Microsoft 365で業務効率アップ!【第92回】

MacでもOfficeなら迷わず使えてデータ連携も(1)


今回から2回連続でMacのMicrosoft Officeに付いて紹介していこう。Microsoft 365のサブスクリプションの契約をしていれば、Windows、Mac問わずにインストールが可能だ。つまり、Windowsのメインマシンに加え、サブマシンでMacBookを使っているようなケースでも両方でMicrosoft Officeが使えるわけだ。もちろん、インストール可能な台数内であれば、複数台の組み合わせでも利用できる。

文/戸田 覚


基本的には迷わず使える

 Excel、Word、PowerPoint、OneNoteなどのアプリケーションは、Macでも迷わず使うことができるだろう。いわゆる作法はWindowsとほとんど変わらない。フォントが違うとか、レイアウトが崩れるなどといったファイルの互換性が課題になることもあるのだが、これも使い慣れれば解消していく。Macで使い込むほどに、どのフォントを使い、どんなレイアウトなら崩れないかがわかってくるだろう。

 逆に、Windowsで作成した書類をMacで開く分にはさほど問題を感じないはずだ。一昔前のMac版Microsoft Officeほどの差異はないと思っていい。

 しかも、M1チップを搭載したMacにネイティブ対応しているので、非常に高速にレスポンスよく使えるのだ。

Microsoft Officeに慣れていれば違和感なく使えるはずだ

関数などもほぼ同様に使える

OneDriveを使えばやりとりも簡単

 WindowsとMacを併用したい方も、昔のようにファイルのやりとりを考えなくていい。OneDriveがMacでも同じように使える。WindowsでもMacでもファイルはOneDriveに保存すればOK。MacのMicrosoft Officeを起動すれば、ファイルのリストには最近使ったファイルが表示される。

 ファイルの互換性ややりとりも違和感が少なくなっているのだ。

OneDriveにファイルを保存すれば、やりとりを考える必要もない

ディクテーションも快適

 Wordに最近追加された音声入力機能「ディクテーション」も快適に使える。Wordを起動して、ディクテーションをスタートすれば、話した内容がテキストに変わっていく。句点、読点も「くてん」「とうてん」と話せば入力可能。改行も「かいぎょう」で入力できる。書類の下書きや、思いついたアイディアの記録にはとても重宝するだろう。

 次回は、Mac版Microsoft Officeならではの機能を紹介していく。

音声入力のディクテーションも快適に使える

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。