サポート切れのOSに潜むリスクに対応
CentOS 6〜8ユーザーを延長サポート

サイバートラスト

Linux延長セキュリティアップデートサポート for CentOS キャンペーン
Linux延長テクニカルサポート for CentOS キャンペーン

「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)と互換性を持つLinuxのディストリビューションとして、多くのユーザーから支持されている「CentOS Linux」(以下、CentOS)。2020年12月、開発方針の変更と最新バージョンであるCentOS 8のサポートを2021年末で終了することが発表され、ユーザーに大きな衝撃を与えた。CentOS 6と8はすでにサポートが終わり、CentOS 7は2024年6月30日をもってサポート終了を予定している。こうした状況への対応策として、サイバートラストが提供するのが、CentOSユーザーに向けたOSの延長サポート「Linux延長セキュリティアップデートサポートfor CentOS キャンペーン/Linux延長テクニカルサポートfor CentOS キャンペーン」(以下、CentOS延長サポート)だ。

マーケティング本部
執行役員
青山雄一 氏
OSS/IoT事業統括 OSS事業推進本部
執行役員本部長 兼 OSSテクニカルアライアンス部 部長
鈴木庸陛 氏

7年以上も早いサポート終了の知らせ
脆弱性を狙ったサイバー攻撃に注意

 2020年12月、CentOSの開発元であるCentOS Projectの発表により、ユーザーに大きな衝撃が広がった。CentOSの開発方針の変更と、CentOS 8のサポート期間を当初の予定より7年以上も早め、2021年末に終了するという内容だ。CentOS 8は2019年9月にリリースしたばかりで、サポート期間は2029年5月31日までの予定だった。2020年11月30日にサポート終了を迎えたCentOS 6の移行先にCentOS 8を選択する企業も多く、予期せぬ事態に困惑している状況だ。CentOS 7についても2024年6月30日にサポート終了を予定しており、今後の対応が必須と言える。

「CentOS 6と8はすでにサポート終了となりましたが、いまだに多くの企業でサポート切れのCentOSが継続して使われています。本来であれば、新たなOSへ移行するべきですが、新しい環境で現行のシステムが稼働させられなかったり、OS移行のために十分な時間やコストがかけられなかったりするなどのさまざまな問題から、それがままならないケースもあります」と話すのは、サイバートラスト マーケティング本部 執行役員 青山雄一氏だ。

 もちろん、サポートが終了したからといって、CentOS自体が使えなくなるわけではない。しかし、サポート切れのOSには大きな危険が潜んでいる。「サポート期間内であれば、不具合の修正や機能のアップデート、システムの脆弱性に対するメンテナンス更新などが提供され、常に最新で安全な状態を保つことが可能です。しかし、サポートが切れると問題が発見されても開発元からの対応は一切行われません。脆弱性を放置することは、セキュリティホールを無防備に開けたままにした状態であり、サイバー攻撃の被害を受ける可能性が高く、非常に危険です」と同社 OSS/IoT事業統括 OSS事業推進本部 執行役員本部長 兼 OSSテクニカルアライアンス部 部長 鈴木庸陛氏は警鐘を鳴らす。

エンジニアによる充実したサポート
アップデートの提供で安全を確保

 こうしたCentOSのサポート終了に伴う課題を抱える企業に対して、サイバートラストが提供するのが「CentOS延長サポート」である。開発元に代わって、サイバートラストがCentOS 6〜8のアップデートパッケージの提供と技術サポートを行うことで、サポート終了となったCentOSのセキュリティを維持しながら継続して利用できる。

 具体的には、メンテナンス終了後のCentOSで脆弱性が出た場合に修正パッケージを提供する「セキュリティ・アップデートサポート」、脆弱性対応の修正パッケージに関するQ&Aやアップデートの相談、その他CentOSに関する技術問い合わせが受けられる「テクニカルサポート」といった企業が安心してCentOSを使っていくためのサポートメニューを用意する。「サイバートラストは、元々、電子認証サービスを提供する企業としてビジネスを展開してきました。そして、2017年10月にLinuxディストリビューションの『MIRACLE LINUX』を開発するミラクル・リナックスと合併し、それぞれの技術を強みにビジネスを拡大しています。アップデートパッケージには、MIRACLE LINUXの開発で培われた知見が盛り込まれています。また、当社にはLinuxを得意とするエンジニアが数多く在籍しており、操作方法が分からないといった技術的な問い合わせから障害発生時の対処まで、お客さまのトラブルを解決することが可能です。我々のサポートを通して、CentOSを長期的に利用できる環境が整えられます」と青山氏はアピールする。

 CentOSはサーバーやOTシステムなどさまざまな分野で採用されている。「当社の延長サポートに関して、通信・金融・製造・医療・小売・メディアなど業種を問わず幅広く問い合わせをいただいています。CentOS 5からこうした独自の延長サポートを提供してきましたが、年を追うごとにCentOSの利用者の増加を実感しています。そんなさなかでの、サポート終了の知らせに、戸惑われた企業さまも多いでしょう。当社の延長サポートでは商用ディストリビューション同等のサービスを提供しています」(鈴木氏)

脆弱性対策は必須要件
MIRACLE LINUXへの移行も支援

 企業において情報セキュリティの重要性は年々高まっている。リスクマネジメントを行うことが、社会的責任であり、信頼性の確保にもつながってくる。「定期的にシステムの更新やメンテナンスなどの脆弱性対策を講じることは、最低限のマナーであるとも言えます。CentOSのサポート終了という状況で、対応策を模索している企業さまには、当社のCentOS延長サポートを検討していただきたいと考えています。さらに、当社ではCentOSからMIRACLE LINUXへの移行支援も行っています。CentOSの継続利用を希望されるお客さまには延長サポート、OSの移行を希望されるお客さまには移行支援という二つの選択肢を提供できるのはサイバートラストならではの強みです」(青山氏)

 今後の展望について鈴木氏は「北海道から沖縄県まで、全国から問い合わせをいただいており、OSのサポート終了におけるセキュリティ対策に関する需要の高まりを実感しています。その一方で、情報が届いておらず、いまだにCentOSのサポートが終了したことを知らずに使い続けている企業さまもいらっしゃいます。ダイワボウ情報システム(DIS)さま、販売パートナーさまと共に、セキュリティリスクに関する啓発を行いながら、当社の製品を多くのお客さまに知っていただく取り組みを進めていきます」と語った。