
テレワークを快適にする機能が盛り沢山「LAVIE Pro Mobile」
テレワークを追求し筐体設計を一新
LAVIE Pro Mobile PM950/SAL
ポストコロナ時代のテレワーク利用に特化したPCとして発売されたNECパーソナルコンピュータの「LAVIE Pro Mobile PM950/SAL」(以下、PM950/SAL)。ポストコロナ時代を見据えたモバイルノートPCとして、同社の最新テクノロジーが凝縮されている。コロナ禍で新たな働き方が求められる中、PM950/SALはそうした働き方にマッチした製品として新たな提案のきっかけとなるだろう。
text by 森村恵一
モビリティ性を強化した筐体設計
PM950/SALは、オフィスや外出先など場所を問わず持ち運びやすい軽量サイズの約955g。バッテリー駆動は約20時間で終日ACアダプターなしでも使用できる。
さらに、満員電車などでの局所的な圧力にも耐えられる剛性感を実現するために、カーボン素材を天板だけではなく、本体底面にも採用した。その結果、面耐圧150kgfで76cmの落下試験をクリアする強靭なボディーに仕上がっている。ほかにも、薄型化されたACアダプターやバッテリーの残量を知らせるスマートライト機能など、ユーザーの痒い所に手が届く設計も加味されている。
テレワークでPM950/SALをメインPCとして使用するユーザーのために、キーボードが従来モデルPM750に比べてより叩きやすくなった。サイズ面では、キーピッチが18.5mmから19mmに改善された。キーストロークも1.2mmから1.5mmに強化され、「シリンドリカル構造」という少しくぼんだデザインを採用し、より指にフィットして打ちやすくなった。
13.3インチのモニターは、フルHD仕様でメインPCとしても十分な見やすさを実現する。別売のサブモニターと組み合わせると、USB Type-Cケーブル1本でマルチモニターを構成できる。マルチモニター化すると、PM950/SALのカメラを活用して、視線操作(スマートポインター/スナップウィンドウ)機能が利用可能だ。ユーザーの目の動きに合わせて、マウスカーソルやウィンドウをPM950/SALの画面とサブモニター間で移動させられる。マルチモニターではマウスのポインターを見失うことが多くなるので、この視線操作機能は、あると便利なサポートツールだ。
Web会議を快適にするミーティング機能
PM950/SALは、テレワークを快適にする数々の機能に加えて、新たな改善も図られている。まず、ヘッドセットや外付けスピーカーなしで高音質で聞こえるBOX型2Wステレオスピーカーを備えている。集中したテレワークのためには、両耳をふさぐヘッドセットの方が適しているかも知れないが、一日の中で集中力を求められるオンラインミーティングの数は、それほど多くない。ときには、参加しているだけ、という会議もある。そうしたときに、高音質でクリアに音声を聞き取れるスピーカーがあると、モバイルPCだけでカジュアルに参加できる。
さらに、PM950/SALでは、以前からヤマハと共同で研究してきたミーティング機能も強化している。ミーティング機能では、個人での参加とグループでの参加を想定して、パーソナルとマルチユーザーという二つのモードを用意する。パーソナルモードでは、受話音声レベルを一定化することで、周囲に広がらない周波数成分を強調し、使用者のみが聞き取りやすい音声を実現する。反対にマルチユーザーモードでは、どの方向からでも相手の声がクリアに聞こえる指向性の少ない周波数成分のバランスを強調し、PCの周囲に広がる音声空間を実現した。
新たに開発されたミーティング機能では、入力側にノイズサプレッサーを、出力側にルームエコー抑制を提供している。ノイズサプレッサーは、屋外の雑踏や室内のエアコンの音などのノイズを抑え、相手にクリアな音声を届ける機能だ。テレワークでは、オフィスとは異なる環境音が発生するので、そうした音に配慮して、相手に快適な会話を伝えられる。加えて、マイクの位置が改善されたので、以前のモデルよりも声を拾いやすくなっている。そして出力側のルームエコー抑制では、会議室や自宅の部屋などの残響を抑えて、相手の音声を聞き取りやすくする。
のぞき見防止でセキュリティに配慮
アフターコロナになれば、人々は昔のように活発に移動するようになる。ビジネスで使われるモバイルPCも同様にあちこちに持ち出されるだろう。そうした時代を見据えたセキュリティ機能が、左右からののぞき見をガードする「LAVIEプライバシーガード」と、のぞき見を検知してアラートを表示する「LAVIEプライバシーアラート」、離席時に画面をロックする「スマートロック with IRカメラ」だ。
LAVIEプライバシーガードは他者からの視線を検知すると視野角を左右45度に狭めるだけではなく、輝度を50%まで低下させる「プライバシーフィルタ機能」を自動でONにする。他者からは画面の内容を把握不可能な状態にできる。こうした機能は、アフターコロナを待つまでもなく、すでにモバイルPCを持ち出しているユーザーにとって、外での利用における安心材料となる。
全国的に、コロナ禍の収束は見えていない状況だが、ビジネスを止めないためには、在宅でも出先でも変わらない働き方ができるモバイルPCの存在が鍵を握る。そういう意味では、PM950/SALは、まさに時代にフィットしたモバイルPCとなるだろう。
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