在宅勤務の浸透によって、境界線防御が破綻しつつあり、セキュリティリスクが高まっている。そうしたリスク対策に、プログラムの改ざんを検証する複合機や、不正解読から通信を保護するWi-Fiルーターが発売されている。これらの製品を活用することで、在宅勤務時のセキュリティを強化できるだろう。

視野角178度のIPSパネル

JN-IPS215FHD-C65W

JAPANNEXT
1万8,980円
 JAPANNEXTはフルHD解像度に対応した21.5インチモニター「JN-IPS215FHD-C65W」を発売した。sRGB 95%の色域に対応する上下左右の視野角が178度のIPSパネルを搭載。多様な角度から見ても色やコントラストの変化が起きにくい。インターフェースには最大65Wの給電に対応したUSB Type-Cを搭載。USB Type-Cケーブル1本でPCへの給電とモニターへの映像出力ができ、ACアダプターを持ち運ぶ必要がなくなる。画面の点滅を抑えて光量を調整する「フリッカーフリー」機能と、「ブルーライト軽減」機能を備え、長時間の使用でも目の負担を軽減する。

帯域分割で複数端末同時通信が可能

WSR-6000AX8-CG

バッファロー
オープンプライス
 バッファローはWi-Fi 6(11ax)8ストリーム対応のWi-Fiルーター「WSR-6000AX8-CG」を発売した。帯域を分割し、複数端末の同時通信による高速化を実現した「OFDMA」機能を搭載。無線アクセスポイントと端末間で送受信する管理フレームを保護する「PMF」(Protected Management Frames)を備えた、WPA2-PSKの後継セキュリティプロトコル「WPA3 personal」に対応しており、パスワードの不正解読から通信を保護する。Wi-Fi子機との電波強度を判断して2.4GHz帯と5GHz帯の帯域自動切り替えを行う「バンドステアリングLite」機能を搭載し、通信が安定しにくい在宅勤務の環境でも快適に通信可能だ。

暗所や逆光に合わせて輝度を自動調整

BRIO 505

ロジクール
1万9,580円
 ロジクールは物理的にカメラレンズを遮断可能なプライバシーシャッターを備えたWebカメラ「BRIO 505」を発売した。自動で輝度を調整する「自動光補正」機能を搭載し、暗所や直射日光が当たる環境下でも、表情を鮮明に捉えられる。本体をPCに固定したままヘッド部分を上下に傾けて、手元に置いている手書きのスケッチや、印刷資料を映せる「ショーモード」を搭載。専用アプリケーション「Logi Tune」をインストールすることで、話者をフレームから外すことなく中央に収める「自動フレーミング」機能を利用できる。本機能により会議中に座席移動をしても、カメラの位置を調整する必要がない。

PC操作不要でスキャンデータを共有

Satera MF269dw II

キヤノン
オープンプライス
 キヤノンは起動時にプログラム改ざんのシステム検証を行い、不正プログラムの起動を防ぐA4モノクロレーザー複合機「Satera MF269dw II」を発売した。PCのスキャナードライバーを使用せずに本体操作のみで、スキャンデータを共有可能な「SEND Lite」機能を搭載。社内外のデータ共有に使える。セラミックヒーターで定着フィルムを直接加熱する独自の「オンデマンド定着技術」により、従来機種「Satera MF269dw」では8.2秒のファーストコピーを7.8秒に短縮。本体前面から消耗品交換が可能なフロントオペレーションに対応し、スペースが限られる窓口業務や在宅勤務環境に適している。

人のみを認識して検出するAI搭載

TS-NA230WP

アイ・オー・データ機器
4万4,000円
 アイ・オー・データ機器は防水・防塵規格「IP65」に準拠した屋外でも使えるネットワークカメラ「TS-NA230WP」を発売した。人の動作や照明の点灯など映像内の動きに反応する「動作検知」機能と、周辺の音に反応する「音検知」機能の二つの機能を備える。動作検知にはAIを搭載し、人のみを認識して検出できる。暗所や夜間での撮影の際に、わずかな光でもカラー撮影可能なソニーのイメージセンサー「STARVIS IMX327」を採用。完全な暗闇の場合でも、赤外線LEDで撮影が行える。撮影した映像は専用の視聴アプリケーション「Qwatch Monitor」(PC版)「QwatchView」(スマートフォン版)で確認できる。

バッテリーの負荷軽減モードを搭載

F3T10-B1

フィールドスリー
オープンプライス
 フィールドスリーはCPUにRockchipのRK3566クアッドコアARM Cortex−A55プロセッサーを採用した10.1インチタブレット「F3T10-B1」を発売した。OSには過去のAndroid OSよりセキュリティレベルが向上したAndroid12を採用。充電中の充電容量を80%に制限する「バッテリー保護モード」により、バッテリーにかかる負荷を軽減。本体重量約507gと500mlペットボトル1本分と同じ重量で、出張や外出先にも持ち運べる。デジタル著作権管理技術「Widevine」で最高セキュリティレベルの「Widevine L1」に対応。セミナーでYouTubeなどの動画配信サービスを利用する際、高画質で動画を再生できる。