皆さま、こんにちは。ダイワボウ情報システム(DIS)Nutanix担当の石井です。

先月リリースされたAOS 7.6、AHV 11.2、PC(Prism Central)7.6には、多数の新機能や機能改善が含まれています。中でも注目したいのが、CVMおよびAHVホストへのSSHアクセス方式の変更です。これまでの運用手順に影響する可能性があるため、本記事では主要な新機能と併せて、変更点と運用上のポイントを整理してご紹介します。

AOS 7.6

Secure Access

 AOS 7.6では、CVMへのSSHアクセス方式が大幅に変更されました。

  • 管理者(admin)ユーザーは、「NuService Menu」と呼ばれる制限付きシェルへ移行
  • Prism Centralから、クラスタ単位(CVM)で外部SSHアクセスの有効/無効を制御可能
  • SSH接続時に、「今後のリリースではNutanix CVM、Prism Central(PC)、Nutanix FilesへのSSHアクセスがデフォルトで無効化される予定です」という警告メッセージを表示
nutanixユーザー(左)とadminユーザー(右)のログイン後画面の比較
nutanixユーザーとadminユーザーで使用可能なコマンドの比較

 SSH Bashシェルアクセスのサポート終了(EOSL):
 https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA0VO000000Ao0L0AS

1N/2Dクラスタの耐障害性への対応

 1N/2D構成では、次のいずれかの障害に耐えられる構成が可能になります。

  • 1ノード障害
  • 2ディスクの同時障害

AHVにおける2ノードから3ノードへのクラスタ拡張

オールフラッシュNVMeシステムにおける307TB容量のサポート

ハイブリッドHCIノードの最大容量の増加

RHEL 9のサポート

AOS NVMe(EDSFF)の数量制限を引き上げ、ノードあたり36台のドライブをサポート

1ノード/1ディスク(1N&1D)クラスタのフォールトトレランスに対するサポート強化

コントローラーVM(CVM)セキュリティ強化

Autonomous NearSyncへの自動アップグレード

VMware vCenter Server 9.0とESXi 8.0のサポート

外部ストレージ

Prism Centralからの外部ストレージの接続と管理のサポート

コンピューティングクラスタの高可用性

Pure Storage FlashArrayへのネイティブ変更ブロック追跡オフロード

Dell PowerStoreのサポート

Dell PowerStoreの災害復旧サポート

サポートされていない混合メディアクラスタ構成に対するガードレール

外部ストレージオブジェクト内の各ノードに対する複数の健全性ステータスのサポート

AHV 11.2

旧バージョンから新バージョンのAHVへのオンデマンド移行をサポート

 オンデマンドのクロスクラスタライブマイグレーションが、異なるAHVバージョン間でのVM移行に対応しました。これにより、移行中にVMを停止することなく、ワークロードをアップグレード済みの新バージョンクラスタへ容易に移行できます。

AHVホストへの外部SSHアクセス(CVM経由を除き、デフォルトで無効)

 AHVホストへSSH接続する場合は、CVMを経由する必要があります。
 そのため、クラスタ停止時にAHVホストをシャットダウンする場合は、IPMIコンソールを使用する必要があります。

AHVにおけるクラスタ全体のホストコンソールアクセス制御

 クラスタ内の全ホストに対して、物理コンソール、シリアルコンソール、仮想コンソールへのアクセスを有効化または無効化できます。

Prism Central 7.6

VMコンソールへのテキストのコピー&ペースト

 ワークステーション上のテキストをコピーし、VMコンソールに貼り付けられるようになりました。この機能により、パスワードやライセンスキーなどの複雑な文字列も容易に入力できます。

Zero Compute MST DRのリカバリプラン対応

 AWS S3またはAzure Blob Storageにレプリケートされたワークロードのリカバリプランを使用することで、NC2(AWS、Azure)上への復旧作業を自動化できるようになりました。この機能強化により、災害復旧ワークフローが効率化され、フェイルオーバー時に必要な手動作業を削減できます。

保護ドメイン(PD)から保護ポリシー(PP)への移行

 従来のProtection DomainベースのDR環境を、Prism Centralで管理する保護ポリシーベースのDRへ移行できるようになりました。今後は、保護ポリシーベースのDRが主流となります。

  • GUIおよびCLIからポリシーを移行可能
  • カテゴリ、保護ポリシー、リカバリプランを自動作成
  • DR運用の一元管理を実現

CD-ROMを使用せずにNGTを直接構成

 従来、NGTをインストールするには空のCD-ROMをマウントする必要がありました。AOS 7.6以降では、CD-ROMをマウントせずにVMへNGTを直接導入できます。

同時ログインセッション数の増加

 Prism Centralのインスタンスサイズに応じて、同時ログインセッション数の上限が引き上げられました。各インスタンスサイズの最大セッション数は次のとおりです。

  • X-Small/Small:10セッション
  • Large:25セッション
  • X-Large:50セッション

Prism Central Web Consoleの「Console」タブを非推奨化

 Prism Central 7.6以降、「Console」タブは非推奨となりました。VMコンソールを開く場合は、「Launch Console」オプションからアクセスします。

 今回は、AOS 7.6、AHV 11.2、PC 7.6の主な新機能をご紹介しました。特にSSHアクセス方式の変更は、従来の運用手順に影響する可能性があります。アップグレードを検討する際は、事前に接続方法や停止手順をご確認ください。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。