AIで作りたい音楽を思いつかない?

さまざまな生成AIサービスが登場しているが、ビジネスにどう活かせばいいのかわからないと首をひねることも多いだろう。そんな時には、まずは遊んでみることだ。Sunoなどの音楽生成AIを仕事で使う必要がある人は限られているだろうが、遊びで一度使い方を学んでおけば、いざという時に慌てずに済む。

しかし、どんな音楽を作りたいのか思いつかない。家族や友人の誕生日に歌を贈るといった手もあるが、それはあくまでパーソナルで、企業人としての自分に結び付いてはいない。そんな人は、社歌の制作にトライしてみるのはどうだろう?

最近、CIの一環として社歌をYouTubeなどに投稿するスタートアップも出てきている。日経新聞社は2019年から「NIKKEI 社歌コンテスト」を主催し、企業・団体の社歌動画を募集して大賞や優秀賞を決定してきた。2025年には100社以上の応募があり、立川ステージガーデンで行われた決勝戦の模様は生配信された。

日経社歌コンテスト2025の大賞はエフピコ

勤務する会社に社歌があってもなくても、新時代の社歌を作ってみよう。同僚を誘ってそれぞれが作った社歌を聴き比べてみるのも楽しそうだ。なお、勝手に社歌を発表して怒られるといけないので、YouTube配信やコンテスト応募をするなら、事前に社内の根回しを忘れないようにしよう。

Sunoで社歌を作ってみよう

今一番使われているSunoで社歌を作ってみよう。アカウントを登録したら、トップ画面でプロンプトを入力する。ここではAIシンガー社という架空の会社の社歌を落ち着いた曲で、発展・信頼・希望などの要素を入れてリクエストした。「Create」ボタンを押し、1〜2分待つと曲が生成される。プロンプトでは社訓や社是、本社所在地などの情報を入れて独自色を出すことも可能だ。

トップページのウィンドウに、プロンプトを入れ、「Create」をクリックするだけ
2パターン作成してくれた。センターウィンドウのアイコンを押して再生できる

センターウィンドウに、生成された曲が2パターン表示される。再生すると自然な歌声も入った曲が演奏される。右側のウィンドウには生成された歌詞が表示される。ここまでは無料サービスでできる。生成された曲は無料サービスでもMP3のオーディオファイルでダウンロードできる。WAVでのダウンロードや編集、商用利用する場合には有料のPremiumプランやProプランへのアップグレードが必要だ。

なお、この画面で左のCreateメニューを選択すれば、新しい曲の生成に移れる。歌詞なし(Instrumental)や自作の歌詞の利用、曲のジャンルの選択なども可能だ。

一つの曲を作ろうとすれば、メロディ、テンポ、曲調、歌詞などさまざまな要素を作成し組み立てる必要があるが、それをワンプロンプトで実現し、一つの画面で編集できる。

SNSで商品やサービスの紹介をする企業も増えているが、動画のBGMをオリジナルで作成したい場合にもSunoは使えるし、専門家に楽曲を発注する際にも、サンプルを作って方向性を伝えることもできるだろう。

Suno以外にも音楽生成AIはある。たとえばGoogle Gemini Lyriaは30秒の曲を作ることに特化しているためTikTok向きだが、操作は同様に簡単だ(なお、3月25日に3分までの日本語ボーカル付き楽曲を生成可能なLyria 3 Proが、まだプレビュー版だが発表になった)。Geminiのトップ画面から「音楽を作成」を選ぶと利用できる。

Google Gemini Lyria

生成AIの個々のサービスの操作は難しくない。当面仕事で使う場面がなくても、それを使って遊ぶことを考え、一度試用してみることが、今後ビジネスに役立つタイミングが訪れた時に、生成AIの利用を躊躇なく選択できることが大切なのだ。