CASE STUDY - 関彰商事株式会社

サブスクリプション[iKAZUCHI(雷)編]

関彰商事

各拠点や営業任せになっていた
ライセンスの全体管理を実現

 関彰商事は茨城県を中心に、関東圏やベトナムなど各地に多数の拠点を持つ企業だ。同社は各拠点で販売管理システムを処理しており、ライセンス管理が営業任せになっていたため、ライセンスの全体管理がうまくできていなかった。さらにはマイクロソフト製品のドメイン手配の際、顧客が申請するドメインが使用可能かどうかの確認に時間を要していた。それらの課題を解決したのが、ライセンス契約管理システム「iKAZUCHI(雷)」だ。

四つの事業分野を展開
就業管理システムも長年提供

 関彰商事は1908年に茨城県で創業し、2025年で117年目を迎える企業だ。現在はエネルギー、モビリティ、ビジネス、ライフの四つの分野で、茨城県を中心に福島県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、ベトナム、インドにて事業を展開している。

 その中のビジネス分野では、ビジネストランスフォーメーション部にて、2005年に自社開発した就業管理システム「タイムログDX」の販売やサポートなどを行っている。

 関彰商事 ビジネストランスフォーメーション部 事業推進課 主任 田村慎太郎氏は、タイムログDXの特長をこう語る。「タイムログDXは、インターネット環境さえあれば、Webブラウザーを通じていつでもどこでも利用可能です。就業管理に必要な基本機能を搭載し、従業員・所属長・システム管理者など、誰でも便利に使えます。加えて、スマートフォン・ICカード・手のひら静脈認証・サーマルカメラを用いた顔認証をはじめとした、豊富な打刻方法を用意している点も特長です。さらに法改正にも自動で対応するため、常に最新の状態で利用できます。導入時は専任SEが伴走しながら設定や説明を行うので、就業管理のシステム化が初めての方でも安心して導入可能です。稼働後もサポート窓口にて、操作や設定に関する質問に直接対応します」

関彰商事 田村 慎太郎 氏
関彰商事
ビジネストランスフォーメーション部
マーケティング統括
事業推進課 主任
田村慎太郎
関彰商事 野尻 綾乃 氏
関彰商事
ビジネストランスフォーメーション部
マーケティング統括
教育支援課
野尻綾乃
関彰商事 瀬谷 浩平 氏
関彰商事
ビジネストランスフォーメーション部
マーケティング統括
事業推進課 課長
瀬谷浩平

提供するサービスが一目瞭然
更新の案内もスムーズに

 そうしたソリューションを提供する関彰商事は、ライセンス契約管理システム「iKAZUCHI(雷)」を業務で活用している。同社がiKAZUCHI(雷)の導入を決めたきっかけを、関彰商事 ビジネストランスフォーメーション部 教育支援課 野尻綾乃氏は次のように話す。「ダイワボウ情報システム(DIS)のご担当者さまから『絶対に便利です!』と、iKAZUCHI(雷)の熱心な提案を受けたことがきっかけです。その熱意を受け導入したのですが、今となっては大変ありがたい申し出だったと感じています。茨城支店の方には感謝していますね」

 関彰商事 ビジネストランスフォーメーション部 事業推進課 課長 瀬谷浩平氏は、同社においてiKAZUCHI(雷)で多くのメーカーを管理するメリットをこう語る。「当社では各拠点がそれぞれ販売管理システムを処理しています。ライセンス管理についても各営業任せなところがあり、iKAZUCHI(雷)導入前はお客さまがライセンスをいつから使い始めているのか、どういう内容のライセンスを使っているのかがはっきり把握できておらず、ライセンスの全体管理がうまく行えていませんでした。iKAZUCHI(雷)を使い始めてからは、当社がお客さまにどのようなサービスを提供しているのかが一目瞭然となりました。サブスクリプションサービスを導入しているお客さまを可視化でき、一元管理が可能になった点が大きなメリットです」

 さらにはiKAZUCHI(雷)を使い始めたことで、業務にとある変化が生じたという。「ライセンス更新の案内が来ることで、処理漏れが少なくなったと感じています。iKAZUCHI(雷)の方でも、最近はデフォルトでライセンスが自動更新となるサービスが増えてきたので、更新の案内も含めてお客さまにスムーズな対応ができるようになってきました。こうした業務の変化によって、営業の意識も少しずつ変わってきていると感じています」(田村氏)

 瀬谷氏も、iKAZUCHI(雷)を使うことで生じた変化を次のように語る。「マイクロソフト製品を新規手配する際はドメインの取得が必要になるのですが、そのときにiKAZUCHI(雷)の『マイクロソフトドメインチェック』機能が役立っています。今までは新規ドメインを申請する際、希望のドメインが取得できるかを確かめるために、営業担当・お客さま・発注担当の間でやりとりを繰り返すことがありました。しかしマイクロソフトドメインチェック機能を使えば、お客さまが希望するドメインが取得可能かどうかが即座に分かるようになったため、申請がとても楽になりましたね」

関彰商事 田村 慎太郎 氏、瀬谷 浩平 氏、野尻 綾乃 氏
田村氏は「iKAZUCHI(雷)を使うようになってから、営業の意識も少しずつ変化してきていると感じています」と笑う。

ストックビジネスの強化に注力
商材知識のアップデートに努める

 では、iKAZUCHI(雷)への移行に伴って混乱は起きなかったのだろうか。田村氏は「当社はiKAZUCHI(雷)導入以前から、自社独自の販売管理システムで、契約に伴い定期的に請求が自動発行される仕組みを導入しております。そのためサブスクリプションでの自動請求に移った際も、問題なく対応が行えています。しかしながら請求タイミングのずれや解約漏れは、今でも起こってしまっています。この課題は社内の担当営業やDISのご担当者さまとの会話を密にすることで、解決するよう工夫していますね」と現状を語る。

 加えて野尻氏は、同社のiKAZUCHI(雷)商材に対する思いをこう話す。「当部門ではストックビジネスの強化に力を入れており、現在は『Microsoft 365』をはじめとしたSaaSサービスの拡充を取り組み方針の一つに挙げています。世間でもサブスクリプションビジネスは伸長傾向にあるので、さらに注力していきたいです。そしてiKAZUCHI(雷)で取り扱われるサービスは随時更新されているため、社内ではサブスクリプションサービスの勉強会を定期的に実施し、商材知識のアップデートに努めています」

 最後に瀬谷氏は、iKAZUCHI(雷)に対して期待することを「DISの電子商取引(BtoB)システム『iDATEN(韋駄天)』内にある、iKAZUCHI(雷)のソリューション検索サイトがさらに充実すると良いなと思いますね。現在はカテゴリーやメーカー名で商品を検索できますが、例えばお客さまがお持ちの課題を入力すれば適合するサービスが出てくるような形になれば、さらに当社内でのiKAZUCHI(雷)活用が広まるのではないでしょうか」と話した。

関彰商事 セキショウつくばアネックス
関彰商事は主要オフィスを茨城に4拠点、福島に1拠点、東京に1拠点、ベトナムに1拠点構える。写真はつくば市にあるセキショウつくばアネックス。

Company Profile
会社概要

関彰商事株式会社

関彰商事株式会社 会社ロゴ

https://www.sekisho.co.jp/
本社:茨城県つくば市二の宮1-23-6
設立:1938年1月
従業員数:2,350名(セキショウグループ計/2024年10月時点)
主な事業内容:法人向けエネルギーの提案・販売などを行うエネルギー事業、新車販売などを行うモビリティ事業、各種システムの導入サポートや複合機の販売などを行うビジネス事業、コンビニエンスストアの展開などを行うライフ事業