新しい働き方に向くPCとは?

 いつでもどこでも仕事ができる“ハイブリッドワーク”はすっかり浸透した。これまでは、PCを持っていればどうにかなっていたが、今後はAIの普及が確実で、仕事の在り方も大きく変わるだろう。単にモバイルノートPCを持っているだけでなく、高性能かつインターネットに接続していることがポイントになる。

 HPは法人向けのMVNOサービス「HP eSIM Connect」を2023年11月より導入。より簡便で、SIMの管理が不要な素晴らしい仕組みをいち早くリリースしている。

 もちろん、外出先を含むあらゆる場所で使うからこそ、セキュリティの担保も重要だ。

 今回はそんな視点から、HP eSIM Connectモデル、DISオリジナルモデルをレビューする。

ココがイイ!
日本HPのビジネスノートPCの魅力

高性能であること

 今回のモデルは、革新的なハイブリッド・アーキテクチャを採用した、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載している。シングルコアが高速なので、レスポンスがよくキレのある動作感が仕事向きにはとても好ましい。省電力タイプのEコアをうまく使うので、性能の割に駆動時間が長いのもいいところだ。メモリーやSSDも年々高速化しているので、4〜5年前のPCと比べるとパフォーマンスは驚くばかりだ。パフォーマンスの高さと長時間駆動、インターネットの高速接続の基準が「インテル Evo プラットフォーム」。この規格に準拠しているモデルは、生産性の高さに大きく寄与する。充電時間の早さまで基準に含まれているのが素晴らしい。

 Web会議はヘビーな作業なので古いPCには厳しい。さらに、動画を使ったプレゼンも増えてくるので、5年後を見据えたPC選びには、インテル Evo プラットフォームをキーワードにすると良いだろう。

安全に使えること

 場所を問わずに使うPCで見逃せないのが安全性だ。「インテル vPro プラットフォーム」対応モデルは、リモート管理に対応。OSのアップデートや障害対策を遠隔で実施できる。自宅や出張先で使っている端末も常に安全な状態に保てるのだ。

 さらに、HPは独自のセキュリティにこだわっている。「HP Wolf Security」は、独自のエンドポイントセキュリティ、電子メールやWebリンク、USBメモリーからのマルウェア攻撃に対処する。さらに、OSが起動する以前のBIOSレベルへの攻撃にも対応できるのは、ハードウェアメーカーならではの安心機能だ。

 安全性の高いデバイスは、エンドユーザーの負担を大きく減らす。セキュリティのトラブルが起こらないかヒヤヒヤしながら使うのではなく、ごく普通に使って本来の仕事の生産性を上げられる。裏側でHP Wolf Securityやインテル vPro プラットフォームが機能していれば、安全性も確保できるわけだ。

※インテル vPro プラットフォームはHP Dragonfly G4とHP EliteBook 630 G10の一部モデルにのみ対応。HP EliteBook 630 G10のDISモデルではインテル vPro プラットフォーム対応モデルは提供していない。


据え置き利用に適した
HP ProBook 450 G10

 15.6インチと会社のデスクに据え置きで使うのには最適なサイズ。大画面モデルの割にコンパクトなのは、本体が薄いだけでなく、額縁の細さも効いている。アルミ製のボディーはとても堅牢で汚れや傷も目立ちにくく、長期間の利用にもお薦めだ。しっかりとしていて、質感の高い金属ボディーながら最軽量構成で約1.79kgと意外と軽く、会議などで別の部屋に持っていくのも余裕だ。

 USB Type-C端子を二つ備えており、それぞれディスプレイ出力にも対応するので、数年後に新しいモニターに接続しようと思った際にも不足はない。本体のディスプレイもアンチグレアのため、作業時やWeb会議時も電灯の映り込みを気にしないで済むだろう。

キーボードは打ち心地が良く、たわみも少ないので大量の書類作成やデータ入力でもストレスがたまらない。テンキー付きなので表計算にも向く。
上部のWebカメラには、物理シャッターが付いているので、Web会議時のふいの離席時にも重宝するだろう。

HP Dragonfly G4は
究極のモバイルノートPC

 約1kgと軽い、まさに究極のモバイルノートがHP Dragonfly G4だ。ディスプレイは13.5インチで、縦横比が3対2。14インチにも匹敵する画面の広さで、縦に長い書類のデータも見やすい。モデルによっては、最大1,000nitの高輝度を選択でき、明るい屋外でも文句なしの見やすさ。プライバシースクリーン(HP Sure View)内蔵モデルなら、のぞき見もボタン一発で防止できる。

Web会議にも強く、2台のカメラをサポートするので、ホワイトボードを映すような使い方もできる。なお、ホワイトボードや書類を映した際にはゆがみを自動で補正する。Bang & Olufsen クアッドスピーカーの音質も素晴らしい。
キーボードも打ちやすく、拡張性も文句なし。ビジネス向けモバイルノートの究極モデルと断言する。Evo/vProプラットホーム対応モデルを選べる。
5GもしくはLTEを内蔵可能で、HP eSIM Connectにも対応する。外出先でも公衆無線LANにつなぐ必要がないので、便利かつ安心だ。
※eSIM Connectモデルのみ
ディスプレイ自体に視野角を制御するプライバシースクリーンを内蔵したのがHP Sure Viewだ。
※Sure Viewモデルのみ

堅牢で持ち運びに向く
HP EliteBook 630 G10

 スリムなモバイル向けのノートPC。1.2kg台なのでいつでもかばんに入れて持ち運べる。コンパクトなモデルなので、かばんの小さな方にも向くし、出張時にも荷物として負担になりにくい。MIL規格に準拠したテストを実施し、落下や衝撃に強い設計が安心だ。

 ディスプレイは13.3インチで、最大400cd/m2と非常に明るく、写りこみを抑えた非光沢タイプなので、どこで利用しても見やすいのが特長。

薄型の割にとてもしっかりとしたアルミ製ボディーも魅力の一つで、シンプルな格好の良さが素晴らしい。
薄型ボディーながら拡張性は高く、有線LANも搭載。安定した通信で“切れたら困る重要なWeb会議”も安心して実施できる。なお、USB Type-CはThunderbolt 4なので、ディスプレイの接続や、高速な外付けストレージの利用にも向く。vProプラットフォームに対応しているので、テレワーク向きにもお薦めだ。