皆様、こんにちは。
ダイワボウ情報システム Nutanix 担当の畠中です。
今回は、計画停電時や計画メンテナンス時などにNutanixクラスタを停止する方法と注意点についてご紹介します。
クラスタの起動については、こちら をご参照ください。
クラスタの停止手順
Nutanixのクラスタの停止は、以下の手順で行う必要があります。

- ユーザーVMの停止
- サービスとして展開しているVMの停止(Filesなど)
- Prism Centralの停止
- クラスタの停止
- CVMの停止
- AHVの停止(物理マシンの停止)
本記事では、手順2(サービスとして展開しているVMの停止)として、Filesの停止方法について詳しく解説します。
1|ユーザーVMの停止
ユーザーVMが稼働しているクラスタを停止する際には、まず初めに対象クラスタ上のVMを停止する必要があります。
CVMにSSH接続し、以下のコマンドを実行して起動しているVMを確認
起動している仮想マシン名とUUIDを確認します。
nutanix@cvm$acli vm.list power_state=on
VM name VM UUID
Test1 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
Test2 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
NTNX-xxx-xxx-xxx-xxx-PCVM-xxxxxxxxxx xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
NTNX-Files.Test-1 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
NTNX-Files.Test-2 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
NTNX-Files.Test-3 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
* NTNX-xxx-xxx-xxx-xxx-PCVM-xxxxxxxxxxはPCVM(Prism Center VM)、NTNX-Files.Test-1、NTNX-Files.Test-2、NTNX-Files.Test-3はFSVM(File Server VM)です。これらのVMは今回の手順では停止せず、後の手順で停止します。
「Test1」を含む仮想マシンを検索する場合
nutanix@cvm$ acli vm.list power_state=on | grep Test1
VM name VM UUID
Test1 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
* 起動している仮想マシン名をフィルタして出力したい場合は、下のようにgrepコマンドなどのLinuxコマンドと組み合わせて実行することができます。
ユーザーVMを停止
* FSVM(File Server VM)・PCVM(Prism Central VM)は起動している状態にしておきます。
NGT(Nutanix Guest Tools)のインストールの有無で、VMを停止できる方法が異なります。
以下のコマンドを実行し、NGTがインストールされているVMを確認します。
nutanix@cvm$ncli ngt list
VM Id : (省略)
VM Name : Test1
NGT Enabled : true
Tools ISO Mounted : false
Vss Snapshot : true
File Level Restore : false
Communication Link Active : true
NGTがインストールされているVMの情報が出力されます。コマンドによるシャットダウンに必要なため、VM Nameの値を控えておきます。
NGTがインストールされているVM
Prismを通じて、またはコマンドでシャットダウンすることができます。以下がVMを停止するコマンドです。
nutanix@cvm$ acli vm.shutdown VMname
* VMnameは実際のVM名(前の手順で控えた値)を入力してください。
NGTがインストールされていないVM
Webコンソールで接続、もしくはOSに直接リモート接続をしてシャットダウンする必要があります。強制的にパワーオフする場合は、以下のコマンドを実行します。
nutanix@cvm$ acli vm.off VMname
* VMnameは実際のVM名(前の手順で控えた値)を入力してください。
CVMにSSH接続をし、以下のコマンドを実行して起動しているVMを確認
ユーザーVMの名前とUUIDが表示されていない場合、全てのユーザーVMが停止している。
nutanix@cvm$ acli vm.list power_state=on
VM name VM UUID
NTNX-xxx-xxx-xxx-xxx-PCVM-xxxxxxxxxx xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
NTNX-Files.Test-1 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
NTNX-Files.Test-2 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
NTNX-Files.Test-3 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
* PCVM(Prism Central VM)・FSVM(File Server VM)はこの後の手順で停止します。
2|サービスとして展開しているVMの停止:Filesの停止
ここでは、Filesの停止方法についてご説明します。
Filesを停止する際には、CVMでコマンドを実行しFilesの停止を行います。各FSVM(File Server VM)を個別に停止する必要はありません。
CVMにSSH接続をして以下のコマンドでNCCを実行し結果を確認
nutanix@cvm$ ncc health_checks run_all
全ての項目が「PASS」になっていることを確認し、Filesの停止手順に進みます。
CVMにSSH接続をして次のコマンドを実行し、稼働しているFilesの起動状態と名前を確認
nutanix@cvm$ ncli fs ls
uuid : xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
Name : TestFiles
DNS Domain Name : Files.test
Version : 5.2.1
Container ID : xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx::xxxxxxxx
Container Uuid : xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
Virtual IP address : xxx.xxx.xxx.xxx
DNS Server IP Addresses : xxx.xxx.xxx.xxx
NTP Servers : xxx.xxx.xxx.xxx
File server PD name : NTNX-TestFiles
File server PD status : Active
File server status : Active
Filesが起動している場合、Files server statusがActiveとなっています。起動しているFilesのNameの値を控えておきます。(停止の際に必要です)
以下のコマンドを実行してFilesを停止
nutanix@cvm$ afs infra.stop fileservername
* fileservernameは実際のFiles名(先ほど控えたNameの値)を入力してください。
PrismからFilesの停止タスクを確認することができます。
以下のコマンドを実行し、全てのFSVM(File Server VM)が停止していることを確認
nutanix@cvm$ acli vm.list power_state=on
<出力例>
PCVM(Prism Central VM)以外のVMがシャットダウンされていれば、次の手順に進みます。
nutanix@cvm$ acli vm.list power_state=on
VM name VM UUID
NTNX-xxx-xxx-xxx-xxx-PCVM-xxxxxxxxxx xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
3|Prism Centralの停止
クラスタにPrism Central VMがある場合は、必ずクラスタ停止の前にPrism Central・Prism Central VMを停止する必要があります。
Prism Central VMにSSH接続し、以下のコマンドを実行してPrism Centralの各サービスの状態を確認
全てのサービスの状態がUPであることを確認します。
nutanix@pcvm$ cluster statusCVM: 172.20.0.220 Up, ZeusLeader
IkatProxy UP [89768, 89889, 89890, 89891]
Zeus UP [88279, 88350, 88351, 88356, 88370, 88394]
Scavenger UP [89980, 90165, 90166, 90168]
SysStatCollector UP [130534, 130949, 130950, 130951]
IkatControlPlane UP [133721, 134573, 134575, 134577]
Medusa UP [136554, 137501, 137503, 138271, 155120]
以下のコマンドを実行してPrism Centralクラスタを停止
Prism Centralでアプリケーションとサービスの管理ができなくなることへの同意が求められます。「I agree」と入力し、Enterキーを押します。
nutanix@pcvm$ cluster stop
This operation will stop all Nutanix services, making Prism Central unable to manage applications and services. Do you want to proceed? (I agree/[N]):
Prism Centralクラスタの停止に成功すると、以下のように出力されます。
xxxx-xx-xx xx:xx:xx,xxxx INFO MainThread cluster:3785 Success!
以下のコマンドを実行し、Prism Centralクラスタが停止されていることを確認
IkatProxy、Zeus、Scavenger以外の全てのサービスの状態がDOWNであることを確認します。
nutanix@pcvm$ cluster status
CVM: 172.20.0.220 Up, ZeusLeader
IkatProxy UP [89768, 89889, 89890, 89891]
Zeus UP [88279, 88350, 88351, 88356, 88370, 88394]
Scavenger UP [89980, 90165, 90166, 90168]
SysStatCollector DOWN []
IkatControlPlane DOWN []
Medusa DOWN []

Prism Centralにアクセスできないようになります。また、Prism ElementのダッシュボードからPrism Centralにリダイレクトできないようになります。
以下のコマンドを実行し、全てのPCVM(Prism Central VM)を停止
nutanix@pcvm$ sudo shutdown -h now
CVMにSSH接続をして以下のコマンドを実行し、PCVM(Prism Central VM)が停止していることを確認
nutanix@cvm$ vm.list power_state=on
VM name VM UUID
ここで名前とUUIDが出力されているVMがなければ、クラスタ上の全てのVMが正常にシャットダウン完了できていますので、次のクラスタ停止手順に進みます。
4|クラスタの停止
以下のコマンドを実行し、クラスタの全てのサービスの状態がUPであることを確認
nutanix@cvm$ cluster status
CVM: xxx.xxx.xxx.xxx Up, ZeusLeader
IkatControlPlane UP [58194, 58594, 58595, 58597]
IkatProxy UP [51780, 52194, 52195, 52197]
Zeus UP [30429, 30772, 30773, 30937, 31056, 31081]
Scavenger UP [59735, 60207, 60208, 60209]
SysStatCollector UP []
SecureFileSync UP []
以下のコマンドを実行し、クラスタを停止
nutanix@cvm$ cluster stop
以下のコマンドを実行し、クラスタの各サービスが停止していることを確認
IkatControlPlane、IkatProxy、Zeus、Scavenger、VipMonitor以外の全てのサービスがDOWNになっていることを確認します。
nutanix@cvm$ cluster status
CVM: xxx.xxx.xxx.xxx Up, ZeusLeader
IkatControlPlane UP [58194, 58594, 58595, 58597]
IkatProxy UP [51780, 52194, 52195, 52197]
Zeus UP [30429, 30772, 30773, 30937, 31056, 31081]
Scavenger UP [59735, 60207, 60208, 60209]
SysStatCollector DOWN []
SecureFileSync DOWN []

クラスタを停止するとPrism Elementに接続できなくなります。
5|CVMの停止
全てのCVMにSSH接続をして以下のコマンドを実行し、停止
nutanix@cvm$ cvm_shutdown -P now
* 全てのCVMに接続し、コマンドを実行する必要があります。
CVMに接続できる端末からCVMにpingを送り、CVMと疎通できないことを確認
6|AHVの停止
全てのAHVにSSH接続をして以下のコマンドを実行し、CVMが稼働していないことを確認
root@ahv# virsh list --all | grep CVM
Stateがshut offであることを確認します。
<出力例>
root@ahv# virsh list --all | grep CVM
- NTNX-hostname-CVM shut off
以下のコマンドを実行しAHVを停止
root@ahv# shutdown -h now
IPMIからノードが停止されていることを確認します。
以上で、Nutanixのクラスタ停止までの手順の紹介は終了です。最後までご覧いただきありがとうございます。

