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クラウドストレージでCADデータを共有__エーアンドエー「Vectorworks Architect 2020 スタンドアロン版」

クラウドストレージでCADデータを共有__エーアンドエー「Vectorworks Architect 2020 スタンドアロン版」

2020年12月28日更新

コロナ禍の設計業務を新常態に最適化できるCADソフトを導入したい

製造業・建設業では、新型コロナウイルス感染症の影響で開発・設計業務に支障を来しているケースが散見されている。今後、製品の設計に関する打ち合わせなどで対面を避けつつビジネスを推進していくためには在宅勤務や非対面でのやりとりに適したツールを活用していくことが重要となる。そうした設計業務における課題を解消するCADソフトを提案する。

リモートワークが難しい開発・設計業務

 コロナ禍によってさまざまなビジネスに弊害が生じており、業務のデジタル化の必要性が高まっている。それは開発・設計業務を担う製造業や建設業でも例外ではない。

 しかし、部品や金型といった中小製造メーカーにおける設計業務では従来からデジタル化が遅れており、いまだに紙の図面で設計指示を行っている企業も多いという。そうした製造業の開発・設計関連業務では、リモートワーク環境でも活用でき、設計業務をスピーディーに行える3D CADソフトの導入を進めることがデジタル化への一歩につながる。

 また、新型コロナウイルスによる弊害は建設業界に大きな影響を与えている。例えば、工事の中止・工期の延期、打ち合わせや会議の中止・延期などが挙げられる。

 こうした現状で少しでもビジネスを進めていくために、施設の設計に関する会議や打ち合わせなどはオンラインに切り替えていく必要がある。例えば、設計・編集したデータをオンライン上で共有できる機能を搭載しているCADソフトが役に立つ。オンラインで共有できる機能を活用することで、営業担当者やクライアントとの非対面での打ち合わせ、商談をする際にもデータを共有しやすく、ビジネスの推進をサポートするだろう。

CADデータの共有・修正を手軽に

 コロナ禍の設計業務をサポートするCADソフトの選定ポイントを三つ挙げる。

 一つ目は、クラウドストレージでCADデータの共有が可能な点。営業担当者や他支店の設計担当者など複数拠点間でCADデータをやりとりする場合にさまざまなクラウドストレージサービスに対応していればCADデータの管理もしやすくなる。外部の担当者は、クラウドサービスを利用してスムーズにCADデータを共有できる。

 二つ目は、モバイル端末での編集に対応している点だ。基本的に社内のデスクトップ環境で利用するCADデータをリモートワーク環境で確認・編集できたら便利だろう。例えば、タブレットやスマートフォンからの直感的な操作で編集ができれば、場所や端末を選ばずにCADデータの修正が可能になる。

 三つ目は、ドラッグ&ドロップでCADソフトの設計操作が行える点。今後、新たに従業員を採用した場合なども想定してCADソフトの使いやすさにも気を留めてみてほしい。例えば、新たに採用した従業員がCADソフトの操作に慣れておらず、リモートワークで新人教育が難しい状況でも操作が簡単であれば指導がしやすい。

 今回は、エーアンドエー、Graebert Japan、クリエイティブマシンに製品を提案してもらった。

※クリエイティブマシンは次の記事でご紹介

クラウドストレージでデータを共有

Vectorworks Architect 2020 スタンドアロン版
エーアンドエー
45万7,600円

 複数の拠点間でCADデータを共有できる「Vectorworks Architect 2020 スタンドアロン版」(以下、Vectorworks Architect)を提案する。

 Vectorworks Architectは、Windows OSとmacOSの二つの動作環境に対応する建築設計向けCADソフトだ。1ライセンスで2台のPCにインストールできる。

 現場や支店、外出先など複数拠点間でのデータ共有ができればリモートワークをしていてもデータを共有しやすくなるだろう。そうしたデータ共有に対応する機能として、CADデータを社内サーバーとクラウドストレージに保存可能な「プロジェクト共有」機能がある。プロジェクト共有機能では、共有設定を行ったファイルをサーバーに保存するだけで社内サーバーにCADデータを保存できるのだ。「Dropbox」や「OneDrive」、「Googleドライブ」、「box」といった複数のクラウドストレージサービスへのデータ保存もできる。非対面でのCADデータの同時編集が可能となり、現場事務所や協力会社、支店との協働設計に活用できる。

 Vectorworks Architectの新機能に、作業中の設計データの情報を可視化できる機能がある。レコードなどを使用して自由にオブジェクトに情報を付加できるので、設計段階でのエラー項目を分かりやすく可視化できる。例えば、耐火性能が十分でない壁を赤く表示するなど、設計中にオブジェクトのデータを編集し、その変更による影響のデータを追加可能だ。さらに、エラー/品質チェックおよび作業検証用のデータも付加できるため、設計プロセス効率の向上につなげられる。

CADデータをモバイル端末で直感的に編集

ARES Commander
Graebert Japan
ARES Commander スタンドアロン版(永久ライセンス):8万2,000円
ARES Commander スタンドアロン版(期間ライセンス):2万8,000円/1年
ARES Commander ネットワーク版(永久ライセンス):30万7,500円~(3ライセンスから購入可能)

 クラウドとモバイル機能を組み合わせてオフィス、外出先、現場といった複数拠点間のリモートコラボレーションをサポートする汎用CADソフトウェア「ARES Commander」を提案する。

 ARES Commanderは、オートデスクのCADソフト「AutoCAD」と非常に高い互換性を持った汎用CADソフトだ。本製品は低価格でDWG形式のCADデータの作成および編集に対応する。

 また、デスクトップ・モバイル・クラウドと三つの環境を活用することでオフィスや外出先でのCADデータの共有・編集作業を大きく改善する「Trinity」(三位一体)のコンセプトを重視しており、デスクトップ版のARES Commanderと併せてクラウド版ソフトウェア「ARES Kudo」やモバイル版ソフトウェア「ARES Touch」を提供している。

 例えば、ARES KudoではDWG形式のCADデータをPDFなど閲覧専用のデータに変換せず、クラウド上で直接CADデータの作成や共有や編集が可能だ。クラウドへ保存したCADデータに対して「表示専用リンク」を作成して送信すると、受信者は送信されてきたリンクをWebブラウザーで開くだけで常に最新のCADデータの参照が可能となる。

 モバイル版のARES Touchは、AndroidやiOSなどの動作環境をサポートしているため、スマートフォン、タブレットでのCADデータの閲覧に対応する。閲覧のみでなく「2D機能」を活用することでモバイル端末からCADデータを容易に修正することも可能だ。ARES KudoやARES Touchを活用すれば、離れた場所でのデータ共有、確認作業を効率化し、生産性向上に役立てられるだろう。

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