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興行チケットのネット販売の増加に向けてシステムをAWS へ移行

興行チケットのネット販売の増加に向けてシステムをAWS へ移行

2022年09月16日更新

興行チケットのネット販売の増加に向けて
システムをAWSへ移行して事業継続を強化

ビッグホリデーグループのコミュニティ・ネットワークでは「CNプレイガイド」のサービス名で展開している興行チケット販売事業で運用しているシステムについて、複雑化するインフラを運用する人材の確保と、興行チケット販売サイトへのアクセスが集中する発売開始初日のピーク対応に伴うコスト負担という二つの課題に直面していた。そこで同社はセコムトラストシステムズを通じてAWSサービスを導入し、これらの課題を一気に解決した。

ネット販売の増加でシステム規模が増大
プライベートクラウドへの移行で対策

 コミュニティ・ネットワークではチケットを販売するためのシステムを自社にサーバールームを設置してオンプレミスで構築、運用していた。従来はチケットの販売は主に電話を通じて行われていたが、近年はインターネットでの販売が大変を占めるようになりシステムへの依存が高まっていた。

 それに伴いシステムの規模が増大し、インフラも複雑化したことで運用の業務負担が大きくなっていた。そこで社内に設置したサーバールームで運用していたサーバーを、データセンターに移行させた。その際にデータセンターと運用サービスなどを提供したのがセコムトラストシステムズだ。

 同社はセコムグループのシステムの開発・運用を担うほか、そこで得たICTサービスのノウハウと高水準のセキュリティ、高度な堅牢性を誇る「セキュアデータセンター」を活用したソリューションを提供しており、コミュニティ・ネットワークとは2008年より幅広い領域で良好な関係性を築いている。

 コミュニティ・ネットワークはセコムトラストシステムズにプライベートクラウドとしてホスティングしている情報系システムについて、コロナ禍以前よりクラウド移行することを決断し、セコムトラストシステムズに対応を依頼していた。

コミュニティ・ネットワーク
取締役
システム開発本部
本部長
長谷川広明 氏
セコムトラストシステムズ
ソリューション営業本部
新規開拓営業部/プロフェッショナルサポート営業部
ソリューションデザイン部
副本部長 部長
喜多秀至 氏
セコムトラストシステムズ
ソリューション営業本部
ソリューション営業二部
藤井経久 氏

運用の人材確保とピーク時のコスト
クラウド移行で二つの課題を解決

 クラウドへの移行を決断した理由についてコミュニティ・ネットワークで情報システムを統括する取締役 システム開発本部 本部長 長谷川広明氏は「複雑化するインフラを網羅する知識を持つ人材の確保が非常に難しく、将来の運用に不安を感じていたこと。そして人気の高いチケットの発売日の発売時刻には極端に負荷が高くなるため、ピークを想定したインフラを構築しなければならず、コストや運用に無駄が生じていたからです」と説明する。

 そして「クラウドに移行すればインフラのハードウェアの故障による影響を心配する必要がなくなり、セコムトラストシステムズさまにクラウドやネットワークの運用や障害対応を任せることで、専門知識を持つ人材がいなくても運用を続けられると判断しました。またインフラのキャパシティについても、クラウドなら柔軟に増減できコストを最適化できます」と話を続ける。

 こうしてクラウドへの移行を決断したコミュニティ・ネットワークはセコムトラストシステムズの提案を通じてAWSサービスを導入した。コミュニティ・ネットワークにAWSを提案した理由についてセコムトラストシステムズの喜多秀至氏は「物理サーバーの運用負担の軽減やシステムの拡張性を勘案し、AWSへの移行を提案しました。またコミュニティ・ネットワークさまはさまざまな環境のシステムを運用されており、将来的にそれらもクラウドへ移行することを考慮すると、あらゆる環境に柔軟に対応できるAWSが最適でした」と説明する。

 具体的な提案内容についてセコムトラストシステムズの藤井経久氏は「アプリケーションや連携しているシステムへの影響を最小限に抑えるために、現状のデータセンターでの構成をAWSへリフトすることを提案しました。その中で運用コストを抑えながら可用性を担保するために、Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)ではAuto Recoveryの設定による障害時の自動復旧や、既存システムへの改修を最小限に抑えられる範囲でのPaaS利用による運用の負荷軽減、当社のセコムシステム監視サービスと組み合わせた監視運用の支援なども加えさせていただきました」と説明する。

運用中のデータベースをAWSへ移行
コスト削減の手段としても活用できる

 長年にわたってコミュニティ・ネットワークのインフラの運用を担ってきた経験と、単純なクラウドリフトではなくインフラ周りを網羅的に考慮したセコムトラストシステムズの提案を採用したコミュニティ・ネットワークは、興行チケットの販売を担う情報系システムのAWSへの移行を完了している。

 AWSへの移行後はユーザーからの通信はセコムトラストシステムズのマネージドWAFサービスでセキュリティと信頼性を確保し、AWSのELB(Elastic Load Balancing)で通信を分散して複数台のAmazon EC2(WebサーバーおよびAPサーバー)に振り分けており、データベースにはAmazon RDS(Relational Database Service)を利用している。

 今後の展望について長谷川氏は「オンプレミスで運用しているSQLサーバーやOracle Databaseを、AWSで提供されている互換データーベースサービスに移行することでコストを削減したいと考えています。このようにAWSには既存の環境のコストを削減するためのサービスがそろっていること、また移行に伴う検証のために短期間、一時的に利用でき、しかも検証用の環境を構築することなくすぐに実施できることなど、今後も積極的に活用していきたいと考えています」と意欲を語った。

Company Profile

セコムトラストシステムズ
https://www.secomtrust.net/
本社:東京都渋谷区神宮前1-5-1 セコム本社ビル
設立:1985年8月
社員数:1,045名 ※2022年3月末時点

コミュニティ・ネットワーク
https://www.cnplayguide.com/
本社:東京都文京区本郷3-19-2 BHビル
設立:1986年11月
社員数:92名 ※2022年3月末時点・役員・臨時・アルバイトを除く正社員

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