は普通のプレゼンターデバイスです
上部にはレーザーポインター用の発光部が搭載されています

本体サイズは、Logi Bolt USB-Cレシーバー装着時が145(W)×30(D)×13.5(H)mm、重量は54g。レシーバーを取り外した状態では125(W)×30(D)×13.5(H)mm、52.5gです。リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、1回の充電で最長3ヵ月使用可能。接続方式はBluetooth Low Energy、またはLogi Boltで、通信可能範囲は最大30mと謳われています。

前面にはハイライトボタン、戻るボタン、次へボタンを配置
右側面にはアクションボタンを用意
上面にはレーザーポインター発光部、下面にはLogi Bolt USB-Cレシーバーを装備
Logi Bolt USB-Cレシーバーを抜くと、その中に充電用のUSB-C端子があります
Logi Bolt USB-Cレシーバー込みの実測重量は54.38g

本体下部にはLogi Bolt対応のUSB-Cレシーバーを収納可能。レシーバーを引き抜くとUSB-C端子が現れ、ここにUSBケーブルを接続して充電します。レシーバーを本体に収納して持ち運べるので紛失しにくく、充電端子もスマートに隠されています。このあたりは、さすがロジクール製品ならではのこなれた作りですね。

デジタルポインターとハイライトで見てほしい場所をしっかり示せる

「Spotlight 2」で特にユニークなのが、デジタルポインターとデジタルハイライト機能です。本体には赤色レーザーによる物理的なレーザーポインターも搭載されていますが、Windows PCやMacに接続し、「Logi Options+」を利用することで、画面上に赤い点を表示するデジタルポインターや、特定の場所を明るく浮かび上がらせるデジタルハイライトなどを利用できます。

物理的なレーザーポインターは、スクリーンなどを直接指し示せるというわかりやすさがあります。その一方、デジタルポインターやデジタルハイライトは、PCの画面そのものに効果を重ねる仕組み。オンラインやハイブリッド形式のプレゼンでも、見てほしい場所を参加者へ直接示せるのが大きなメリットです。

上がデジタルハイライト、下がデジタルポインター

さらに、デジタルポインターは色やサイズを変更可能。ハイライト効果についてもサイズやコントラストなどをカスタマイズできます。スライドのデザインや内容に合わせて、見やすい効果に調整できるわけです。

デジタルポインターの色とサイズ、デジタルハイライトのコントラストとサイズは、自由に設定可能です

操作はシンプル。触覚フィードバックで深呼吸までサポート

操作方法は非常に直感的です。本体前面の上部にはハイライトボタン、その下の左側には戻るボタン、右側には次へボタンが並び、右側面にはアクションボタンが用意されています。ハイライトボタンを軽く押せばデジタルポインターとして利用でき、強く押し込むことでスポットライトなどのハイライト効果を利用できます。

また、アクションボタンには複数の操作が割り当てられています。デフォルトでは、シングルクリックにプレゼンテーションモードの開始/終了、長押しにレーザーポインター、ダブルクリックに「ブリージング体験」が割り当てられていました。

ハイライトボタン、戻るボタン、次へボタン、アクションボタンにはデフォルトで機能が割り当てられています。自由度は異なりますが、それぞれカスタマイズ可能です

ブリージング体験という名前だけでは、何のことかわかりにくいですよね。簡単に言えば、深呼吸を手助けしてくれる機能です。プレゼンでは、多かれ少なかれ緊張するものです。本製品には触覚フィードバックが搭載されており、ブリージング体験を実行すると、振動によって呼吸のタイミングを知らせてくれます。

これはブリージング体験のチュートリアル。アクションボタンのダブルクリックで実行されるブリージング体験は、触覚フィードバックのバイブレーションのみで実行されます

プレゼン開始直前や、プレゼン中に動画を再生しているタイミングなどに利用すれば、ひと呼吸入れて気持ちを整えられます。プレゼンターにリラックスのための深呼吸までさせてくれるというのは、なかなかユニークなアイデアです。

マルチディスプレイやSmart Actionsにも対応。細かなカスタマイズが可能

各種機能の設定には、ロジクール製品ではおなじみの管理ソフト「Logi Options+」を利用します。ポインターやハイライト効果だけでなく、ボタンの機能や触覚フィードバックなども細かくカスタマイズ可能です。

「Spotlight 2」も「Logi Options+」で管理、設定可能です

また、本製品はマルチディスプレイ環境にも対応しています。PCを拡張ディスプレイで利用している場合、デジタルポインターやデジタルハイライトを画面間で移動させることが可能。一方、プレゼン中に別のディスプレイへポインターが飛んでいっては困るという場合には、「ボックスイン」を有効にすることで、スライドショー中にポインター効果を使用する画面を限定できます。

拡張ディスプレイ環境では、デジタルポインターとデジタルハイライトはデスクトップをまたいで移動可能です

右側面のアクションボタンには、「Smart Actions」を割り当てることもできます。複数の操作を一連のアクションとして登録しておけば、ボタンひとつでまとめて実行可能。単なるプレゼン用リモコンにとどまらず、自分の使い方に合わせて機能を作り込める余地があるわけです。

アクションボタンにSmart Actionsを割り当てれば、複数の操作をまとめて実行できます

不満はほとんどなし。部署に1台置いておきたい完成度

本製品を実際に使ってみて、「これはよくできているなぁ」というのが率直な感想。操作方法はシンプルですし、物理レーザー、デジタルポインター、ハイライト効果を状況に応じて使い分けられます。特にオンラインやハイブリッド形式のプレゼンでは、画面上に直接効果を表示できるデジタル機能が便利でしょう。

あえて不満点を挙げるとすれば、デジタルハイライトを利用するためにハイライトボタンを強く押し込んだ際、どうしても手がわずかにぶれてしまうこと。画面上のハイライト効果も、その動きに合わせて少し揺れてしまいます。ハイライト表示中だけ細かな手の揺れを吸収するような設定が用意されれば、さらに使いやすくなりそうです。とはいえ、本当に重箱の隅をつついてひねり出した不満がこの程度です。プレゼンテーション用デバイスとして、完成度は非常に高いと感じました。

「Spotlight 2」は個人で1人1台持つような製品ではありません。しかし、営業部に1台、企画部に1台といった具合に、プレゼンを行う部署で常備しておくと重宝するはず。プレゼンする側が操作しやすいのはもちろん、見ている側にとっても「いま、どこを説明しているのか」がわかりやすい本製品は、プレゼンする側とされる側の両方を、快適にしてくれるガジェットと言えるでしょう。