CPUは第12世代(Alder Lake)の「Core i5-1245U」を採用
今回借用した「Let’s note CF-SR3」の型番は「CF-SR3SFAAS」。OSは「Windows 11 Pro 64ビット」、CPUは第12世代(Alder Lake)の「Core i5-1245U」(2P+8Eコア、12スレッド、最大4.40GHz)を採用。メモリーは16GB(LPDDR4x)、ストレージは256GBを搭載しています。なお法人向けのCF-SR3には下記の4モデルが用意されており、ワイヤレスWAN(LTE)の搭載/非搭載、Windowsバージョンの違いによって差別化されています。
- 「CF-SR3SFAAS」 WWAN搭載/Windows 11 Pro
- 「CF-SR3SFAKS」 WWAN搭載/Windows 10 Pro(Windows 11 Pro ダウングレード権⾏使)
- 「CF-SR3SDAAS」 WWAN非搭載/Windows 11 Pro
- 「CF-SR3SDAKS」 WWAN非搭載/Windows 10 Pro(Windows 11 Pro ダウングレード権⾏使)
なおPanasonic Store Plusモデルならカスタマイズが可能。OSはWindows 11 Pro/Windows 10 Pro(Windows 11 Pro ダウングレード権行使)、メモリーは8GB/16GB/32GB、ストレージは256GB/512GB/1TB、バッテリーパックは標準/軽量、Officeアプリの有無、指紋センサーの有無、WWANの有無などを選択可能です。
ほかのスペックは共通。ディスプレイは12.4型フルHD+液晶(1920×1280ドット、3:2、アンチグレア)を搭載。ディスプレイ上部にはWebカメラ(約207万画素)、顔認証対応カメラ、照度センサー、AIセンサー、マイクを内蔵しています。
インターフェースはThunderbolt 4×2、USB 3.0 Type-A×3、HDMI(4K60p)、ミニD-Sub15ピン、有線LAN(1000BASE-T)、ヘッドセット端子、SDメモリーカードスロット(UHS-I/II対応)を装備。ワイヤレス通信機能はWi-Fi 6(11ax)とBluetooth 5.1をサポートしています。
本体サイズは273.2×208.9×19.9mm、重量は約0.959kg。標準バッテリー(50Wh)装着時の駆動時間は約16時間と謳われています。
深いキーストロークのおかげでタイピング時のフィーリングは良好
86キーのOADG準拠キーボードのキーピッチは横19mm、縦16mm、キーストロークは2mm。深いキーストロークが確保されているので、タイピング時のフィーリングは良好です。ただちょっと打鍵音が大きめですね。静かな環境では強く底打ちしないタイピングを心がけたほうがよいです。
ホイールパッドは直径約64mmと大型。3本指ジェスチャーも問題なく操作可能です。ただピンチイン、ピンチアウト操作にはやや狭く感じました。ズーム操作はキーボードショートカットキーを利用したほうがよいかもしれません。
「Let’s note CF-SR3」の仕様で気に入ったのは3:2の縦に長い画面比率。ウェブ閲覧時、書類作成時に前後の見通しがよいので、スクロールの回数が少なくて済みます。本製品は12.4型と画面が比較的小さいので、16:9の画面比率だとかなり作業しにくかったはずです。
ノートPCの使い勝手において重要な装備が生体認証。顔認証カメラが標準で搭載されていることは「Let’s note CF-SR3」のポイント。またAIセンサーにより離席時にノートPCをロックしたり、第三者の覗き見を検知してポップアップで通知する機能なども実装されています。完全に頼り切るべきではないですが、セキュリティ性を高めるためのアシスト機能としては有効と言えるでしょう。
「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は7969ptsを記録
最後にパフォーマンスをチェックしてみましょう。今回のマシンはCore i5-1245U、16GBメモリー(LPDDR4x)、256GB PCIe Gen3 x4接続SSDという構成ですが、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は7969ptsというスコアを記録しました。第12世代(Alder Lake)のCPUということで第13世代(Raptor Lake)と比べるとパフォーマンスは少し劣りますが、それでもビジネス用途に使うのであれば十分な処理能力です。
実際3Dゲームの「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマークでも「7282(やや快適)」というスコアを記録しています。同程度の負荷のソフトを選べば、仕事の合間に3Dゲームをプレイして気分転換できるわけです。
ストレージの速度については、「SAMSUNG MZVLQ256HBJD-00B07」のシーケンシャルリードは3100MB/秒、シーケンシャルライトは1300MB/秒とされているので、順当な結果です。PCIe Gen4 x4接続SSDには及びませんが、CPUと同様に一般的な用途であれば十分なスピードでしょう。
発売から時間が経っているからこそ安定動作を期待できる
「Let’s note CF-SR3」は2022年に発売された製品ですが、現時点でもビジネス用途に十分なスペックを備えています。また発売から時間が経っているからこそ、ソフトウェアのアップデートにより安定して動作することが期待できます。毎日バッグの中に入れて持ち歩いても負担にならず、信頼性の高い「道具」としてのノートPCを探しているのであれば、「Let’s note CF-SR3」はいまでも魅力的な選択肢と言えます。