ホーム > PC-Webzineアーカイブ > DXプラットフォームの詳細をHPEの4人のリーダーが語る

DXプラットフォームの詳細をHPEの4人のリーダーが語る

DXプラットフォームの詳細をHPEの4人のリーダーが語る

2021年07月08日更新

HPEが四つの領域から企業のDXを後押し

日本ヒューレッド・パッカード(HPE)は企業のDXを促進するため「5G/IoT」「Digital Workplace」「Data Management&AI」「Hybrid Cloud」の四つの領域からアプローチを行う。それぞれの取り組みについて各分野のリーダー4人が詳細を明かす。

5G/IoT分野

自動車の自動運転や4K/8K映像のデータ転送、スマートファクトリーなどの実現に向けて、5Gが注目を集めている。企業が5GやIoTを最大限に活用していくためにHPEが行う取り組みについて、HPE 通信メディアソリューションズ統括本部 清水義文氏に聞いた。

シンプルにつながる仕組みが大切

 大容量通信・低遅延・多数端末接続といった特長を持つ5Gの登場は、企業のDXを加速させる大きなきっかけとなっている。企業や自治体においては、局所的に5Gによるプライベートネットワークを構築できる「ローカル5G」の存在も大きい。通信事業者やサービス事業者にとっては、5Gを利用した新たなビジネスの展開、ユーザー企業にとっては、モバイルデバイスやIoT/OTデバイスの利用を促進させるICT基盤として期待を集めている。

 その一方で5Gの活用には課題もあると清水氏は話す。「企業や自治体がローカル5Gを構築するにあたって、コストの高さ、システムの構築や運用の複雑さが導入の懸念となっています。ほかにも、IoT/OTデバイスなどの機器がシンプルに安定してつながるかといった仕組みの整備も重要です」

デバイスのネットワーク接続を促進

 5G/IoT分野では、“シンプルにつながる”をキーワードにネットワークソリューションを展開する。例えば、5Gネットワークを迅速に構築するためのソフトウェアスタックをパッケージ提供する「HPE 5G Core Stack」やIoT向けの無線通信規格に対応した「HPE Aruba」シリーズのアクセスポイントなどが挙げられる。

 ネットワークの接続には、セキュリティ面での不安もある。そこでHPEが提供するのが、接続認証基盤ソリューション「Aruba ClearPass」だ。ネットワークに接続したデバイスを統合的に可視化したり、認証機能を利用したりすることで安全に運用できるという。

「DXを推進する上でネットワークは一つの重要なピースとなります。HPEのネットワークソリューションにより、IoT/OTデバイスなどの機器をシンプルかつ安全につなげていくことで、5GやIoTの利活用を促進させられるでしょう」

シンプルにつながるを実現する
HPEの5G/IoTソリューション

HPE Arubaシリーズのアクセスポイントは、Wi-Fi 6をはじめ、ZigBeeやBLEといったさまざまなIoT向けの無線通信規格に対応している。産業現場のOperational Technology(OT)製品との接続には、IoT・エッジコンピューティング向けコンピューター「HPE Edgeline EL300」、エッジやクラウドなどのデバイス・プロトコルをサポートするソフトウェア「HPE Edgeline OT Link Platform Software」を用意している。

Digital Workplace分野

テレワークやフリーアドレスなどを取り入れる企業が増え、働く場所にとらわれない柔軟な働き方が定着しつつある。そうした新たな働き方を支援するデジタルワークプレイス分野でのアプローチをHPE Pointnext事業統括 川野哲平氏に聞いた。

企業の数だけ課題が存在

 従業員にとって働く環境は、意欲や業績と密接に関わる重要な要素とも言える。働き方改革やコロナ禍により、ニューノーマル時代に合わせたオフィス空間や働き方の見直しが図られているが、何から取り組むべきか悩むケースも多い。

「リモートワークを実現するための環境の構築やセキュリティ、テレワーク時のコミュニケーションの問題など企業の数だけ課題が存在します。HPEでは、ユーザーからアプリケーションまでのエンドツーエンドの最適化を考え、企業の課題解決策となるソリューションを提案していきます」と川野氏は話す。

ワークプレイスの最適化

 デジタルワークプレイスの分野では、テレワークやスマートオフィス、ゼロトラストの実現といったハイブリッドな働き方を支援するソリューションを展開している。例えば、「HPE Aruba」シリーズの拠点/在宅からのシームレスなアクセスを提供するWi-Fi/有線LANソリューションやWi-Fi無線環境、有線LAN、WANを含めた総合運用とゼロトラストセキュリティを実現する「Aruba Edge Service Platform」などだ。企画・構想策定から構築、移行、運用フェーズの支援などを行うコンサルティングサービス「HPE Pointnext Services」も用意している。HPEが提供するソリューションの数は、自社とパートナー企業の製品を含め数百にも及ぶという。

「HPEでは、クライアントPCからネットワーク、クラウドまで設計/構築/運用に関わるソリューションを展開しています。しかし、デジタルワークプレイスの分野では、一つの領域のテクノロジーがほかの領域にも影響を与えるため、複雑なインテグレーションが必要です。HPEは、企業ごとに最適なソリューションを見極め、提案することで企業ごとに生まれる課題を解決に導き、DXを加速させます」

快適なオフィスを実現する
HPEのDigital Workplaceソリューション

小規模から大規模までさまざまな環境に対応するHPE ArubaシリーズのWi-Fi/有線LANソリューションやエッジの自動化・統合・保護を実現するための機能を提供するAruba Edge Service Platformを用意。HPE Pointnext Servicesは、HPEの経験と豊富な知見に基づいた適切なコンサルティングで企業支援を行う。

Data Management & AI分野

あらゆるデバイスやセンサーから、日々膨大なデータが生み出されている。こうしたデータをビジネスに活用するため、昨今需要が拡大しているのがAIだ。企業のAI活用をサポートするための取り組みをHPE HPC&AI/MCS事業統括 中島知徳氏に伺った。

AI導入の課題を把握

 DXの推進に伴って、AIの導入を検討する企業が増えている。業務の効率化やマーケティングへの活用といったAIに対する期待が高まる半面、企業におけるAIの導入には障壁も多いという。「AIの導入の障壁の一つが、データのサイロ化です。部門やグループごとにデータが点在しているため、連携が難しいことが挙げられます。ほかにも、データの整理、ストレージの導入コストなども課題となっています。AIの導入や活用方法が分からないといったスタート地点に立つ企業へのサポートも必要でしょう」と中島氏は課題を話す。

 HPEはこうした企業課題に対して、AIプラットフォームやAI統合開発・運用基盤、コンサルティングなどの提供を通して応えていく。

初期導入しやすいStarter Kit

 AIプラットフォームでは、エッジでの推論に特化した「HPE Edgeline」やハイエンド学習向けのCPUとGPUを搭載した「HPE Apollo System」などのポートフォリオを用意する。小規模から大規模までニーズに合わせて選択が可能だ。AI統合開発・運用基盤には、組織横断でのデータ活用を促進するソリューション「HPE Ezmeral」を提供する。

 AI導入のスタート地点に立つ企業に対しては、データの収集、社内システムのデータの統合、分析などの支援を行う「AI・データ分析基盤コンサルティング」やAI開発環境に必要な機能をセットアップして提供する「AI Starter Kit」に加え、「NVIDIA Certified Kit」を用意している。「AIの導入に対してハードルが高いと感じる企業も多いでしょう。HPEでは、AI Starter Kitやコンサルティングサービスなどを通して運用をサポートしていきます。今後はさらにパートナーさまの力をお借りしながら、企業のAIに関する悩みに対して最適なソリューション提案を行いたいと考えています」

AIの導入と活用を加速させる
HPEのData Management&AIソリューション

お客さまのAI導入ステップや、用途別に推奨構成をAIバンドルとしてパッケージ化。AI開発に必要なソフトウェアをセットに、検証からプロダクションレベルでのサポート・拡張をHPE Pointnext Servicesを含めてワンストップで提供する。

Hybrid Cloud分野

DXの実現に向けて、社内インフラ基盤の見直しは大きなポイントとなる。自社運用でインフラ基盤を構築している企業など、インフラの再構築に苦慮するケースも多い。そうした企業に向けた支援策をHPE プリセールスエンジニアリング統括本部 小川大地氏に聞いた。

経営層と従業員のギャップをなくす

 コロナ禍でヒトやモノの動きや経営活動が制限されたことで、オンプレミスのみの運用からクラウドへの移行を検討するケースが増えている。その一方で、情報漏えいなどのセキュリティリスクの観点から、クラウドの導入を不安視する声も少なくない。「リスクマネジメントを考慮してクラウドの導入に二の足を踏む経営層と、どこでも利用できる利便性の高さからクラウドを導入したい従業員。双方の考えにギャップが生じています」と小川氏。

 そこでHPEが推進しているのが、パブリッククラウド、プライベートクラウドといった複数のシステム環境を組み合わせて運用するハイブリッドクラウドの構築だ。機密情報を含むデータの安全性が求められる業務システムにはオンプレミス、外部アクセスにはクラウドといった用途に合わせた運用が可能になる。

シームレスなクラウド体験を提供

 HPEでは、オンプレミス環境の構築、運用、保守からアドバイザリーや移行支援を一括で行う従量制課金型のサービス「HPE GreenLake Cloud Services」、クラウドの選択・活用に対するコンサルティングを行う「HPE Right Mix Advisor」といったハイブリッドクラウドサービスを展開している。自社製品にとらわれないオープンな世界で、ユーザーにオンプレミスとクラウドを意識させることのないシームレスなクラウド体験を提供するのが特長だ。

「オンプレミスとクラウドを適材適所で組み合わせたハイブリッドクラウド環境を構築することで、IT環境全体の最適化を行い企業のDXを加速させます。HPEはサーバーや無線LANアクセスポイントなどのハードウェア製品というイメージが強いと思われがちですが、“ハイブリッドクラウドといえばHPE”と言われるような立ち位置を目指して企業のDX推進を進めていきます」

場所を問わない運用が可能な
HPEのHybrid Cloudソリューション

HPE GreenLake Cloud Servicesでは、ハイブリッドクラウド環境全体の運用、管理、最適化を可能にするソフトウェア「HPE GreenLake Central」を用意している。ハイブリッドクラウド環境を単一のコンソールで一元管理できる。

各分野における今後の取り組み

・ 通信機器ベンダーやIoTソリューションベンダーとの協業拡大
・ エッジの無線通信やエッジコンピューティング基盤の拡大
・ 通信事業やサービス事業者向けの5G/IoTソリューションの拡充

・ 自宅からオフィス、データセンター、クラウドに至る柔軟かつセキュアなネットワークの提供
・ ゼロトラスト領域におけるクラウドサービスを含めた複合ソリューションの提供
・ コミュニケーション&コラボレーションやスマートオフィス領域におけるパートナーとの協業拡大

・ シームレスなデータ連携と組織横断が可能な分析・AIプラットフォームの展開
・ HPC技術をAIに活用した高度な演算処理基盤の発展
・ データ管理やAI・データ分析のためのソフトウェアやクラウドサービスを提供するパートナーとの協業拡大

・ 複数のクラウドをまとめた総合的な運用管理環境の提供
・ オンプレミス基盤の設定管理・メンテナンスをSaaSサービスから行える「クラウドコンソール」を提供開始
・ パブリッククラウドベンダーやデータセンター事業者との協業拡大

キーワードから記事を探す