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クラウド障害発生時の保険ツール「EMERGENCY MAIL for Office 365」

クラウド障害発生時の保険ツール「EMERGENCY MAIL for Office 365」

2020年04月30日更新

クラウド型メールのアクセス障害時も
切り替え0秒で継続利用が可能なサービス

チャットツールの普及が進んだ昨今でも、取引先や顧客とのコミュニケーションツールの主流はメールだ。利便性の高さからクラウド型メールサービスを導入している企業も少なくないが、そこにはアクセス障害の発生というリスクも潜んでいる。そうしたメールのリスクに対応するバックアップWebメールサービスをサイバーソリューションズが提供を開始する。開発の目的とクラウドサービス提案時のメリットについて、話を聞いた。

Lesson1 クラウド型メールの利便性と潜むリスク

 ビジネスシーンにおけるクラウド型メールの利用が拡大している。デバイスや場所を選ばずにメールへの対応が可能になるフレキシブルさや、メールサーバーを設置せずに使える利便性の高さがその背景にある。

 しかし、クラウド型のメールシステムには運用上の課題も存在する。自社でメールサーバーを運用するオンプレミス型とは異なり、メールデータがクラウドサービスベンダーのデータセンター上に保管される。それ故に、万が一クラウドサービスにアクセス障害などのトラブルが発生した場合、メールの運用自体がストップしてしまうのだ。

 例えば、2019年11月19~20日にかけて発生したOffice 365の大規模障害が記憶に新しい。日本企業における導入シェアが高いOffice 365に発生した障害は業務に大きな影響を生じさせ、テレビや新聞などのメディアでも取り上げられた。特にOffice 365のユーザーは、メールはOutlook、チャットはTeamsというように、Office 365のプラットフォームで統一したICT運用を行っているケースが多い。それ故にひとたび障害が起きると、社内外のコミュニケーションが全てストップしてしまう。特にメールは取引先や顧客とのやりとりに用いられるコミュニケーションツールのため、障害により利用できないことは、ビジネス機会の損失にもつながる。

Lesson2 企業の“ライフライン”であるメールを強力にバックアップ

 そうしたOffice 365障害発生時のコミュニケーションロスによる転出を回避するバックアップWebメールサービス「EMERGENCY MAIL for Office 365」を開発したのがサイバーソリューションズだ。2020年4月からサービス提供開始を予定している。

 サイバーソリューションズ 國分隆博氏は「当社はメールサーバーをはじめとしたメールセキュリティ関連の製品を中心に、企業向けソフトウェアの開発、販売、提供を行っています」と語る。

 同社はEMERGENCY MAIL for Office 365の前身となるサービスとしてセカンダリークラウドメールソリューション『CYBERMAIL EMERGENCYΣ』を提供しており、主にオンプレミスのメール環境に対してBCP環境をクラウドで提供するサービスとして高い評価を得ていた。EMERGENCY MAIL for Office 365はその仕組みをOffice 365のOutlookメールに応用したものだ。

 國分氏は「企業にとってメールは止めてはいけない“ライフライン”です。ひとたびストップしてしまえば事業継続に影響する可能性が高いため、Office 365の万が一のトラブルに備えた最強の補完パートナーとしてEMERGENCY MAIL for Office 365を提供します」と話す。

Lesson3 切り替え0秒でアクセス障害時もメールを継続運用できる

 EMERGENCY MAIL for Office 365では、Office 365のユーザーが災害や障害によりサービスを利用できなくなった際に、サイバーソリューションズのメールシステムにログインすることで、メールを継続して利用できる。ユーザー自身が利用しているドメインと同一ドメインと別ドメインの二種類から、ユーザーの要望にあった運用形態を提供する。別ドメインでは緊急時の切り替え時間0分、同一ドメインでは切り替え時間3分以内で利用がスタートできる。

「別ドメインで運用する場合、普段はそのドメインを待機させておき、障害が発生したらそちらに切り替えて利用します。同一ドメインの場合は、経路変更サーバーでメールの経路変更をすることで、Office 365と同一ドメインでメールの送受信が可能です」と同社の宍戸眞一氏は語る。

 同一ドメインでの運用は、普段利用しているドメインを緊急時に使えるメリットがあるが、メールの経路を変更したくないユーザーも少なくない。そうしたユーザーに対しては別ドメインでの運用提案が有効だ。

 サイバーソリューションズは以前から自社の法人向けクラウドメールサービス「CYBERMAILΣ」を提供しており、EMERGENCY MAIL for Office 365ではOffice 365のメール機能が使えなくなった際に、同社のクラウドメールサービス基盤に切り替えることで、ロスタイムを回避できるようになるのだ。

Lesson4 クラウドサービス提案のフッキングツールとしても有効

 Office 365の障害発生時でも過去のメールデータを閲覧できるよう、EMERGENCY MAIL for Office 365では6カ月分のメールデータの保存も行う。同社のクラウドメールアーカイブ製品「MAILBASEΣ」の一部機能を利用し、Office 365にアクセスできない環境でも、直前までやりとりしていたメールや、過去のメールをさかのぼって確認できるのだ。

 また、障害時にEMERGENCY MAIL for Office 365でやりとりをしていた同一ドメインや別ドメインのメールデータを、Office 365が復旧した際に各ユーザーのメールBOXにデータを移行可能だ。

「企業のOffice 365の導入ニーズは非常に高いですが、一つのサービスに全てを委ねてしまうと、そのサービスに何かあったときに全てを失うリスクもはらんでいます。EMERGENCY MAIL for Office 365は現在利用しているOffice 365の環境を継続しつつ、企業に低コストで安心と安全を実現する“保険”として、大きな需要を見込んでいます」と同社の久保田慧氏。

 また、クラウドサービス提案時のフッキングツールとしてもEMERGENCY MAIL for Office 365は最適だと久保田氏は指摘する。「メールにまつわる困りごととして、障害発生は非常に分かりやすいと言えるでしょう。そこでEMERGENCY MAIL for Office 365の提案をきっかけに、メールに関するヒアリングを行えれば、メールアーカイブ製品やセキュリティツールの提案などにつなげられる可能性があります」(久保田氏)

 EMERGENCY MAIL for Office 365はダイワボウ情報システムのサブスクリプション管理ポータル「iKAZUCHI(雷)」への掲載も予定しており、複数のクラウドサービスとセットで提案した場合でも請求管理がしやすい。Office 365のトラブルに備えた付帯ツールとしてセットで提案すれば、企業の“困った”を効果的に解決できるだろう。

本日の講師
(左から)
サイバーソリューションズ
営業部 営業技術支援グループ マネージャー
宍戸眞一 氏

サイバーソリューションズ
営業部 パートナーセールスグループ マネージャー
國分隆博 氏

サイバーソリューションズ
営業部 パートナーセールスグループ
久保田慧 氏

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