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GIGAスクール時代の教室に必要な電子黒板「BIG PAD Campus」―シャープ

GIGAスクール時代の教室に必要な電子黒板「BIG PAD Campus」―シャープ

2020年06月17日更新

GIGAスクール時代の教室に求められる電子黒板

児童生徒1人につき1台の端末整備に向けて、学校のICT環境整備が加速している。環境整備の対象としてタブレット端末やネットワーク環境に注目が集まる中で、それらを活用して協働学習を行うための電子黒板の重要性が増してきている。

協働学習に必須の電子黒板

 GIGAスクール構想実現に向けて、児童生徒1人につき1台の端末整備への取り組みが加速している。新型コロナウイルス感染拡大に伴う一斉休校の影響で、継続的な学びのためにオンライン授業を活用しようとする動きも、これらの端末整備を後押ししている。2020年度補正予算として「1人1台端末の早期実現」に1,951億円が計上されており、2023年度達成目標だった端末整備を前倒しに進めることも示されている。

 学校現場のICT化がますます加速する中で、再び注目を集めているのが電子黒板だ。学校向け電子黒板「BIG PAD Campus」を提供しているシャープマーケティングジャパンのビジネスソリューション社 アカデミックシステム営業部 販売企画推進担当 課長 川楠 研氏は「GIGAスクール構想では、学習端末の環境および高速なネットワークの整備が支援の対象となっていますが電子黒板はその対象外です。しかし、協働的な学びを実現するためには、電子黒板の導入は不可欠です」と指摘する。

 児童生徒一人ひとりがそれぞれタブレットで学ぶ学習環境では、その取り組んでいる学習内容を可視化することが難しい。授業支援ソフトウェアなどで児童生徒の端末を教員が確認することはできても、それを学級全体に共有したり、複数人の児童生徒の意見を比較検討したりといった学びは行いにくい。

 このような、ほかの生徒の考えを確認したり、それをもとに自身の意見を深めたりといった協働的な学びを実現するためには、表示装置が不可欠だ。特に、従来の黒板のような感覚で手書きしたり、セッティング不要ですぐに使ったりできる電子黒板は、今後の1人1台端末環境が整備された学校現場の中で、需要が大きいICTツールと言える。

教員の要望を取り入れて使いやすく

 シャープマーケティングジャパンが提供するBIG PAD Campusは、80インチ「PN-C805B」、70インチ「PN-C705B」、65インチ「PN-651」、60インチ「PN-C605B」の4機種をラインアップしている。デジタル教科書や資料の提示や書き込み、タブレット端末などとの連携が容易に行える電子黒板だ。

「現在販売しているBIG PAD Campusは製品としては3代目にあたります。学校現場で使ってもらう中で、先生方からの要望を受けて機能強化を続けています。中でも特長的なポイントとして『ダイレクトボンディング』『FREEZE機能』『PC不要で表示映像に直接描き込み可能』があります」(川楠氏)

 ダイレクトボンディングは、液晶パネルと保護ガラスの空気層をなくした構造だ。ペン先と線のズレを少なくして自然な書き心地で手書きできることに加え、光の反射や屈折も減るため、映像がクリアに視聴できる(PN-C651Bはダイレクトボンディング非採用)。

 FREEZE機能は、電子黒板の表示を一時的に静止させる機能だ。例えばBIG PAD Campusに問題を表示させて生徒に問題を解かせている間はFREEZEをオンにしておけば、接続している教員用PCの画面を変更しても、BIG PAD Campusの画面には継続して問題が表示される。FREEZEをオフにすれば、教員用PCの画面がBIG PAD Campusに反映されるため、解答を任意のタイミングで表示することが可能だ。このFREEZE機能の操作をはじめ、ボリューム調整や入力切り替えなどの操作は本体前面の操作ボタンで行えるため、スムーズな切り替え操作が行える。

 同社のビジネスソリューション社 アカデミックシステム営業部 販売企画推進担当 内海 昭氏は「FREEZE機能は、学校現場の先生が実際にBIG PAD Campusを活用している際に、生徒たちが問題を解いている間は電源をオフにして解答が表示されないようにしていることを見て搭載した機能です。ほかにも、学習に関連するWebサイトをBIG PAD Campusで表示する際、子供たちに見せたくない検索結果が表示されてしまうことを防ぐため、FREEZE機能で画面を停止させ、教員側の端末で必要なWebサイトを表示させてからFREEZEを解除するという使い方もされているようです」と語る。

 また、アノテーションユニット(別売オプション)と組み合わせれば書画カメラで撮影した映像をPCなしでBIG PAD Campusに表示させ、直接書き込みが可能だ。PCの操作に不慣れな教員でも簡単に使えるように機能強化したポイントだという。

オンライン授業でも有効活用

「電子黒板というと、先生が授業で使うイメージが強いICTツールですが、当社としてはむしろ子供たちに積極的に使ってほしいICTツールです。タッチペンで4人同時に書き込めるため、大勢でもスムーズに意見を出し合えますし、学習支援システム『STUDYNOTE 10』を活用して、調べ学習内容の発表や、グループでの共同制作が実現できます。調べた結果をプレゼンテーションしながら、自分たちの言葉で伝える力を養うツールとして、BIG PAD Campusは非常に有効なのです」と川楠氏。

 遠隔合同授業に利用された事例もある。長野県喬木村では小学校2校にBIG PAD Campusを導入し、本校と分校をテレビ会議システムで接続した合同授業を行った。STUDYNOTE 10で課題を配信し、子供たちは自分たちの考えを書き込んでBIG PAD Campusで共有した。両校の児童の考えが一覧で表示され、児童の人数が少ない分校でも本校と合同で学ぶことで、多様な考え方に触れることができた事例だ。

 また、既存の授業にとどまらない活用も進んでいる。新型コロナウイルス感染拡大に伴う一斉休校の影響でオンライン授業を実施する学校現場が増えているが、授業の映像配信時に、BIG PAD Campusに教材を提示しながら教員が書き込みを行うケースもあるという。川楠氏は「もちろん従来の黒板へ文字を書き込み、それを撮影する手法もありますが、オンライン授業では文字を書いている時間はあまり必要ありません。むしろまとめられた資料を効率的に提示して、注目させたい部分を拡大したり、そこに書き込んだりといった電子黒板の機能を効果的に活用することが、オンライン授業の学びをより深めることにつながると考えています」と語る。

 内海氏は「1人1台タブレットの整備はもちろん重要ですが、タブレットだけでは授業は成立しません。今後電子教科書も普及していく中で、BIG PAD Campusは次世代の教室の中心的なキーとなっていくでしょう。教室での使われ方を含めたICT環境整備の提案を今後も進めていきたいですね」と展望を語った。

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