
ニューノーマル時代に対応するシスコシステムズの事業戦略
シスコシステムズが2021年度の事業戦略を発表
ニューノーマルを見据えて企業のデジタル化に注力
事業戦略
シスコシステムズは10月8日、2021年度(2020年8月~2021年7月)の事業戦略説明会を開催した。冒頭、シスコシステムズ 代表執行役員 社長 デイヴ・ウェスト氏は日本法人における2020年度の業績について振り返った。同社では、グローバルで最も高い収益を上げた国を表彰する「Country of the Year」を毎年行っており、日本法人は2019年、2020年と2年連続で受賞している。その理由についてウェスト氏は、パートナー企業と取り組み、顧客のイノベーション推進に適したソリューションやテクノロジーの提供を行い、日本のデジタル化に貢献できたからだと説明し、業績が好調であることを示した。
同社は、さまざまな取り組みを行うことで事業変革を進めている。新しいワークスタイルに対応するハイブリッドクラウド化に向けた開発、エンドツーエンドのソリューションを提供するために必要となるクロスアーキテクチャソリューションの加速、日本市場向けにパートナー企業やサービスプロバイダーを通じて提供されるマネージドサービスの提供能力の拡大などだ。「こうした取り組みによって、顧客のニーズを満たし、ビジネスに対する課題を適切なソリューションの提供で支援していきます」とウェスト氏は説明した。
変化する働き方に対応
同社は、昨年度の事業戦略に「お客さまやパートナーとの関係性の深化」「日本のデジタイゼーション」「ライフサイクル全体のエクスペリエンス」の三つを掲げていた。その全てにおいて成果を残せたとウェスト氏は話す。新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われたが、東京オリンピックへの準備を進めていたこともあり、新型コロナウイルス対策支援プログラムの提供など顧客に対するテレワーク支援も速やかに実行できたという。
昨今、コロナ禍や多発する自然災害に対して、オフィス勤務とリモート勤務を適切に組み合わせた「ハイブリッドワークスタイル」の実現や災害への備え、セキュリティ脅威への対応といった部分が顧客の課題として挙げられている。こうした課題を踏まえ、「2021年度はコロナ禍で変わりつつある働き方に対応する『ニューノーマルへの対応』デジタル化を通じた国の課題解決や経済成長への積極的な関与・貢献する『カントリーデジタイゼーション』の二つを戦略として掲げます」とウェスト氏。加速する新しい働き方に対してデジタル化が必要とされる。ネットワーク、データセンター、セキュリティ、サービスプロバイダーなどにプラットフォームベースのサービスを提供することで、幅広い領域に対して支援していく。
「2021年度も顧客が抱える課題を把握し、ニーズを理解した上で最適なソリューションを提供します」(ウェスト氏)
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