ランサムウェア攻撃などの脅威に備え、企業はデータ保護を行わなければならない。企業内のあらゆるデータを保護するために、ファイルサーバーやクラウドをはじめとした、多様な場所のデータをバックアップできる環境を整えることが重要だ。加えてバックアップしたデータを正確に復元可能なシステムを導入しないと、復元ミスが起きてしまう可能性もある。そこでヴィーム・ソフトウェアのデータ保護・管理ソリューション「Veeam Data Platform」を活用すれば、幅広い環境のデータバックアップと、正確なデータの復元を実現する。

主要なワークロードを保護

 Veeam Data Platformは、業界最高水準のセキュアなバックアップと、高速で信頼性の高いデータ復旧を実現可能なソリューションだ。提供エディションは、データのバックアップと復元を行う「Foundation」、Foundationの機能に加えてランサムウェアの監視と分析も行う「Advanced」、FoundationとAdvancedの機能に加えてIT基盤の復旧や検証プロセスの自動化なども行う「Premium」の3種類がある。今回は、データのバックアップ/復元に焦点を当てたFoundationについて見ていこう。

 Veeam Data PlatformのFoundationでは、データバックアップソフトウェア「Veeam Backup&Replication」を提供する。Veeam Backup&Replicationは、ハイブリッドクラウドのあらゆるデータを、さまざまな環境にバックアップ/復元可能だ。仮想マシン、物理サーバー、クラウド、アプリケーションといった主要なワークロードが保護対象になっている。日本ヒューレット・パッカード(HPE)、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ、ネットアップ、富士通、日立製作所をはじめとした各種ストレージや、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Wasabiといったクラウドなど、多様な環境と連携が可能だ。

 そしてVeeam Backup&Replicationのv12以降においては、オンプレミスのデータを直接クラウドにバックアップできる。一度サーバーを経由する必要がないので、バックアップにかかる運用の手間の削減が行える。

 さらに、オンプレミスの仮想マシン、ファイルサーバー、NASをLinuxサーバーへバックアップ可能だ。Linux OSを活用することで、低コストでデータの不変性を実現できる。データの削除防止や上書き防止が行えるので、ランサムウェア対策に貢献する。

クリーンなデータのみ復元

 Veeam Backup&Replicationの最新版は、データのバックアップだけでなく、復元に関する機能も優れている。Veeam Backup&Replicationの最新版では、データを復元する際に、ランサムウェア感染のないクリーンなデータのみを識別する。そして脅威や悪意のある動作を積極的に検出し、その上で復元を行う。これにより、ランサムウェア攻撃からの迅速な復旧が可能になるのだ。

 加えて、AIを活用した組み込みのマルウェア検出エンジンにより、脅威の早期検知も行える。包括的なモニタリングと分析ソリューションにより、インテリジェントな洞察と可視性を提供し、問題が発生する前に原因を特定できるのだ。リスク発生時の早期解決につながり、重要なデータの保護をサポートする。

 Veeam Data Platformで提供されるVeeam Backup&Replicationの最新版を用いて、多様な環境のデータバックアップにとどまらず、正確なデータ復元も実現しよう。