IoB

IoBは、「Internet of Behavior/Bodies」の略語で、「Internet of Bodies(身体のインターネット)」と「Internet of Behavior(行動のインターネット)」の2つの意味を持つ。身体の計測、位置の把握、顔認証など、人間の身体の状態や行動に関連するデータを収集・分析・活用することで、より快適な生活やビジネスの効率化につなげる技術。

【Internet of Bodies】
人間の身体とインターネットをつないで、睡眠サイクルや食事パターン、脈拍・心拍など身体情報の取得・活用する技術。スマートウォッチや心臓ペースメーカーなどのデバイスも含まれる。

【Internet of Behavior】
人間の行動に関するデータを収集して活用する技術。例えば、モバイル端末による位置情報、webサイトの閲覧・購入履歴などの取得・活用。

さまざまなモノにインターネットを組み合わせたIoT(Internet of Things)の普及が進み、通信速度やデバイスの機能性の向上、AIや情報処理の技術の進歩などを背景に、次世代の技術としてIoBが注目されるようになった。

今後、IoB技術の普及に伴い、いくつかのリスクが考えられる。IoBデバイスがサイバー犯罪の被害にあった場合、機器に蓄積された個人情報が悪用される恐れがある。また、不正アクセスによるプライバシー侵害やデバイスの誤作動も考えられる。機器の劣化は避けられないので、デバイス自体に不具合が生じる可能性もある。IoBを活用した社会の実現には、これらのリスクへの対処が重要となるだろう。

(青木逸美)

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