ニューノーマル時代の働き方を支援する
かんたんテレワーク スターターパック

コロナ禍によってテレワークの認知度は飛躍的に上がった。実施している企業も大きく増加したが、専任のIT管理者などが不在の中小企業ではテレワークの実施に踏み切れていないケースも少なくない。そうした中小企業のテレワーク環境構築に最適なパッケージを提供しているのが、Dynabookだ。

Lesson1 柔軟な働き方を支援するパッケージを提案

 オフィスだけでなく、自宅や外出先などから、柔軟に働くことが求められるニューノーマル時代。その働き方に対応するため、多くの企業でオンプレミスからクラウドへの移行が進んでいる。クラウドであれば場所を選ばず業務データやアプリケーションにアクセスできるため、ニューノーマル時代の働き方にスムーズに移行できる。

 しかし、オンプレミスからクラウドへ移行するためには、新しいクラウドベースのID管理やアプリケーションの利用環境の構築、セキュリティ運用など、さまざまな新技術に対応したライセンス導入や初期構築、運用が求められる。専任のIT管理者が不在の中小企業などはそうした負担の大きさから、クラウドへの移行やテレワークの導入に二の足を踏むケースも少なくない。

 そうしたテレワーク導入の課題を解決するべく、Dynabookが提供を2020年11月1日からスタートしたのが「dynaTeams かんたんテレワーク スターターパック」(以下、かんたんテレワーク スターターパック)だ。同社ではMicrosoft Teamsを導入、運用、活用するための製品群として、dynabook、dynaDesk、BIG PADのほか、各種サービスやサポートなどをワンストップで提供するサービス「dynaTeams」を提供しており、今回のかんたんテレワーク スターターパックはdynaTeamsの1サービスの位置付けとなる。

Lesson2 電源を入れてIDを入力すればすぐ使える

 Dynabookの小川岳弘氏は「当社ではマイクロソフトサービスの構築を長年手掛けてきました。dynaTeamsではMicrosoft Teamsの環境構築と運用をサポートするなど、PCや周辺機器などのハードウェアから、企業のさまざまなニーズに応えるプラットフォームとソリューションをカバーしています。それらのノウハウを生かして提供するかんたんテレワーク スターターパックでは、PC端末とMicrosoft 365ライセンスをセットで提供し、初期設定や構築の部分をサポートする『Azure Active Directory初期構築・クラウド運用ヘルプデスク』も用意しました。これにより、初期構築から普段の運用まで当社のヘルプデスクがサポートするため、忙しい中小企業のIT管理者の負担を大きく低減できます」と語る。

 初期構築の作業は、Windows Autopilotを活用したゼロタッチプロビジョニングによって行われる。テレワーク用のPCを注文した際に、Dynabook側で採取したハードウェアハッシュ情報を、ユーザー企業のMicrosoft 365クラウドにあらかじめ登録することで、PCの電源投入時にAzure ADに自動参加させられる。クラウドに初期設定を適用することで、従来IT管理者がマニュアルで設定していたPC初期設定作業を大幅に簡略化できる。

 また、テレワーク環境で心配されるセキュリティ対策についても、Dynabookが推奨するセキュリティ設定が端末に適用されるため安心だ。「セキュリティ運用設定群は、当社がテレワーク環境向けに推奨する設定値をマイクロソフトのMDMツール『Microsoft Intune』で自動適用させます。従業員は手元のPC端末の電源を入れてIDを入力するだけで、スムーズなテレワークがスタートできます」とDynabookの武安健一氏は語る。

Lesson3 Microsoft 365の使いこなしを強力サポート

 こうしたゼロタッチプロビジョニングによる設定適用は、特に在宅勤務が働き方の主流となりつつある昨今のビジネスシーンに有効だ。従来であれば業務で使用する端末はオフィスで従業員に支給されていたが、接触を避けることを推奨されている現在では難しい。かんたんテレワーク スターターパックでは、Dynabookが初期設定した端末をそのまま従業員の自宅に配送可能で、接触を避けながらセキュアで簡単なテレワーク環境で業務をスタートできるのだ。かんたんテレワーク スターターパックでの推奨端末は、同社製のノートPC「dynabook G83」「dynabook S73」の2機種だが、新機種も随時確認して推奨端末への追加を進めていくほか、他社PCを使用している企業でも、Dynabookが動作検証などを行えば使用できる。

 かんたんテレワーク スターターパックではクラウドベースの働き方を実現するMicrosoft 365のライセンスがセットになっているため、WordやExcelなどのソフトウェアに加え、テレワーク環境化で需要が高まっているコミュニケーションツールMicrosoft Teamsも利用可能だ。「Microsoft 365単体で購入する企業も多くありますが、Officeソフトだけしか使っていないケースも少なくありません。Microsoft Intuneを始め、Microsoft 365は使いこなせばニューノーマル時代の働き方に大きな効果を発揮するクラウドサービスです。その運用をサポートし、十分に機能を活用するために当社のかんたんテレワークスターターパックを活用していただけたらと考えています」と小川氏。

Lesson4 独自クラウドサービスで働き方も可視化

 かんたんテレワーク スターターパックでは、Microsoft 365に加えて、Dynabook独自の働き方可視化サービス「Job Canvas」を提供する。Job Canvasは、従業員の働き方を可視化できるAzureベースのクラウドサービスだ。PCの稼働状況のタイムラインや、リアルタイム稼働状況、アプリケーション利用ランキングなどを、Webブラウザーで可視化して表示できる。武安氏は「Microsoft Teamsなどのコミュニケーションツールでもプレゼンス情報は確認できますが、管理者が知りたいのは、チームそれぞれのスタッフの実際の稼働状況や負担の偏りなどです。例えば、ずっと文書作成をしているスタッフがいれば、ほかのスタッフに業務を割り振るなどの業務管理が可能になります。また、在宅勤務で問題視される“働き過ぎ”なども可視化できるため、従業員の健康管理にも役立てられます」と話す。

 かんたんテレワーク スターターパックの設定をベースに、ユーザー企業の要望に応じて環境をカスタマイズする「アドバンスメニュー」も用意している。Microsoft Teamsの利活用や運用設計、メール環境移行、エンドポイント・セキュア化の詳細設定など、さまざまな要望をヒアリングした上で最適なソリューションを提案するという。「仮想基盤でクラウドサービスに接続する環境を構築した導入事例もあり、そうした構築ノウハウをかんたんテレワーク スターターパックにフィードバックして、ニューノーマル時代の働き方に合わせた環境構築を支援していきます」と小川氏は語った。

今月の講師
(左)Dynabook
国内B2B営業本部 国内ソリューション営業部 部長
武安健一 氏

(右)Dynabook
ニューコンセプトコンピューティング統括部
ニューコンセプトコンピューティング商品企画部 主査
小川岳弘 氏