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アルゼゲーミングテクノロジーズが「Azure Virtual Desktop」を導入

アルゼゲーミングテクノロジーズが「Azure Virtual Desktop」を導入

2022年02月17日更新

「Azure Virtual Desktop」でリモートワーク環境を構築
クラウドでオンプレミスのようなセキュリティ環境も実現

[Case-09] アルゼゲーミングテクノロジーズ

アルゼゲーミングテクノロジーズはラスベガスをはじめとした米国の各地、香港やマカオ、シンガポール、そして欧州など、世界中の遊戯施設で利用されるゲーミング機器を開発・製造している企業だ。同社はゲーミング機器の開発部門の社員がスキルを発揮できる働き方ができるよう「Azure Virtual Desktop」でリモートワーク環境を構築するとともに、遊戯施設向けゲーミング機器ベンダーに求められるセキュリティも実現した。

セキュアなリモートワーク環境を
シンクライアントシステムで検討

アルゼゲーミングテクノロジーズ
ITソリューション課 兼 ビズデザイン課
シニア テクノロジー マネージャー
ラシカ・アルナプリア氏

 遊戯施設向けゲーミング機器は国や地域でそれぞれ許可を取得した後、遊戯施設への納入が認められ、ゲーミング機器の仕様は利用者の公平性を保つために国や地域でそれぞれ定められている法令を厳守して設計する必要がある。

 一方で機器のデザインのインパクトや仕掛けの面白さで利用客を引き付けてゲームを楽しんでもらうことも求められる。そのため開発・製造の技術力はもちろんのこと、利用客を引き付ける企画力も重要だ。

 アルゼゲーミングテクノロジーズのITソリューション課 兼 ビズデザイン課でシニア テクノロジー マネージャーを務めるラシカ・アルナプリア氏は「魅力のあるゲーミング機器を作り出すにはユニークな発想と、それを形にするチームワークが求められるため、社員がそれぞれ持つスキルを発揮できる仕事環境の提供が大切です」と説明する。

 同社ではコロナ禍以前よりリモートワークを導入していた。従来、在宅でリモートワークする際は会社が支給し、利用が許可されたモバイルPCからSSL VPNでデータセンターのオンプレミスの一部のサーバーにアクセスして、許可されたデータを参照して業務を行っていた。

 利用できるデータは営業の資料や機器のメンテナンスに必要なサービスマニュアルなど、日常業務に必要な情報に限られている。ただし開発部門の社員の中には動画や音声などサイズの大きなデータを、高機能なアプリケーションで編集するといった業務を自宅で行うこともあり、通常のモバイルPCでは性能不足で作業効率が悪く、ストレスを感じるという問題が生じていた。

 そこで同社はPCの利用に伴う社員のストレスを解消してスキルが発揮できるよう、サーバー側の高性能なコンピュートリソースがリモートで利用できるシンクライアントシステムの導入を検討した。

導入後のサポートもワンストップ対応
追加の相談も的確・迅速にサービス提供

 シンクライアントシステムの導入を検討していたが、ラシカ氏は「オンプレミスのシンクライアントシステムはある程度の規模で導入しなければならず、利用者が少ないと無駄な費用が発生し続けます。そこでオンプレミスのシンクライアントシステムのようにセキュアに利用でき、クラウドのように使った分だけ費用を支払うという仕組みを当社が設計し、それを具現化するサービスの提案を3社のパートナーに依頼しました」と再検討を始めた。

 同社にはプロジェクトごとに3社以上のパートナーに提案を求め、比較・検討して導入を決定するというルールがある。プロジェクトごとに適したパートナーに声を掛けるため、顔ぶれは毎回異なる。しかしどのプロジェクトでも必ず声を掛けるパートナーがいる。それがディーアイエスサービス&ソリューションだ。

 このプロジェクトでもディーアイエスサービス&ソリューションを含む3社に提案を求め、ディーアイエスサービス&ソリューションが提案した「Azure Virtual Desktop」(以下AVD)を含めたソリューションが選ばれた。

 その理由についてラシカ氏は「多くのパートナーはサービスの提供範囲を限定しており、特に導入後のサポートは別のパートナーに依頼しなければならないケースが多く、追加費用がかさんだり、導入したソリューションの説明に時間がかかったりするなど、大きな負担が生じます。しかしディーアイエスサービス&ソリューションはアフターサポートまでワンストップで対応してくれるため、トータルでかかる費用や負担を大幅に軽減できます。さらにディーアイエスサービス&ソリューションは、さまざまな追加の相談にも的確かつ迅速に応えてくれる魅力があります」と評価する。

クラウドのセキュリティを
オンプレミスのように管理

ディーアイエスサービス&ソリューション
ソリューション本部
第1営業部
営業1課 係長
安宅 輝氏

 AVDの導入には遊戯施設向けゲーミング機器のベンダーに求められるセキュリティを厳守する必要があり、同社のセキュリティポリシーをクラウドにも適用する必要があった。しかし要件を満たすには、クラウドならではの苦労があったという。ディーアイエスサービス&ソリューションでアルゼゲーミングテクノロジーズを担当するソリューション本部 第1営業部 営業1課 係長の安宅 輝氏は次のように説明する。

「AVDはクラウド上のさまざまなサービスと連携するため、ユーザーのアクセス時にほかのサービスとの通信が発生します。アルゼゲーミングテクノロジーズさまのセキュリティポリシー満たすには、AVD上での操作のログ取得をはじめ、データのアップロードおよびダウンロードなどの通信内容まで細かく制御することが求められました。そこで全ての通信をいったん遮断し、セキュリティポリシーに従ってAVDの利用に必要な通信をホワイトリストで許可する仕組みで対応しました」と説明する。

 さらに「外部のWebサイトにアクセスする際はオフィスからも自宅からもSSL VPNでいったんAVDにアクセスし、VPNでデータセンターのオンプレミスのサーバーを必ず経由する仕組みにしました」と、クラウドのAVDでオンプレミスのようなセキュリティ環境を実現した。ちなみにディーアイエスサービス&ソリューションは以前より、同社にデータセンターサービスも提供している。

 今後の展望についてラシカ氏は「現在は開発部門の十数名が外部からのアクセスが許可されているデータをAVDを通じて利用していますが、今後は開発部門の全員が(一部のサーバーアクセスのみ)AVDを利用できるようにします。さらにERPのリプレースのタイミングで営業部門などにもAVDの利用を拡大したいと考えています。AVDの利用拡大だけではなく、ERPのリプレースも含めてディーアイエスサービス&ソリューションに引き続き相談したいと考えています」と期待を語った。

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