Copilotは式を修正するだけではない
Excelに関数を入力して実行時にエラーが出るという体験は多くの人がしているはずだ。Copilot登場以前から、エラーが発生したセルの左に三角形の注意マークが出て、これを押すとヘルプなど解決のヒントをもらえた。これを元に修正もかけられたのだが、解読に時間がかかることもあった。また、途中の過程については説明がなく、エラーは消えても本当にセル内の数式が間違いない処理をしているか不安だった。
現在も注意マークは出るが、セルの右側にはCopilotアイコンが表示される。こちらを押すと、Copilot用のプルダウンメニューが表示される。上から二番目の「このエラーを説明して修正を提案してください」を選択すると、画面右側にCopilotウィンドウを開いて、丁寧なサポートが開始される。自分でプロンプトを考えてCopilotに相談するのではなく、Copilotに投げるプロンプトもCopilotが自動的に生成してくれるのだ。



安心・納得できるエラー対策
今回G2セルに入力した式は、売上表から100万円以上のレコードの数をカウントせよというものだが、Copilotはまずエラーの原因を説明し、次にエラーが発生しない正しい式を提案してくれる。
Copilotの説明は
「この式の#VALUEエラーの主な原因は、VALUE(”not_a_number”)の部分です。 ”not_a_number”は数値に変換できないため、VALUE関数がエラーを返します」
から始まる丁寧なものだ。
まとめとして
・VALUE(”not_a_number”)
・OFFSETやCOUNTは不要
・=H4=IF(…)も不要
とポイントを列記し、
=IF(G1=””,”Set 1000”,COUNTIF(D2:D13,”>”&G1)
と、正しい式の提案もしてくれる。
説明を理解し自分の過ちを把握した上で正しい式を採用すれば、不安も消え納得してスプレッドシートを提出、共有できるわけだ。関数スキルも向上し、次からは同様の誤りは発生しなくなるだろう。

