PC

軍手を着けたまま操作・入力

 工事現場における図面の持ち運びは紙が中心だ。しかし紙の図面だと、印刷に時間やコストがかかってしまう。デジタル化を進める上では持ち運びがしやすいタブレットの導入が望ましいが、工事現場では軍手などを装着するため、一般的なタブレットでは操作が困難だ。そうした課題を解決するのが、ルクレの10インチタブレット「蔵衛門Pad DX KP13-NV」(以下、蔵衛門Pad DX)だ。

 蔵衛門Pad DXは、軍手を着けたままでも画面に直接手書きで描画したり、図を挿入したりできる「グローブモード」を備える。図面に情報を記載するとき、軍手を外す必要がないのだ。本機能を試してみたところ、軍手をしたままでも入力感度が落ちることなく、イメージ通りに描画できた。

 工事現場では、工程が正しく進行している証拠として、施工前・施行中・施工後の3回に分けて工事状況を撮影する必要がある。その際、写真だけでは必要な情報が不足してしまうため、情報を補足するものとして「工事黒板」を現場に設置して撮影する。蔵衛門Pad DXは、そうした工事黒板をデータとして用意する「電子小黒板」を5,000種類以上のサンプルフォーマットから作成可能だ。作成した電子小黒板を表示しながら写真を撮影することで、現場ごとの黒板の用意や設置作業の手間が削減できる。

 工事現場のペーパーレスを促進してくれるタブレットだ。

軍手を着けたままでも手書きの描画や、テキスト・図の挿入が可能だ。
5,000種類以上のサンプルフォーマットを利用して、電子小黒板を作成できる。
蔵衛門Pad DX
KP13-NV
ルクレ
価格(税込):9万8,780円

Peripheral

サッと画面提示&コンパクトに収納

 対面での商談の際、資料提示を行うモニターのセッティングでもたつくと、商談相手を待たせてしまう。この問題を解決するのが、JAPANNEXTの11.6インチモニター「JN-MDO-IPS116」だ。

 JN-MDO-IPS116はノートPCに装着可能なモニターだ。付属のプレートと取り付け金具をノートPCの天板に貼り付け、プレートに本製品のアームを差し込むことでセッティングできる。あとはType-CケーブルでPCと接続すれば画面拡張が行えるので、別途スタンドを設置する必要がない。

 スイベルは180度まで調節できるため、見やすい角度に調整可能だ。さらにJN-MDO-IPS116をPCに取り付けたまま、対面相手に画面を提示できる。実際に試したが、モニターに合わせて画面も回転するので、手間なく資料を見せられた。

 商談終了後もモニターを付けたままだと、紙の資料を片付ける際の邪魔になってしまう。そんなときに、JN-MDO-IPS116は折り畳んでノートPCと一体化できるのが魅力だ。検証時に折り畳んでみたが、コンパクトにノートPCとJN-MDO-IPS116を置けた。しかし本体を取り付けたままノートPCを運ぶと、JN-MDO-IPS116が外れてしまう恐れがあるので、持ち歩きの際は外しておくと良い。

 JN-MDO-IPS116でスムーズに資料提示を行い、無駄のない商談を実現しよう。

モニターは180度回転が可能で、Type-Cケーブル1本で給電&画面拡張が行える。
本体は折り畳んでノートPCと一体化でき、簡単に片付けられる。
JN-MDO-IPS116
JAPANNEXT
価格(税込):1万8,480円

Goods

書類と共にメモを活用

 Todoリストの作成や電話応対中をはじめ、業務中にメモを取るタイミングはたくさんある。しかし都度、紙を使用していると、捨ててよいメモと残しておきたいメモが混在し、大事な情報を誤って処分してしまう可能性があるだろう。そうしたときに活用したいのが、サンワサプライの13インチ電子メモパッド「DH-320BK」だ。

 DH-320BKは、本体中央の画面に書き込みが行える。本体正面の「消去ボタン」で記載内容を一気に消せるので、繰り返し使用が可能だ。

 すぐに消したくないメモがある場合は、本体上部のスライドスイッチで使用できる「消去ロック」機能を活用すると良い。消去ボタンを押しても、記載内容が消えなくなるのだ。実際に使ってみたが、誤って消去ボタンを押しても、書いた文字が消えなくなった。伝言板など、不特定多数の人物が通る場所で使うときにお薦めだ。

 本体上部にはクリップを備えているため、電子メモの提示と共に紙を挟んでおくことも可能だ。例えば、印刷した資料と共に、ほかの従業員と共有したいTodoリストを提示するときに活用が行える。検証時にクリップを使ったが、しっかりと資料を挟んでくれるので、落下の心配なくメモを書き込めた。DH-320BKを使えば、大切な情報を書いたメモを誤ってなくしてしまう心配なく、手書きの情報を活用できる。

消去ロックは、スライドスイッチを左にスライドするだけで使用できる。
クリップは複数枚の紙も挟めるので、従業員に配布したい資料をメモと共に提示可能だ。
DH-320BK
サンワサプライ
価格(税込):6,270円

Software

音声で素早く文書を作成

 DXの加速に伴い、業務においてメールやチャットといった文章のコミュニケーションを行う機会は増加した。その際に最も不安に感じるのが、相手に意図が正しく伝わるかどうかだろう。そうした不安を解消するためには、ジャストシステムから発売された日本語ワープロソフト「一太郎2024」を活用すると良い。今回は上位版となる「一太郎2024 プラチナ」にて検証を行った。

 一太郎2024は、Webブラウザー上で文章の校正が行える「JUSTチェッカー」を搭載している。JUSTチェッカーは、日付・曜日の誤りを自動でチェックする機能を新たに備えている。メール作成の際、日付と曜日の不整合などに気付けるのだ。先方との円滑なやりとりに貢献してくれる。

 一太郎2024の文字入力は、新たにWindows 11搭載の音声認識に対応した。そのため、キーボード入力によって腕に疲労を感じたときでも、文字が入力できる。音声入力を試してみたところ、風の音といった外音が反映されることなく、自分が話した内容のみが反映された。さらに、音声入力コマンドを備えている。例えば「それを変換」と話すと、ATOKの再変換を利用して、直前に入力した文字を変換できる。

 文書作成のときは音声入力によって疲労を軽減し、メール作成のときには日付・曜日の誤りの自動チェックで先方に混乱を与えないワープロソフトだ。

音声入力を用いれば、身体の負担を最小限にしながら文書を作成できる。
文字列の検索や置換、日付・曜日の校正がJUSTチェッカーで可能になった。

一太郎2024 プラチナ
ジャストシステム
価格(税込):4万7,300円