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ハイブリッドワークを支援するインテル第12世代CPU搭載ノートPC

ハイブリッドワークを支援するインテル第12世代CPU搭載ノートPC

2022年08月19日更新

インテル12世代搭載のPCがお薦めだ

テーマ:ハイブリッドワーク時代の高性能端末

いよいよ、インテル第12世代のCoreシリーズを搭載したノートPCが登場し始めている。これからPCを買うなら間違いなくお薦めで、末永く快適に使えることは間違いないだろう。今回は、モバイルノートについて説明していく。

高負荷作業に耐え得るPC選び

 コロナ禍で一気にスタンダードになったのがオンライン会議だ。わざわざ出掛ける必要のない会議や商談はとても効率的で、コロナウイルスによる外出のしづらさがなくなっても、利用し続けられるだろう。

 先日も、大阪の企業から面談の要請があったが、オンライン会議なのですぐに実施できた。これが、以前の状況だと東京か大阪にどちらかが出かけることになり、簡単には会えなかったわけだ。

 便利なオンライン会議だが、動画を配信し続けるのは、PCにとってかなり負担がかかる。その上で、PowerPointやExcelなどの画面を共有するのだから、PCの処理が重くなるのもうなずけるところだ。

 さらに、最近はビジネスシーンでも動画を扱う機会が増えてきた。今や、スマホでも普通に4K動画が撮影できる時代だ。PCでちょっと編集する動画も4Kの可能性が高い。こちらも、PCには高い性能が求められる。

 テレワークが大きく普及した昨今では、デスクトップPCを使っている人は少ない。ノートPCも13〜14インチのモバイルノートのユーザーが増えている。

 しかしモバイルノートは、デスクトップに比べると性能が低いために、メインマシンで長期間使い続けるとパフォーマンス不足を感じるケースが少なくないのが実情だ。

高性能なPCが登場

 ところが、最近登場したインテルの第12世代のCoreシリーズは、大きく性能が向上している。CPUの仕組み自体が大きく変わった新しい世代のチップなのだ。

 第12世代のCPUは、2種類のコアを搭載している。高性能な処理に利用する「Pコア」と、高効率な処理に利用する「Eコア」を搭載する仕組みに生まれ変わった。

 一つ前の第11世代のCPUと比較してみよう。上位モデルのモバイルノートによく搭載されるメジャーなCore i7-1165G7は、4コア8スレッドだ。

 対して第12世代でよく見かけるCore i7-1260Pは、12コア16スレッドだ。12コアは、4つのPコアと8つのEコアという組み合わせになる。つまり、CPUの仕組み自体が大きく変わっているわけだ。

 難しいことがよく分からない人も、最新のCPUを搭載したモデルは、大幅に性能が向上していると考えればよいだろう。

 実際に、いくつかの製品をレビューして使ってみているが、レスポンスは非常に良く、ヘビーな作業でも余裕でこなせる。第12世代のCore i5は、第11世代のCore i7にも匹敵する性能と言えるだろう。また、2世代程度前のデスクトップ向けの高性能CPUにも引けを取らない。

 モバイルノートをメインマシンとして使いたい時代だけに、とても理にかなった高性能PCが登場したわけだ。

 なお、12世代のモバイルノート向けCPUは、高性能なクリエイター用途やゲーミング向きの「H」、一般的な高性能向けの「P」、省電力静の高い「U」という三つのカテゴリーに分かれている。

 もちろん、性能が高いほどお薦めなのだが、一般的な用途なら「P」プロセッサーで十分だろう。今回例として取り上げている、レノボ・ジャパンの「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」(以下、ThinkPad X1 Carbon)は、Pプロセッサーが搭載されており、メインマシンとしても十分な性能を発揮する。

 さらに、ディスプレイは、最近トレンドになっている16対10の縦横比で、縦方向が広く利用できる。ExcelやWebの閲覧に向くし、メールの一覧性も高い。ThinkPad X1 Carbonらしい打ちやすいキーボードも健在。とても魅力的なモバイルノートに仕上がっている。

 モバイル向けのUプロセッサーも、以前に比べるとかなり性能が向上している。最近、富士通からリリースされたFMV LOOXは、Core i7-1250Uなどの、Uプロセッサーを搭載している。このチップを搭載することで、ファンレスを実現している。

 本体が極めて薄く、かつ軽く設計できているのが魅力的だ。もちろん、ファンの騒音が全くしないので、静かな部屋で使うのにも向く。

 以前の省電力CPUは、性能を大きく割切っていたので、少々物足りない感があった。

 ところが、第12世代のUプロセッサーなら、かなり快適に利用できる。体感的には、第11世代のCore i7にも匹敵するパフォーマンスと言ってもいいだろう。

 極薄の携帯用PCとしては、とても素晴らしい性能だと断言できる。ただ、上位のPプロセッサーを搭載した軽量なモバイルノートも存在するので、どちらを買うかは悩ましいところだ。

ThinkPad X1 Carbon Gen 10は、従来同様の外観だが、大きく性能がアップしている。
縦横比16対10のディスプレイが使いやすい。
打ちやすいキーボードは外出先で快適だ。ただし、自宅に帰ってきたら、外付けキーボードがお薦め。
ThinkPad X1 Carbonは、Thunderbolt対応のUSB Type-C端子を搭載する。対応するハブを使えばモニターやキーボードとケーブル1本でつないで使える。

メインマシンとしても使いたい

 第12世代のCPUを搭載したモバイルノートは、メインマシンとしても十分に使えるパフォーマンスを持っている。

 これまでは、メインマシン+モバイルノートというPCの構成で利用していた方も、モバイルノート1台で十分だと感じることだろう。1台で完結すれば、データのやりとりも楽だ。

 今後は、モバイルノートをメインマシンとしても使うのが普通になってくるだろう。

 結果、従来とは違う使い方が主流になってくる可能性が大きい。外出先ではモバイルノートを利用し、自宅や会社に戻ったら、外付けのモニターに取り付けて使うのだ。こうすることで、画面が小さい弱点は簡単に解消できる。同時に、外付けのキーボードやマウスも利用するといいだろう。さらに、外付けのSSDを組み合わせることで、バックアップや容量不足にも対応できる。

 こんな拡張性を考えると、USBで接続できるハブを利用すると利便性が高い。外出先から戻ったら、ハブとUSB Type-Cケーブルで接続するだけで、全ての周辺機器やモニターが使えるようになる。さらに、ハブからの給電も可能なので、ACアダプターにつなぐ必要もない。

 お薦めのハブは、Thunderboltに対応した最新の製品だ。インテル12世代を搭載したモバイルノートは、多くがThunderboltに対応しているはずだ。PCとハブの両方が対応していれば、ケーブルで接続するだけで、外付けモニターを含めて快適に利用可能。ハブからの給電や、高速なデータ転送もできる。

 モニターとUSB Type-Cケーブルで接続できるなど周辺機器も進化してきた。そろそろ、机の上のデバイスを見直すよい機会ではないだろうか。

Profile
Toda Satoru
1963年生まれのビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/戸田覚事務所代表取締役。著書累計100冊以上。企画やプレゼンに関する著書も多数。連載もついに40本を超えてさらに活躍中。

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