Web会議の頻度の増大に伴い、プレゼンテーションを実施する場所として、会議室だけでなくオープンスペースといったオフィス内のさまざまな空間を利用するケースが増えてきている。しかし、会議室と比較して周囲の声や騒音の多いオープンスペースでは、高品質でスムーズな通話体験の実現が難しく、プレゼンテーションが効果的なものではなくなってしまう。そうした課題を解決し、プレゼンテーションを効果的なものにする製品が、ヤマハのビデオコラボレーションシステム「CS-500」と、ビデオサウンドバー「CS-800」だ。

優れた収音性能のマイクと表情まで伝えるWebカメラ

 CS-500は、マイクとWebカメラ、映像・音声出力(HDMI)を、CS-800は、マイクとスピーカー、Webカメラ、映像出力(HDMI)を内蔵した一体型ビデオサウンドバーだ。CS-500とCS-800がオンラインでのプレゼンテーションに最適な理由が三つある。

 一つ目が収音性能だ。ヤマハ独自のアルゴリズムで三次元のマイクビームを生成する「Hexa-Microphone」によって、発言をピンポイントで収音する。さらに、ヤマハ独自の通話音声ソリューション「SoundCap」に、カメラの画像情報を活用することで、より高精度な声のみの抽出を実現した新技術「SoundCap Eye」を搭載している。SoundCap Eyeは、Webカメラに映る人の方向以外からの雑音を抑圧するだけでなく、周囲の雑音を自動で学習し、最適なスピーカー音量に自動設定するのだ。

 二つ目がカメラ性能だ。CS-500、CS-800に内蔵しているWebカメラは視野角120度の広角レンズを採用している。広角レンズは広い視野で空間全体を撮影し、参加者全員をカメラフレームに収められる一方で、参加者一人ひとりの顔が小さくなり、表情まで伝えることが難しいというデメリットがある。そこでCS-500、CS-800は、Webカメラの映像解析による会議参加者の位置検出と、Hexa-Microphoneによる発話者の位置検出を組み合わせることで、通話先の相手が見るべき場所を自動判定し、ズームする「スマートフレーミング」機能を搭載している。スマートフレーミング機能は、全ての参加者にフォーカスする「Group」、メインのプレゼンターにフォーカスする「Speaker」、指定した参加者1人にフォーカスする「Individual」の三つのモードから状況に合わせて選択できる。この機能により、音声と合わせて話者の表情を通話先に届けることで、発言意図が伝わる円滑なコミュニケーションを実現するのだ。

ユーザーの接近を検知し自動で起動する

 三つ目の特長が即座にWeb会議を始められる利便性だ。CS-500、CS-800は、ユーザーが近づいたことを検出し、外部モニターを含めて自動的に起動する「オートウェイクアップ」機能や、USBケーブル1本でPCとの接続が完結するシンプルな接続性を備える。これにより、個人PCを周辺機器と接続してWeb会議を行う「Bring Your Own Meeting」での利便性が飛躍的に向上し、業務の生産性向上に貢献するのだ。

 1〜3mの音を収音し、オープンスペースでの利用に最適なCS-500と、最大4.5〜6mの音を収音し、小中規模の会議室に最適なCS-800。独自の音声・映像技術を搭載したヤマハのビデオコラボレーションシステムで、効果的なプレゼンテーションを実現しよう。ヤマハでは、1週間無償の貸出機を用意しているため、購入前に試用も可能だ。