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外線と内線とMicrosoft Teamsの通話を相互連携 ~アズム~

外線と内線とMicrosoft Teamsの通話を相互連携 ~アズム~

2022年03月16日更新

外線と内線とMicrosoft Teamsの通話を相互連携
オフィスに縛られない柔軟な働き方を実現

[Case-10] アズム

アズムでは早くよりオフィスの電話をIP化しており、地方に展開する拠点の電話機を内線接続し、電話の取り次ぎを効率化して業務の円滑化を図ってきた。しかし外出している社員には電話を取り次ぐことができず、相手を待たせてしまうことが課題となっていた。特にコロナ禍以降はリモートワークの実施により社員が分散して働くようになり、オフィスにいない社員に電話を取り次ぐ方法を検討していた。そこでディーアイエスサービス&ソリューションはMicrosoft Teams(以下Teams)と連携できるIP-PBXソリューションを提供し、その課題を解決した。

外線電話を携帯にも転送したい
携帯からも03で外線発信したい

アズム
代表取締役
岡田修門氏

 ゼロクライアントをはじめとしたセキュリティソリューションを中心にIT事業を展開するアズムは東京の本社のほかに札幌、長野県松本、島根県大田市(いわみ)に拠点を展開する。同社で課題となっていたのはオフィスにかかってきた電話を、在宅など社外にいる社員に取り次ぎができず顧客や得意先を待たせてしまうことだった。

 同社のオフィスの電話は東京本社にIP-PBX装置を設置して電話回線を接続し、各拠点にルーターを設置して本社のIP-PBX装置とネットワークで直接接続していた。外線電話は東京本社、札幌、松本、いわみのそれぞれの電話番号で各拠点に着信するほか、各拠点で着呼した通話は拠点間で相互に内線で転送することができる。

 アズム 代表取締役 岡田修門氏は「各拠点にIP-PBX装置を設置して、IP-PBX装置を相互に接続する構成が一般的ですが、当社ではもともと運用管理の効率性やセキュリティの観点から拠点にサーバーを置いておらず、IP-PBX装置も設置しない構成にしています」と説明する。

 同社のオフィスの電話でユニークなのは札幌や松本、いわみの各拠点から外線電話をかけると、相手の端末には東京本社の電話番号が表示されることだ。この点について岡田氏は次のように説明する。

 「登録されていない電話番号からかかってきた電話を警戒するお客さまやお得意さまもいらっしゃいます。特に見知らぬ地方の局番や携帯電話の番号が表示されると電話を取ってもらえないこともあります。ですから東京本社の代表電話番号で発信するようにしています」

 しかし社員が携帯電話から電話をかける際は当然、相手には携帯電話の番号が表示される。またオフィスにかかってきた電話を携帯電話に転送することができないため、顧客や得意先からかかってきた電話に担当者が対応するのに時間がかかってしまうこともあった。

Teams連携可能なVoIPゲートウェイを導入
既設のIP-PBX装置も新型にリプレース

 電話に関する課題に対して岡田氏は「コロナ禍以降はリモートワークの機会が増えて、社員がオフィスにいないことが多くなりました。そのため電話の取り次ぎを円滑にする必要性がより高まりました。同時に社内では日常的なコミュニケーションにTeamsを使っていますが、コミュニケーションツールがTeamsとオフィスの電話、携帯電話と別々に利用しなければならない環境も改善したいと考えました」と話す。

 こうした課題の解決策を模索している最中に、岡田氏は情報収集の一つとして愛読している『月刊PC-Webzine』に掲載されている広告に目を止めた。岡田氏は「Teamsと連携できるIP-PBX装置の広告を見て、日ごろから取引のあるダイワボウ情報システムの担当者にすぐに連絡し、その製品を取り扱っているディーアイエスサービス&ソリューションを紹介してもらいました」と当時を振り返る。

 アズムがディーアイエスサービス&ソリューションを通じて導入したのがTeamsやSkype for Businessと連携可能なセッションボーダーコントローラー(VoIPゲートウェイ)製品、Ribbon Communicationsの「SBC1000」だ。SBC1000を介してIP-PBX装置およびマイクロソフトのクラウドを接続することで外線電話および内線電話とTeamsやSkype for Businessで通話を連携させることができるようになる。さらに従来も運用していたNECのIP-PBX装置も新型の「UNIVERGE Aspire WX」にリプレースした。

導入したソリューションを外販
両社で新たなビジネスを展開

ディーアイエスサービス&ソリューション
テクニカル本部 テクニカル部
コアテクノロジーグループ 係長
高野英俊氏

 ソリューションを提供したディーアイエスサービス&ソリューション テクニカル本部 テクニカル部 コアテクノロジーグループ 係長 高野英俊氏は「アズムさまとクラウドのPBXサービスも検討しましたが、既存の電話番号を継続して利用するには新規に機器を導入する必要があり、クラウドのメリットが生かせないため今回は見送りました」と説明する。

 導入後の効果について岡田氏は「オフィスにかかってきた電話をTeamsに転送でき、PCでも携帯電話でも受け取れるようになりお客さまやお得意さまへの対応がスムーズになりました。また携帯電話のTeamsアプリから電話をかける際も、相手には東京本社の代表電話番号が表示されるため、自宅など社外で仕事をしていても相手に違和感を与えることなく電話ができるようになりました」と評価している。

ディーアイエスサービス&ソリューション
ソリューション本部 第2営業部
営業6課 係長
飯澤康博氏

 今後の展開についてディーアイエスサービス&ソリューション ソリューション本部 第2営業部 営業6課 係長 飯澤康博氏は「アズムさまが導入したTeamsと連携したIP-PBXソリューションを、当社を通じて販売したいという要望をいただいております」と、新たなビジネスに向けた可能性について語る。

 岡田氏は「当社のゼロクライアントによるリモートアクセスと今回のTeams連携IP-PBXソリューションを組み合わせることで、安全で柔軟に働けるリモートワーク環境を全国のどこにでも実現することができます。オフィスに縛られない働き方を実践すれば、当社がいわみに拠点を展開しているように人材を確保しやすい地方の地域に拠点を立地できるなど多くのメリットが得られます」とアピールする。

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