さまざまなAI PCが登場する中、業務でAIを活用する活動も広まってきている。しかし、PCやAIに求めるスペックは企業やユーザーによって異なるため、AIの本格活用の準備段階としてスタンダードなノートPCを提案してみるのがよさそうだ。実際にAIによって自動的に向上する機能を体感し、業務でのAI活用を進めていくことで、業務の負荷を減らすツールとして浸透していくだろう。そこで、富士通のPCブランド「LIFEBOOK」シリーズから、14インチのAI PC「LIFEBOOK U5415A/A」と16インチのAI PC「LIFEBOOK U5615A/A」を紹介したい。

富士通のPC製品群

 刷新された富士通のPCには、どのようなビジネスメリットがあるか。これまで同社が提供してきたPCブランド「LIFEBOOK」シリーズの直近の製品としては、オフィスや自宅、外出先や移動中、顧客先など、場所を問わず幅広い利用シーンを想定した「LIFEBOOK U9414/V」「LIFEBOOK U9415/A」「LIFEBOOK U8315/A」がある。上記ラインアップは13.3〜14インチの大きさで、モバイル用途を主眼に設計された製品だ。さらには、入力や閲覧のスタイルを柔軟に切り替えられるコンバーチブル型の2in1PCとして、「LIFEBOOK U8315X/A」「LIFEBOOK U5313X/A」「LIFEBOOK U3114X/A」を展開している。それぞれ、軽量・長時間稼働のペン搭載モデルや、用途に合わせてカスタマイズ可能なモデル、作業現場や対面業務、オフィスでも活用できるモデルなど、用途に応じた異なる特長を備えている。事務所利用に特化した製品としては、15.6インチの「LIFEBOOK A5515/A」がある。

 こうしたラインアップの中で、よりユーザビリティを追求し、ハイブリッドワークや業務でのAI活用が考慮された製品が「LIFEBOOK U5415A/A」「LIFEBOOK U5615A/A」だ。それでは、両者に共通の機能を見ていこう。CPUはAMDの「AMD Ryzen AI 7 445」「AMD Ryzen AI 5 430」「AMD Ryzen 5 230」「AMD Ryzen 5 220」が搭載可能となっている。メモリーは「LPDDR5X-7500」を標準搭載し、高速処理と省電力を両立する。筐体にはWUXGAのモニターを備え、スクロールを減らす縦横比16:10の設計となっている。縦方向の情報量が増えるため、Web閲覧やデータ入力もスムーズに行えるだろう。上部には500万画素のWebカメラを搭載。Web会議の際も鮮明な映像表示を実現する。Webカメラには、使用しない時にカメラレンズを物理的にふさぐ「プライバシーカメラシャッター」を標準搭載し、意図しない映り込みを防止する。また、モニターに簡単に着脱可能な「のぞき見防止専用プライバシーフィルター」もオプションで用意している。

 通信機能としては、無線LANの最新規格「Wi-Fi 7」に対応している。また、周辺機器との接続にも使えるBluetooth V5.4にも準拠した。バッテリー交換可能な設計で、長期運用や保守性を確保する。底面には、バッテリー交換時のねじ紛失を防止する「脱落防止ネジ」を採用した。カスタムメイドで大容量バッテリーへの変更も可能だ。

 また、両モデル共に豊富な端子を備えた。左側面には有線LAN、USB Type-C(USB4 Gen3)×2、HDMI、USB Type-A(USB 3.2 Gen1)、右側面にはヘッドフォンマイク、USB Type-A(USB 3.2 Gen1)、盗難防止用ロック取り付け穴が搭載されている。有線LANはフルサイズのLANポートで、HDMIなどの端子にも視認性の高いアイコンが施されている。マウス操作を妨げないよう奥側に主要インターフェースを配置し、快適な作業をサポートする設計だ。

LIFEBOOK U5415A/A

LIFEBOOK U5415A/Aの側面インターフェース。
LIFEBOOK U5615A/A

14インチと16インチのこだわり設計

 次に、製品ごとの特長を確認しよう。薄型で長時間駆動モデルのLIFEBOOK U5415A/Aは、モニターのサイズが14インチワイドとなっている。重量が約1.19kg(構成により変動)、サイズが幅313×奥行き223×高さ19.5mmだ。14インチクラスにしては軽量かつコンパクトで、オフィスでも在宅でも快適な持ち運びや作業環境を実現する。キーボードは打鍵性を考慮し設計されており、キーストローク1.7mm、キーピッチ19mmとなっている。

 16インチの大画面と標準サイズのキーを両立したコンパクト筐体のU5615A/A独自の特長としては、従来製品「LIFEBOOK U7614/R」と比較して、画面占有率が高くなっている。額縁幅を縮小したことでより広く活用できるようになった。また、キーボードはテンキー付きのフルサイズキーを実現するため、極限まで縁の幅を縮小している。コネクター類とキーボードユニットを重ねることで、変則キーなしのフルサイズキーと横幅削減を両立した。キーボードは一段下げることで、側面から見たときにキーの凹凸がはみ出ず筐体内にすっきりと収まっている。コンパクトで強度も保てる設計だ。

縁の幅を縮小したLIFEBOOK U5615A/Aのフルサイズキーボード。

映像補正や音調整にも対応

 最後にAI機能について紹介する。LIFEBOOK U5415A/A とLIFEBOOK U5615A/A のAI 機能は、Web カメラの映像やスピーカー、マイクなどの音声を補正する機能が充実している。例えば、Web会議に役立つ「AIカメラエフェクター」を搭載している。Web会議に映る人の姿を感知し、明るさ自動補正、顔位置自動調整、肌補正、視線補正、背景ぼかしなどを実行して画面を最適化する※。本機能をオンにすることで映像補正が行われる。補正されたきれいな映像で取引先などとのWeb会議や打ち合わせを行うことで、非対面の場合でも印象を向上させ、継続的なビジネスの創出に寄与するだろう。音声関連では「AIノイズキャンセラー」が役立つ。Web会議などで会議に必要な人の声と不必要な環境ノイズ(動物の鳴き声や工事現場の騒音など)をAIが識別し、環境ノイズを抑える機能だ。話者の声を事前に登録する「AI登録ボイスフォーカスモード」では、登録した声以外のノイズキャンセリング効果を向上させられる。そのほか、音声のより高度な自動調整が可能な「Waves MaxxAudio ボイスモード」も搭載する。Web会議などで相手の低い声の周波数特性向上/低音増強/音圧向上/輪郭クリア/擦過音&破裂音調整を自動で行える機能となっている。両製品ともにCopilot+ PC(「AMD Ryzen AI 7 445」「AMD Ryzen AI 5 430」選択時のみ適用)であるため、50TOPSのNPUを搭載しており、ローカル環境でのAI処理を高速・省電力で実現する。業務上の文書作成など負荷の高いタスクをより迅速化できるので、業務時間の短縮をサポートするだろう。

 従来PCで行っていた業務や処理をアップデートするなら、LIFE BOOK U5415A/AとLIFEBOOK U5615A/Aがおすすめだ。

※マスクや帽子、髪型、周囲の環境などにより、効果が適用されない場合がある。

LIFEBOOK U5415A/A 商品情報

LIFEBOOK U5615A/A 商品情報