生成AIを活用して効率よく運用しよう
SNS担当者の皆さん、1投稿するのにどのぐらい時間をかけていますか?5~10分というケースもあれば、1投稿作るのに数時間かかるという話を聞いたこともあります。
特にInstagramの場合、ガッチリ運用するとなるとクリエイティブ(画像や動画)の作り込みや文章作成など、作業量や時間などを負担に思う担当者も少なくありません。SNS以外の業務もあり兼任しているのであれば、尚のこと効率よく運用したいですよね。
そこで生成AIを使って運用を効率化する方法について何回かに分けて解説したいと思います。その第1弾として、まずは生成AIの基本についてお伝えします。

生成AIの基本と注意点
生成AIは、文章作成や広告案の企画、動画の台本作成、メール作成、プレゼンテーション資料の作成、翻訳、質問への回答、Excel関数の活用、プログラミングなど、さまざまな場面で効率アップにつながる役立つツールです。ただし、導入にあたりいくつかの注意点があります。
【1】データのプライバシーとセキュリティ
生成AIはユーザーが入力した情報を学習することがあります。自分や他人の個人情報を慎重に扱うようにしてください。また、会社や事業の機密情報も共有しないよう注意しましょう。
【2】内容の正確性と偏り
生成された情報が常に正確であるとは限らないため、重要な情報は他の信頼できるソースで確認するようにしましょう。
【3】著作権の遵守
生成AIが作成したコンテンツでも、元データが著作権を持っている可能性があることを意識してください。
【4】限界があることを理解する
生成AIは万能のツールではありません。状況に応じて適切な範囲で利用するようにしましょう。
これらのことに注意しながら利用するようにしましょう。
生成AIの種類と特徴
さまざまな種類がある生成AIですが、ここでは「テキスト生成」が得意な3つのツール「ChatGPT」「Copilot」「Gemini」の3種類について解説します。どの生成AIも基本的には「プロンプト」と呼ばれる質問を入力し、会話していく流れは一緒です。LINEの「トーク」を使うような感覚で操作できます。
ChatGPTの特徴
得意分野は文章の作成や校正、メールやレポートの作成、動画の台本作りやアイデア出しです。また、議論の相手になったり、物語を考える、あるいはプレゼン資料の作成、プログラミング、Excelの関数、翻訳、学習サポート、クイズや問題の作成など、幅広い用途に対応します。
Copilotの特徴
用途としてはChatGPTとほぼ同じことができますが、プランによっては、ExcelやPowerPointと連携して、表作成や作図、データ解析、メールの返信内容を作成することができます。Microsoftのツールとの連携性が高いことが大きな特徴です。
Geminiの特徴
Google検索との連携性が強く、画像や音声など、さまざまな形式のデータを処理することができます。高度な情報検索やテキスト生成に強みがありますが、ビジネス用途や技術的な質問にはやや弱い傾向があります。
項目 | ChatGPT | Copilot | Gemini |
---|---|---|---|
開発元 | OpenAI | Microsoft | |
主な使用環境 | Webブラウザ、モバイルアプリ | Webブラウザ、モバイルアプリ | Webブラウザ、モバイルアプリ |
ユーザー登録 | 必要(OpenAIアカウント) | MicrosoftのEdgeから使用可能 | 必要(Googleアカウント) |
リリース時期 | 2022年11月 | 2023年3月 | 2023年12月(Gemini 1) |
料金体系 | 無料版と有料版あり(ChatGPT Plusなど) | 無料版と有料版あり | 無料版と有料版あり(Gemini Advancedなど) |
いずれも無料で使えますが、会話の回数や記憶できる文字数に制限があります。
まとめ
業務効率アップやアイデア出しなど、さまざまな使いどころがある生成AIですが、導入する前に押さえておきたい注意点などを含めて解説しました。どの生成AIも基本的には「プロンプト」と呼ばれる質問を打ち込んで、会話していく流れは同じです。
次回以降は、生成AIをSNS運用に活用する方法について、より具体的に解説したいと思います。