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Dell Technologiesがエッジコンピューティング向けの「PowerEdge XE2420」とタワーサーバー「PowerEdge T140」の提案を促進

Dell Technologiesがエッジコンピューティング向けの「PowerEdge XE2420」とタワーサーバー「PowerEdge T140」の提案を促進

2020年04月20日更新

エッジコンピューティングを加速する
「PowerEdge XE2420」「PowerEdge T140」

データセンターだけでなく、拠点や店舗などのエッジ側でデータ処理を行うエッジコンピューティングの環境が、IoTの普及や5Gの開始でさらに整備されていきそうだ。Dell Technologies(以下、Dell EMC)は、エッジコンピューティングに適した新製品「PowerEdge XE2420」と、従来から提供しているタワーサーバー「PowerEdge T140」の提案促進で、販売パートナーの商機拡大を後押しする。

“ショートデプス”のエッジサーバー

 IoTやクラウド環境の普及で、データセンターに集中した従来型のシステムから、クラウドやエッジ(拠点など)にわたる分散型コンピューティング環境の構築が主流になってきている。「5Gのサービスも開始される中で、エッジ側でのコンピューティング処理を担うサーバーニーズの高まりが予測されます。新しいニーズや利用方法に応えられるサーバーの提供が求められていくでしょう」とDell Technologies(Dell EMC) インフラストラクチャ・ソリューションズ事業本部 パートナーテクニカルセールス 部長 清水知親氏は見通す。

 そうした中で、Dell EMCが今年の6月から出荷を開始するのが、エッジコンピューティング向けサーバーの新製品「PowerEdge XE2420」だ。PowerEdge XE2420は、2Uラックタイプの2ソケットサーバーで、本体の奥行きが従来サーバーよりも短いショートデプスタイプとなっている。

「さまざまなエッジ環境にも設置できるようにPowerEdge XE2420は奥行きを短くするなどし、ラックタイプのPowerEdge R540と比較して35%の小型化を実現しています」(Dell Technologies(Dell EMC) インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 パートナー営業本部 本部長 馬場健太郎氏)

 小型でありながら処理能力が高い点もPowerEdge XE2420の魅力だ。GPUアクセラレーターを4枚搭載でき、AIの処理もエッジ環境で可能にするパワーを備えているのだ。100Gb Ethernetのサポートで、ネットワーク帯域あたりの運用コストの低減と、転送データのボリュームを30%削減することもできる。また、多様なエッジ環境でも正常稼働できるように、サポート稼働温度は5~40度、粒子状物質を除去する防塵フィルター機能付きのベゼルオプションも選択可能だ。

Dell Technologies(Dell EMC)
清水知親氏
Dell Technologies(Dell EMC)
馬場健太郎氏

エッジ向けに最適設計

 エッジコンピューティング向けに新しく開発されたPowerEdge XE2420のオススメ提案業種は、小売りやテレコム、製造業などになる。

「小売りでは店舗に設置した監視カメラの映像データをその場で分析してマーケティングに活用したいというニーズに応えます。GPUを搭載できるので、画像分析の高速な処理も可能です。テレコム系では各基地局でのデータ処理が担えるようになります。製造業においても、画像分析による不良品の検知といった用途への利用が想定されます」(清水氏)

 PowerEdge XE2420は、ニーズに応じて以下のような構成パターンが用意されている。

・データアナリティクス向け
最大61.4TBのストレージ容量とシングルGPU

・通信テレコム向け 
最大30TBのストレージ容量とデュアルGPU

・データオフロード向け
最大92TBの内蔵ストレージとデュアルGPU

「エッジで求められる要件に合わせて柔軟なコンフィグレーションを実現しているのもPowerEdge XE2420の特長です。エッジでの活用を前提に製品が最適設計されているのです」(馬場氏)

iDRACにはテレメトリ機能が追加

 PowerEdge XE2420の特長としてもう一つ挙げられるのは、最新のiDRAC9(※)に搭載された「テレメトリ」機能が利用できる点にある。「細かいログをリアルタイムで収集できるテレメトリ機能は、リアルタイムのモニタリングやログを分析できるツールと組み合わせたログ解析サービスなどの提供を可能にします。サーバーの利用率も把握できるので、サーバーを従量課金で提供するサービスなど、新しいビジネスの展開も可能でしょう」(清水氏)

 もともとiDRACは、サーバーの遠隔サポートや障害時の自動発報などを実現するため、エッジコンピューティング向けのPowerEdge XE2420との相性も抜群と言えるだろう。「サーバーの管理をアプリケーションで行っている場合、OS が停止するとサーバーの管理そのものができなくなってしまいますが、iDRACはハードウェアベースでOSに依存しないので、サーバーのOSが停止してしまっても利用できるメリットがあります」と清水氏はアピールする。

 またiDRACは、ディスクドライブの高度な暗号化にも寄与している。PowerEdgeサーバーではドライブの自動暗号化が可能だが、さらにその暗号化キーを別のサーバーで一元的にiDRAC経由で管理できるようにするのだ。これは「OpenManage Secure Enterprise Key Manager」という機能になる。

「ドライブの暗号化キーは通常、同じサーバー内で管理されるケースが多いのですが、PowerEdge XE2420などで実現するエッジコンピューティングのような分散配置環境では管理が煩雑になります。OpenManage Secure Enterprise Key Managerの仕組みを利用すれば、暗号化キーは外部で一元的に管理できるため、より強固なエッジコンピューティングのデータ暗号化が実現します」(馬場氏)

 エッジコンピューティング向けに最適設計されたPowerEdge XE2420は、iDRACによる充実した管理機能や暗号化機能の搭載も含めて、エンドユーザーへの多大な訴求力を備えていると言えそうだ。

 なお、Dell EMCは、PowerEdge XE2420のようなエッジ環境に設置するラックタイプのサーバーを収納するための17U ラック「Dell EMC Modular Data Center Micro 415」も用意する予定だ。ショートデプスだけでなく奥行1,070mmの標準サーバーとも互換性がある。耐候性と防塵能力に優れていて、動作環境は-40~55度、強固なアクセス制限による堅牢な物理防護性も備えている。UPS とバッテリー、消火装置などもオプションで用意されている。リモートからのインフラ管理機能が搭載されているので、最適なパフォーマンスを遠隔から維持できる。

 このような装備を備え、駐車場や倉庫など屋外への設置を想定して最適化されたDell EMC Modular Data Center Micro 415 は、まさにエッジコンピューティング向けのラックに仕上がっている。

iDRACは、サーバーの情報を常に収集し、サーバーに関する設定や操作をリモートで可能にする機能を提供する。

PowerEdge T140の紹介サイト。他社サーバーとの比較表なども用意されており、訴求ポイントを確認できる。
PowerEdgeサーバーを初めて取り扱う販売パートナーや営業担当者でもPowerEdgeサーバーの優位性が分かるハンドブックを配布する予定だ。

T140はアグレッシブな価格設定に

 エッジコンピューティングの普及に合わせてDell EMCは、従来から提供しているエントリー向け1ソケットタワーサーバー「PowerEdge T140」の提案推進も強化していく。その施策の一つが、売れ筋の固定構成の提供だ。「構成を選ぶ必要がなく、e型番の選択で簡単に見積もりがとれます。もちろんiDATEN(韋駄天)でも検索可能です。e型番の構成は非常にアグレッシブな価格設定にしているので、エンドユーザーへの提案力を高められます」(清水氏)

 施策の二つ目は、導入時とその後の保守なども含めたサポート体制の強化だ。「導入ハンドブックを無償で公開するので、これまでPowerEdgeサーバーを利用したことがないエンドユーザーや提案したことがない販売パートナーでも扱うことが可能です」(馬場氏)

 さらに、サポート対応の内容や問い合わせ時の必要作業などを細かく説明した「これで問い合わせも迷わない! プロサポート活用のイロハ」という資料も提供される。「これは、障害時の自動発報サービスである『SupportAssist』の概要や、障害発生時の問い合わせ方法などが記された資料です。非常に分かりやすく丁寧に説明されているため、初めてPowerEdgeサーバーを利用されるユーザーに対しても、自信を持って提案できる材料になります」(清水氏)

 価格競争力が高く導入ガイドなども用意されたエントリー向けのPowerEdge T140は、iDATEN(韋駄天)への掲載を機に提案機会が一層増えそうだ。

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