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テレワークにおけるモバイルモニターの活用ポイントを戸田覚が伝授

テレワークにおけるモバイルモニターの活用ポイントを戸田覚が伝授

2020年09月18日更新

表示エリアを倍にして作業効率アップ

テーマ:在宅勤務とモバイルモニター

在宅勤務では、会社から支給されたノートPCを使うケースが多いだろう。おおむね14インチ以下のモバイル系のノートPCが一般的になる。持ち運びはしやすいが、在宅作業では画面の狭さが気になるところだ。そこで今回は、作業性を一気に快適にするモバイルモニターを紹介する。

リビングでも使える

 オフィスでもノートPCを利用している人が増えているが、在宅勤務では多くの場合、ノートPCが利用されているはずだ。慣れてしまうとノートPCの環境が当たり前に感じるが、実はとても快適とは言い難いのだ。

 当たり前のことだが、ノートPCは画面が狭い。会社から支給されるノートPCなら、12~14インチが主流になるだろう。この程度のサイズのPCでは、画面サイズはB5からA4程度だ。書類を作成する際にも、原寸大で作業するとかなり窮屈だ。複数のウィンドウを開いて作業したいところだが、快適に作業するなら一つか二つがいいところだ。三つ以上のウィンドウを開くと表示エリアが小さくなったり、文字が小さすぎて使いづらい。

 こんな環境に慣れてしまっている方が多いのだが、モニターを追加すると圧倒的に便利になる。

 モニターを追加すると便利だ――という提案をすると、多くの方が「置き場所がない」と言う。確かに、一番のオススメは24インチ以上のモニターなのだが、自分の机がないと据え置くのは難しい。リビングなどで在宅勤務をしていると、設置するのは現実的に無理があるのだ。そこで提案したいのが、モバイルモニターの活用だ。サイズは13~15インチ程度で、使わないときにはケースなどに入れてしまっておける。つまり、ノートPCと同じように扱えるのだ。

接続方法をチェック

 今回紹介するアイ・オー・データ機器の「LCD-MF161XP」は、15.6インチで3万円台前半程度で購入できる。重量は約900gで、専用のケースが580gほど(キッチンスケールによる計測)。合わせても1.5kgほどの軽さなのだ。自宅では、使い終わったら専用のケースに入れて棚などにしまえる。リビングやダイニングで仕事をしている人にも最適というわけだ。

 もちろん、本製品以外にもモバイルモニターは多数販売されている。オススメは12~16インチ程度の製品だ。PCと同じ大きさだと見た目が美しいが、無理にそろえる必要はない。サイズや重量、価格で選べばOKだ。

 選択時に注意したいのが接続方法だ。モバイルモニターの多くが、USB-C端子での接続に対応している。ノートPCにもUSB-C端子が搭載されており、映像出力が可能だと非常に使いやすい。USB-Cケーブル1本で接続して映像を出力できるのだ。

 加えて、HDMI端子の接続にも対応する機種が多い。こちらなら、ノートPCが古い機種で、USB-C端子での接続ができなくても大丈夫だ。ただし、HDMI端子からは給電ができないので、ACアダプターの接続が必要になるのがちょっと面倒なところ。特に外出先では、PCのACアダプターに加え、モニター用のACアダプターも必要なのでちょっと使いづらい。
縦置きで縦表示も活用

 コンパクトなモニターは、当然画面が狭いわけだが、それでもかなり役立つ。例えば、PCが14インチで、追加で同じ14インチのモニターを利用するとしよう。そもそも、14インチが狭いと感じているのに、同じサイズを加えても大して変わらないのでは――と思う方も少なくないだろう。だが、これがずいぶん違う。表示エリアは2倍になるのだ。例えば、PDFの書類を見ながら資料を作成するようなケースでは、画面の広さがとても便利に感じられるはずだ。

 1画面に二つのウィンドウを開くと、サイズ調整が面倒だが、二つのモニターなら両方とも全画面で表示すればいいので簡単だ。画面表示を「拡張」にすれば、Excelの大きなワークシートを一気に表示することもできる。

 基本的には、どんなモニターでも縦表示が可能だ。今回借りたLCD-MF161XPは、専用のケースでの縦置きはしづらいが、表示はできるので、別途スタンドなどを用意すればいいだろう。小さなモニターでも縦に置くことで、A4用紙縦の書類をきっちり表示できる。

 そもそも横表示のモニターに縦の書類を表示すると無駄が多くなる。縦表示は外付けモニターのとても便利な使い方なのだ。Webブラウザーを見る際にも、縦表示が使いやすい。一覧性の高さが違うので、とても見やすく感じるだろう。ほかにも、メールやファイルの一覧なども縦の方が見やすいことが多い。コンパクトな外付けモニターは、縦横を自在に使えるのが便利なのだ。

CD-MF161XP
モバイルモニターを増設すれば、作業性が一気に向上する。
PCとの接続はUSB-C端子もしくは、HDMI端子で行う。

スマホとも連携させられる

 プレゼンの練習にも最適だ。外付けモニターを接続していれば、PC側にPowerPointの発表者ツール、外付けモニター側にスライドを表示させられる。もっと簡単なところでは、写真のコピーなども便利になる。二つのモニター両方にエクスプローラーを表示していれば、多くのアイコンを並べた上で、プレビューもしながらファイルのコピーができる。ファイルをメールに添付するようなケースでも選択ミスが減るはずだ。

 もちろん、商談やちょっとした打ち合わせの際にも、相手にモニターを見せて、自分はPCを見る形でプレゼンが可能だ。

 PC以外との接続にも、モバイルモニターは役に立つ。AndroidスマートフォンやiPad Proなど、USB-C端子で接続できる製品なら、外付けモニターが使える可能性が高い。

 例えば、サムスンのスマホの上位モデルには、DeXという機能が搭載されている。スマホをPCのように使える便利な仕組みで、外付けモニターと接続するだけで、スマホのアプリが広い画面で使えるようになる。

 広い画面でWebブラウザーを大きく表示したり、書類やワークシートの編集、プレゼンなどもできる(アプリによる)。マイクロソフトのOfficeも利用可能だ。接続した際には、スマホをタッチパッドにして、外付けキーボードを使えば、書類編集も快適に行えるわけだ。簡単な作業なら、モバイルモニターとスマホの組み合わせでも作業ができるのだ。

 これからは、スマホの機能がさらに向上し、モバイルモニターとの組み合わせで活用できるケースも増えていくだろう。

ケースがスタンドになっており、3段階の角度調節が可能だ。
重量は本体が約900g。ケースは580g程度だ。

Profile
Toda Satoru
1963年生まれのビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/戸田覚事務所代表取締役。著書累計100冊以上。企画やプレゼンに関する著書も多数。連載もついに40本を超えてさらに活躍中。

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