マルチモーダルAI
マルチモーダルAI(Multimodal Artificial Intelligence)は、テキストや画像、音声、動画、センサー情報など、異なる複数の情報を統合的に学習して処理するAIシステムのこと。人間が五感を駆使して様々な情報を判断するように、深い理解や洞察が可能となる。マルチモーダルAIの応用範囲は幅広く、完全自動運転や病気の早期発見、ロボット制御など幅広い分野での活用が期待されている。マルチモーダルAIの代表的なモデルとして、OpenAIのChatGPT(GPT-4o)やGoogle DeepMindのGeminiが挙げられる。
以前のAIはテキスト専用、画像専用といった単一のデータごとに専用のアルゴリズムで処理していた。これをシングルモーダルAIという。例えば、テキストを処理するシングルモーダルAIには動画や画像のデータ処理はできない。単一の情報源からのデータだけでは、より高度化し複雑になったユーザーのニーズに応えられないため、相互補完や豊かな表現が可能なマルチモーダルAIが注目されることとなった。
マルチモーダルAIは様々な分野で複雑かつ高度なタスク処理を可能とし、社会全体の利便性や生産性の向上が期待できる。今後、さらに重要性が増すだろう。一方で、複数のデータを扱うため、「データ処理の負担増」「判断根拠のわかりにくさ」といった課題もある。AIによる判断は絶対的なものではないので、内容によっては慎重な検証が必要となる。
(青木逸美)
