ホーム > PC-Webzineアーカイブ > PCやスマホ活用時の目に優しい画面設定について戸田覚が伝授

PCやスマホ活用時の目に優しい画面設定について戸田覚が伝授

PCやスマホ活用時の目に優しい画面設定について戸田覚が伝授

2020年12月17日更新

画面設定の変更で集中力をアップ

テーマ:ダークモードなどを使いこなそう

スマホやPCを利用する時間が増えている。在宅勤務では、コミュニケーションの主役が面談からWeb会議やチャットに変わった。画面に向き合う時間が長くなっているわけだ。そこで今回は、画面の設定を変えて見やすくする方法を紹介する。疲れを軽減したり、快適な作業につながったりすれば幸いだ。

画面の色を自動調整

 最初に医学的な根拠についてお断りしておこう。「ブルーライトは体に悪い」「寝る前に明るい画面を見ない方がいい」など、人体に対するディスプレイの影響が指摘されている。各メーカーも対応する機能を盛り込んでいるので、本記事でもその方向で構成していく。とはいえ、これらの内容については医学的な裏付けを担保しているわけではないので、あくまでも自己判断でお読みいただきたい。

 まずは、スマホについて機能をいくつか紹介していこう。仕事ではPCを使う時間が長いのだが、日々の行動を振り返ってみると、スマホの画面を見ている時間も案外長いのではないだろうか。朝起きたらすぐにスマホでメールやビジネスチャットを確認し、寝る直前にも見る。まるで、中毒のような行動だが、多くの人がこんなライフスタイルとなっているだろう。今や、頻繁にスマホの画面を見るのは当たり前になっているのだ。

 例えばiPhoneには「True Tone」という機能が搭載されている。周囲の色合いに合わせて画面の色を自動調整してくれるので、この機能はぜひ設定しておこう。ただし、古いモデルではTrue Toneが利用できない機種もある(なお、iPhoneで説明している内容は、基本的にiPadにも当てはまる)。

 iPhoneは「Night Shift」機能も搭載しており、画面の色温度を自分で調整できる。寝る前の時間や夜は、なるべくオレンジ色っぽい画面で操作するのが適切とされている。白く明るい光を見ていると、睡眠に影響があると言われているからだ。

 色合いの調整は昼間に行うとオレンジ色がきつく感じるので、夜寝る前の寝室など、その場に合った状態で設定すると良いだろう。暗い部屋で見ると画面の印象が大きく違うものだ。もちろん、部屋の照明の色合いでも見え方が変わってくる。

 この機能では切り替える時間を指定できるので、例えば夜7時から朝7時までNight Shiftにセットしておけば、夜になると自動的に色合いが変わるわけだ。

 Androidスマホも機種によって同様の設定ができる。今回は「Galaxy S20+」を例にするが、設定にはそのものずばりブルーライトフィルターが用意されている。これをオンにすると、画面が黄色みを帯びるように色合いが変わる。このモードで使うとブルーライトの心配が軽減されるわけだ。画面モードでは、色合いを調整できる。こちらも、夜は調整すると良いだろう。ただし、夜間のみの色合い変更ができないのは残念だ。

 多くのスマホが明るさの自動調整機能を搭載しているので、オンにしておくことをお薦めする。

iPhone のダークモードへの切り替えは設定から可能。

ダークモードがトレンド

 昨年あたりから、ちょっとしたブームになっているのがダークモードだ。スマホの画面は、ずっと白がベースだった。Webブラウザーから設定画面までベースは白で文字が黒かった。要するに、紙などと合わせていたわけで、これで違和感なく利用できていた。

 ところが、そもそもスマホは画面の色を自由に変更できる。そこで、黒バックに白文字というデザイン、つまりダークモードが採用され始めているのだ。ダークモードに切り替えると、白く光る部分の面積が大幅に減るので、まぶしさに対する負担が軽くなるはずだ。昼間はライトモード(白バックに黒文字)、夕方以降はダークモードなどに使い分けてもいいだろう。

 ダークモードはディスプレイで光っている部分が少ない。バックライトを搭載する液晶では特に関係ないのだが、最近スマホで主流になっている有機ELディスプレイは、自発光式なので光っている部分が少ないほど、バッテリー消費を減らせる。点灯している電球が少ないようなイメージだ。スマホを長い時間駆動させるためにも設定しておくことをお薦めする。

 iPhoneでは、設定メニューからダークモードへの切り替えが可能だ。オプションで日の入りまではライトモード、それ以降はダークモードという切り替えもできる。コントロールセンターでダークモードへの手動切り替えも可能だ。普段はダークモードで利用し、必要に応じてライトモードにすれば電力消費が抑えられるわけだ。コントロールセンターにボタンが見つからないなら、設定のコントロールセンターから追加しておこう。

 Androidスマホも多くの機種がダークモードに対応している。Galaxy S20+も設定で切り替えられる。

 ダークモードはアプリによっても対応が異なる。ダークモードに対応しているアプリは、スマホ本体を切り替えると同様にダークモードの表示になる。ブラウザーはWebページによって対応が異なり、残念ながらまだ対応はさほど進んでいないのが実情だ。

iPhone は、ダークモードの対応がかなり進んでいる

Night Shift では、時間を指定して画面をオレンジ色っぽく切り替えられる。右の画面がNight Shift 利用時の実際の見た目だ。色合いは調整できる。

PCでも設定できる

 Windows 10でも表示のメニューはいくつか用意されているので、ぜひ設定してみよう。まず、ディスプレイの設定項目にある「夜間モードの設定」を指定しよう。夜間モードを強くすると、画面がオレンジ色っぽくなり、睡眠を妨げることがなくなるとしている。ブルーライトが減るわけだ。

 この機能はスケジュールの調整が可能で、日没から夜明けまでの自動設定や自分で時間を指定できる。設定は、やはり夜の時間帯に調整することをお薦めしたい。窓からの光が入ってこない時間帯は画面の見え方もずいぶん変わるはずだ。

 Windows 10はダークモードにも対応している。とはいえ、実際にはOSの設定画面などが黒バックになるほか、メニューバーなどが変わる程度だ。

 スマホに比べると、対応はまだあまり進んでいない印象がある。PCはほとんどの機種が液晶を搭載しているので、ダークモードによる省電力効果がないために、利用が進まないからだろう。とはいえ、ダークモードなら目に優しい可能性が高いので、今後はさまざまなアプリも対応して欲しいところだ。ただし、例えばExcelのワークシートが黒バックで白文字だと、かなり違和感がありそうだ。

左:Windows は夜間モードに切り替える機能がある。右:ダークモードに切り替えると、主にOS の設定画面などが変わる。

Profile
Toda Satoru
1963年生まれのビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/戸田覚事務所代表取締役。著書累計100冊以上。企画やプレゼンに関する著書も多数。連載もついに40本を超えてさらに活躍中。

キーワードから記事を探す