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国産製造業ソリューション「mcframe7」をAWSでクラウド提供

国産製造業ソリューション「mcframe7」をAWSでクラウド提供

2022年01月05日更新

国産製造業ソリューション「mcframe7」を
AWS上に構築してクラウドビジネスに参入

工場の操業に必要なセンシング製品を提供するマツシマ メジャテックでは生産管理システムの刷新と、情報システム部門の役割を依頼できるパートナーを見つけることが課題となっていた。これらの課題をAWSを通じて国産製造業ソリューション「mcframe7」をクラウド提供するYE DIGITAL Kyushuが一気に解決した。

課題は生産管理システムの刷新と
情シスを任せられるパートナー探し

 昭和21年の創業時から福岡県北九州市に本拠を置くマツシマ メジャテックは製鉄所や発電所、製造業や化学工業を主な顧客とし、工場で用いられる燃料や薬剤等を貯蔵するタンクやサイロの貯蔵レベルの計測や、河川や潮位の水位を計測するためのレベルセンシングをはじめ、工場などで排出される排気に含まれる粉塵濃度を計測するダストセンシング、ベルトコンベヤーなどの運搬機械設備やその作業者を保護するセーフティセンシングなどを開発・製造する歴史のある企業だ。

 工場の操業や地域の災害対策を支える各種センシング製品を製造する同社では、運用中の生産管理システムの保守サービスが終了するため、その刷新に迫られていた。同時に生産管理システムをはじめとする社内の基幹システムの運用管理を担ってきた担当者が定年を迎えるため、情報システムを任せられるパートナーを見つけることも課題だった。

 マツシマ メジャテックでは新たに導入する生産管理システムを検討するにあたり、まずはパートナーを選定することから取り掛かった。そして既存の生産管理システムの開発元であるベンダーをはじめ、付き合いのあるパートナーなど数社を比較検討した。検討を進める中で紹介されたのがYE DIGITAL Kyushuだった。

 YE DIGITAL Kyushuは安川電機の関連会社であるYE DIGITAL(旧社名・安川情報システム)のグループ会社で、マツシマ メジャテックと同様に北九州市に本拠を置く。安川電機の流れをくむYE DIGITAL Kyushuは製造業ソリューションを強みとしており、マツシマ メジャテックの喫緊の課題となっていた生産管理システムの刷新に適役だった。

 マツシマ メジャテック 生産本部 部長 杉山裕昭氏は「YE DIGITAL Kyushu様はハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、さらにクラウドまで総合的に任せられる技術力を持ち、体制も整っており、当社の情報システムを支えてもらうパートナーとして提案をお願いしました」と話す。 

標準機能で使えるmcframe7を
AWSを通じてクラウドで導入・利用

 従来の生産管理システムは、マツシマ メジャテックの要望を満たすためにカスタマイズが多く発生していた。カスタマイズによって要望が満たせる反面、導入時に携わった担当者に属人化してしまい、システムの拡張や変更が難しくなる恐れがある。そこで導入時の担当者が定年退職しても誰もが運用管理できるよう、標準機能で要望が満たせるシステムを求めていた。

 こうしたマツシマ メジャテックの要望に対してYE DIGITAL Kyushuは国産の製造業ソリューション「mcframe7」を提案し、マツシマ メジャテックもその導入を決めた。次の検討事項となったのが、mcframe7の導入と利用の方法である。mcframe7の導入を決めたマツシマ メジャテックに対して、YE DIGITAL KyushuはAWS上に構築したmcframe7をクラウドで利用することを提案した。

この提案に対してマツシマ メジャテック 総務部 安田功二氏は「当初はオンプレミスでの導入を検討していましたがサーバーの運用管理の手間を省きたかったこと、工場付近の河川に災害リスクがあることなどから、クラウドを利用するメリットを評価しました」と話す。

 そして同社の杉山氏は「コロナ禍以前よりOffice 365(Microsoft 365)を利用しており、クラウドに対する抵抗感はありませんでしたが、費用が高いというイメージがありました。しかしオンプレミスとAWSの費用を試算してもらった結果、サーバーの調達と運用管理が不要で、障害も回避できるなどAWSのメリットは非常に大きく、スモールスタートや長期契約でコストも抑えられることもあり、AWSでの導入を決めました」と説明する。

AWSを利用してクラウドビジネスを展開
EDIシステムもクラウド提供する計画

 これまでmcframe7をはじめ製造業に向けてさまざまなソリューションをオンプレミスで提供してきたYE DIGITAL Kyushuだが、今回のプロジェクトを通じてAWSを利用したクラウドビジネスにも参入することとなった。同社のサービス本部 副本部長 兼 インフラサービス部長 藤井健太郎氏は「現在、半導体不足でサーバーが調達できない、サーバーの設置や保守に人手と移動が伴うなど、オンプレミスはビジネスの拡大に課題がありました。AWSはグローバルでの実績に加えて国内に複数の拠点(リージョンおよびアベイラビリティゾーン)があり、クラウドに対する安心感が高いこともビジネスに有利に働いています」と語る。

 同社のソリューション本部 第一ソリューション部 シニアマネージャ 大石洋介氏も「クラウドはサーバーの設置や保守、システムの導入、構築のために現地に赴く必要がないため、北九州から全国のお客さまにビジネスが展開できる魅力もあります」と話を続ける。

 今後の展開について同社のソリューション本部 ソリューション営業部 シニアマネージャ 田中貴士氏は「すでに商材で持っているEDIシステムもAWSでクラウド提供する計画です。来年度にスモールスタートで始めて、再来年度に大きく展開していく計画を進めています」と意欲を語る。

 最後にYE DIGITAL Kyushuの藤井氏は「AWSをディストリビューターとして提供するダイワボウ情報システム(DIS)様は他社が北九州から撤退しても拠点を置き続けてくれ、地域に密着したビジネスを展開してくれています。DIS様とは日ごろから密接にコミュニケーションを取っており、今回のプロジェクトでも構成や見積から技術的なサポート、iKAZUCHI(雷)によるライセンスの管理まで、2社でビジネスを成功に導きました。今後はSIerとディストリビューターという関係を、AWSのビジネスを契機に協業という関係に発展させてパートナーシップを深めていきたいと希望しています」と強調する。

マツシマ メジャテック
生産本部
部長
杉山裕昭 氏
マツシマ メジャテック
総務部
安田功二 氏
YE DIGITAL Kyushu
サービス本部 副本部長
兼 インフラサービス部長
藤井健太郎 氏
YE DIGITAL Kyushu
ソリューション本部
第一ソリューション部
シニアマネージャ
大石洋介 氏
YE DIGITAL Kyushu
ソリューション本部
ソリューション営業部
シニアマネージャ
田中貴士 氏

Company Profile

マツシマ メジャテック
https://www.matsushima-m-tech.com/
本社:北九州市八幡西区則松東1-8-18
創立:1946年
社員数:130名 ※2021年11月末時点

YE DIGITAL Kyushu
http://www.openkit.com/
本社:福岡県北九州市小倉北区浅野3-8-1 AIMビル6F
設立:1983年
社員数:150名 ※2021年3月時点

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