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DIS主催!最新のHCIベンダー情報をまるごと紹介したセミナーをリポート

DIS主催!最新のHCIベンダー情報をまるごと紹介したセミナーをリポート

2020年02月19日更新

Event Report
HCIサミット

2019年12月12日、品川プリンスホテルにおいて「DIS まるっと HCIサミット」が開催された。特別講演、パネルディスカッションなどさまざまな講演や展示ブースが用意され、多くの来場者で賑わいを見せた。大盛況の中、幕を閉じたイベントの内容を紹介しよう。

特別講演 ✕インテル

DIS
松本裕之氏
インテル
井田晶也氏

インテルが説くデータ活用の現状

 DIS まるっと HCIサミットは、ダイワボウ情報システム(以下、DIS)常務取締役 松本裕之氏による開会の挨拶で幕が開いた。

「本日開催するHCIサミットは、各社ごとのHCIの情報をまるごと紹介します。ハードウェアからソフトウェア、仮想化テクノロジーまで“HCIの今の情報”を収集、整理していただく絶好の機会です。ほかでは聞くことのできない各ベンダーさまの講演は今後のビジネスに役立つでしょう。インテルさま協力のもと、DISのマルチベンダー性を最大限に生かした過去最大のイベントです」

 松本氏の登壇後、インテル 執行役員 パートナー事業本部 井田晶也氏による特別講演が行われた。「データ社会の実現に向けて」と題して、データ活用の現状や同社の取り組みが語られた。井田氏は「過去50年間に生成された世界中にあるデータの90%以上は、直近2年間で生成されています」と話す。生成されたデータは、より豊かな社会構築のためビジネスなどに生かされるが、現状は3%程度しか活用できていない。データを活用し、新たな製品やサービス、ビジネスモデルを通して、変革を図り価値を創出するDXへの取り組みが企業にとって必要となる。

 インテルでは、ハードウェアに同社の技術を提供することで社会インフラの発展に貢献していくと井田氏は説明する。「より多くのデータを保存できるメモリーやハードウェアの高速処理を実現するCPUなどを提供し、データ社会の基盤技術を支えていきます」(井田氏)

Tea breakセッション ✕ DIS

DIS
谷水茂樹氏
DIS
丹羽政裕氏

Nutanixと高い親和性を持つHYCU製品

 2019年9月、DISはバックアップソフトメーカーのHYCUとディストリビューター契約を結び、Nutanix専用のデータ保護ソフトウェア「HYCU Data Protection for Nutanix」の提供を開始している。DISのTea breakセッションは「HYCUで実現するバックアップの未来」というテーマのもとデモを交えながらHYCU Data Protection for Nutanixの紹介が行われた。

 DIS 経営戦略本部 谷水茂樹氏は、HYCU Data Protection for Nutanixの特長に次の三つを挙げる。「一つ目がエージェントレスを実現したシンプルなソリューションであること。次にさまざまなストレージに対応し、導入前と後のコスト負担が少ないこと。最後にNutanix製品にフォーカスして開発しているため親和性が非常に高いことです」

 HYCU Data Protection for Nutanixのデモでは構築や設定、バックアップなどを実施し、実際にかかった時間も公表された。同社 販売推進本部 丹羽政裕氏は「どの作業もかかる時間は1〜3分ほどです。UIはNutanixの管理ツールPrismと似ており、分かりやすく操作も簡単です」とデモを通して導入のしやすさを説明する。

 最後に谷水氏は「HYCU製品はAOS、AHV、Volumes、Filesなどと統合しており、Nutanixのプロダクトポートフォリオへの対応も充実しています。Nutanixを検討しているお客さまやバックアップに不安を抱えているお客さまにぜひ検討していただきたい」と説明し講演を締めた。

Tea breakセッション ✕ Dell Technologies

Dell Technologies
馬場健太郎氏

既存システムからの脱却がDXを推進

 Dell TechnologiesのTea breakセッションでは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するDell TechnologiesのHCI戦略とは?」と題して、同社 ISG事業統括 パートナーセールスエンジニアリング本部長 馬場健太郎氏が登壇した。「DXを推進していく以前に、国内では既存システムから抜け出せない課題があります。それらを自動化・シンプル化する手段としてHCIが有効です」と馬場氏。

 Dell Technologiesは、「Dell EMC PowerEdge サーバー」とヴイエムウェアの「VMware vSAN」を組み合わせた「Dell EMC VxRailアプライアンス」(以下、VxRail)を中心にHCI事業を展開している。VxRailでは、パッチの一括/自動アップデートや保守員によるリモート保守が受けられる。ヴイエムウェアのサーバー管理ソフトウェア「vCenter Server」にも対応し、シンプルなGUIでコストを抑えたHCI運用管理を行える。馬場氏は、コンテナオーケストレーションツールのデファクトスタンダードであるKubernetesをEnterprise環境で利用できるソフトウェアVMware Enterprise PKSとVxRailの組み合わせにも言及。「ぜい弱性のあるコンテナを複製してしまうと大問題に発展する可能性も考えられます。VMware Enterprise PKSは、企業の本番環境で必要な高度な運用機能やコンテナのセキュリティ機能を利用できます」最後に「DXの実現には、システムの自動化・シンプル化を推進するインフラの構築が重要です。VxRailはそのインフラとして最適と言えます」と締めた。

Tea breakセッション ✕ レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ
小宮敏博氏

信頼性を確保するレノボのHCI

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは「『働き方改革』および『2025年の崖』を乗り越えるためのHCIハードウェア選定の重要性について」というテーマで、同社 シニアソリューションアーキテクト 小宮敏博氏が企業のシステム問題解決に向けたHCI提案を行った。

 HCIは、動作するハードウェアに障害が発生しては優れた機能を持つソフトウェアも台無しになってしまう。そのため、信頼性の高いハードウェアを選定する必要があるという。同社のHCIソリューション「ThinkAgile シリーズ」は、サーバー管理ソフトウェア「Lenovo XClarity Controller」が全ハイパーバイザーに対応。

 小宮氏は「ThinkAgile以前のシリーズではハイパーバイザーの冗長化に対応しておらず、システム障害時の対応に苦心しました。今回、冗長化によりシステム障害時のHCIの安全性を確保し、ハードウェアの信頼性を向上させました」と説明した。

 働き方改革と、老朽化した既存システムにより経済が停滞する「2025年の崖」の対応には「非正規雇用の待遇差改善」などがある。例えば、非正規雇用社員のスキルアップの環境が整っていない場合でも、運用が簡単なHCIを導入すれば非正規雇用社員でもシステムの管理が可能になるのだ。まとめとして小宮氏は「当社はネットワークの自動化など、さまざまなHCIのニーズに応えます。レノボとともにワークロードを統合させていきましょう」と呼びかけた。

パネルディスカッション ✕
ヴイエムウェア/ニュータニックス・ジャパン/日本マイクロソフト

ヴイエムウェア
古山早苗氏
ニュータニックス・ジャパン
島崎聡史氏
日本マイクロソフト
高添 修氏

HCIをけん引する3社が議論

 「各社のビジョンと戦略の違い」をテーマに、ヴイエムウェア 古山早苗氏、ニュータニックス・ジャパン 島崎聡史氏、日本マイクロソフト 高添 修氏によるパネルディスカッションが行われた。

 冒頭では、各社がそれぞれ提供する、VMware vSAN、Nutanix、Azure Stack HCIを一言で表すと? という問いが提示された。古山氏は「VMware vSphereネイティブな新しい運用モデル」、島崎氏は「ロックインしないちょうど良いインフラ」、高添氏は「Windows Serverに最高なHCI」と回答し、それぞれの特長が紹介された。

 vSANはvSphereと組み合わせた運用によりコンピューティングとストレージを単一のプラットフォームで管理できる。vSphereネイティブのストレージであるため、仮想環境へかけた投資も活用可能であると古山氏は説明する。続けて島崎氏は「Nutanixは異なる環境でも同じUIを提供できるため、お客さまはベンダーにとらわれることなく、ハイパーバイザーを自由に選択可能です」とNutanixの導入における自由度の高さを解説した。一方、高添氏は「Azure Stack HCIはOSの標準機能なので、Windows Serverを利用する企業であれば確実にコストを削減でき、さらにHCI業界をリードするパフォーマンスも手に入れることができます」と説明した。顧客ニーズに合わせて各社ごとに異なるアプローチが取られていることが示された。今後もヴイエムウェア、Nutanix、日本マイクロソフトの各社は企業のITを変革させる取り組みを続けていくという。

パネルディスカッション ✕
シスコシステムズ/日本ヒューレット・パッカード

シスコシステムズ
石田浩之氏
日本ヒューレット・パッカード
山中伸吾氏

HCIの特長と、顧客に合った提案を

 パネルディスカッションでは、シスコシステムズ データセンター/バーチャライゼーション事業担当 執行役員の石田浩之氏と日本ヒューレット・パッカード ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッドIT製品統括本部 エバンジェリストの山中伸吾氏が「HCIが持つ可能性と未来」として両社のHCI製品戦略を明かした。

 初めに、進行役であるZOZOテクノロジーズ ソフトウェアアーキテクト 岡 大勝氏が「HCIを一言でいうと」を議題として設定した。石田氏は「TCO(総所有コスト)削減」をHCIのメリットとして掲げた。「ストレージ、サーバー、ネットワークは、初期費用・購入費用自体はそれほど大きなコスト負担にならないでしょう。しかし運用なども含めるとコストがかかります。HCIは、運用含めてコストを抑えられます」と述べる。

 続いて山中氏は同社のHCIを「秒速バックアップ機能付きサーバー一体型仮想化専用ストレージ」と定義し、以下のように説明した。「仮想化を検討中のお客さまは多いものの、HCIについては理解できていない場合が少なくありません。お客さまに提案する際に、当社のHCIソリューション『HPE SimpliVity』の特長を伝えていただければ、お客さまにもHCIを理解していただけるでしょう」

 岡氏は両者の意見を受け、HCIは製品ごとに適性があり、顧客の要望に適したHCIを提案することが顧客体験の向上につながるとパネルディスカッションを締めくくった。

-pick up-
7社の展示ブースから注目製品をピックアップ!

展示ブースは7社が出展し、HCIソリューションや製品が数多く並んだ。展示製品と併せて特長などを見てみよう。

レノボ・エンタープライズ・
ソリューションズ

ThinkAgile MX認定ノード

・HDDやSSDを自由に選択可能
・NVMeやRDMAに対応
・ThinkAgile Advantage Supportで運用サポート

Lenovo ThinkSystemサーバーにWindows Server 2019を組み込んだAzure Stack HCI検証済みのハイパーコンバージドシステム。2ノードから構成できる。


ニュータニックス・ジャパン

Nutanix Xi Frame

・1クリック操作で利用可能
・数分でセットアップ完了
・多要素認証に対応

ブラウザー上で仮想化したデスクトップやアプリケーションを提供するクラウドベースのDaaS(Desktop as a Service)プラットフォーム。ユーザーは時間、場所、端末を問わず接続可能。

日本ヒューレット・パッカード

HPE SimpliVity 380

・10分単位でバックアップ可能
・1TBのデータを60秒で全自動リストア
・最低2台の構成から利用できる

パブリッククラウドの俊敏性を自社内クラウドで実現させたハイパーコンバージド製品。仮想サーバーの稼働に必要なサーバー、ストレージなどをシンプルに統合し拡張性が高い。

Dell Technologies

Dell EMC VxRail

・VxRail Managerで統合管理
・修正パッチなども一括でアップデート可能
・PowerEdgeベースで信頼性も抜群

Dell EMCとVMwareが共同開発したHCIアプライアンス。vSphereとvSANによって仮想化しており、用途別に複数の機種を組み合わせて提案可能。ハードウェアだけでなくOS部分も統合してサポートできる体制が強み。

シスコシステムズ

Cisco HyperFlex Edge

・2〜4ノードまで選択可能
・クラウドで導入、管理できる
・ナビゲート機能で確実に作業を実行

リモートオフィス・ブランチオフィス用に提供された。小規模な拠点でも迅速に導入できるシンプルさを備えながら、要件に合わせた拡張性や一括管理性を強化している。

ヴイエムウェア

VMware vSAN

・重複排除とデータ圧縮を実現
・SDDCとマルチクラウドに対応
・運用を簡素化できる

エンタープライズ向けストレージ仮想化ソフトウェア。vSphereと組み合わせて活用することで、コンピューティングとストレージを単一のプラットフォームで管理できる。

DIS

HYCU Data Protection for Nutanix

・1クリックでバックアップ可能
・設置に3分、リカバリーに2分
・ライセンスの追加コスト一切なし!

DISが提供するのは、Nutanixデータセンター専用のバックアップ・リカバリーソフトウェアだ。アプリケーション固有のワークロードをシンプルかつ迅速に保護し、復旧が可能。

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