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「Dell Technologies Unified Workspace」でモダンITマネジメント

「Dell Technologies Unified Workspace」でモダンITマネジメント

2020年01月29日更新

モダンな働き方を実現する
Dell Technologies Unified Workspace

働き方改革の実践において、何よりも重要なテーマが「働く場所からの解放」にある。オフィスの決められた机とPCだけで作業する環境は、携帯電話が普及する以前の固定電話に縛られた昭和の風景に近い。しかし、IT管理者にとっては、固定的なPCの配置はセキュリティや運用管理にとって好都合だった。そこでデルは、ITの運用管理も効率化しつつ働き方改革を実現するプラットフォーム「Dell Technologies Unified Workspace」を発表している。

モダンITマネジメントの重要性

 Dell Technologies Unified Workspaceは、デルのデバイスやVMware、Secureworksのソリューションが統合されたソリューションだ。PCをはじめとしたデバイスの導入から保護、管理、サポートまでをクラウドから実行できる包括的な仕組みになる。具体的に解説する前に、このDell Technologies Unified Workspaceを必要としている企業の課題について考えてみよう。

 冒頭でも触れているように、働き方改革の実現に向けたIT環境の変革には、オフィスの外からでも各種のクラウドサービスを柔軟に利用して、場所と時間に縛られないワークスタイルの確立が求められている。特に、学生時代からスマートフォンを当たり前のように利用して、クラウドを意識することなくアプリケーションとサービスを使いこなしてきた若い世代にとって、「会社の自席のPCでしか業務ができない」という窮屈なIT環境は、転職を検討する大きな理由となってしまう。

 海外では、優秀な社員に興味を持って入社してもらうために、福利厚生だけではなくオフィスのファシリティや柔軟な労働時間に加えて、モダンなIT環境を整備する企業が増えている。生産性だけではなく、創造性や提案力を社員に発揮してもらうためには、それぞれの働く人に寄り添ったワークスペースの提供が、企業の競争力に直結する時代になっているのだ。

 こうした柔軟な働き方を実現するためには、社員が利用するIT環境の運用管理そのものにも、新しい時代に求められるモダンさが求められている。それは、社員に配布するPCのキッティングからはじまり、必要なアプリケーションの容易な導入、社外から快適かつ安全に利用できるクラウドへのアクセス環境の整備、そしてIT管理者の負担を軽減するサポート体制などだ。これらを一気通貫で提供しようと、Dell Technologies Unified Workspaceが提唱された。

1,000台のPC導入で1週間分の作業を節約

 PCが仕事の道具として必須になるほど、PCにかかるコストには目に見えない部分の負担が増える。デルの試算によれば、PC購入におけるTCO(総コスト)において、PC本体というハードウェアが占める割合は、すでに20%になっているという。残りの80%が、導入から実利用に至る運用コストになる。

 例えば、1,000台という規模でPCを導入しようとすれば、店頭で販売されているような素のPCを購入して配布するわけにはいかない。その企業の業務に合ったシステムやアプリケーションの構成を作り込まなければならない。いわゆるキッティングと呼ばれる業務用PCの構成作業が必要になる。

 具体的には、マスターイメージと呼ばれる基本のシステム構成を作らなければならない。それは、OSとドライバーとアプリケーションの組み合わせに加えて、社内ネットワークなどへのログイン管理やセキュリティ対策など、設定する項目やツールも多岐にわたる。大手企業になると、こうした作業を専門のSIerに依頼するケースも多い。それでも、マスターイメージの制作や導入するアプリケーション、ツールの選定などは、社内のIT管理者が行わなければならない。

 ところが、こうした旧式のキッティング作業で構成されたPCは、まさに前段で触れてきた「古いIT環境」そのものとなってしまう。Windows 10やクラウド系サービスの多くは、導入した時点で過去のものとなることが多い。Windows 10は半年ごとの大型アップデートが普通になり、クラウドサービスも日々変わる。こうした状況に柔軟に対応するためには、最初に作り込むキッティングではなく、導入後に柔軟に適応できるプラットフォームの構築が求められる。

 Dell Technologies Unified Workspaceの導入は、まさにスマートフォンやタブレットで当たり前になっているモバイル&クラウドで培われてきたアプリケーションやサービス利用の仕組みをPC管理に提供する。

 例えば、「Dell Modern Provisioning」と呼ばれる基本構成の構築では、デジタルワークスペースを実現する「VMware Workspace ONE」のエージェントとアプリケーションをDellの生産工場でPCに事前設定してから、エンドユーザーに出荷する。そして、エンドユーザーが初めてPCを起動したタイミングで、クラウド上のVMware Workspace ONEに設定されたファームウェア/ドライバー/OS設定/ポリシーなどがダウンロードされ適用される。

 今までキッティングセンターで実施していたような手動作業をクラウドから自動適用することで、シンプルな“アウト・オブ・ボックス・エクスペリエンス(OOBE)”による PCセットアップを実現する。

 その効果は、1,000台のPC導入を想定すると、約1週間分に匹敵する作業時間の短縮につながる。さらに、導入後もクラウド経由で常に最新版の自動更新が可能となり、IT管理者もクラウドを経由して個々のPCをモニタリングできる。まさに、モダンIT管理の実現となる。

 Dell Technologies Unified Workspaceは、大規模なPC導入だけではなく少数精鋭の企業にとっても、モバイルPCを積極的に活用する働き方において、柔軟で的確なモダンIT運用管理を提供する。

田中 亘(wataru tanaka)
東京生まれ。CM制作、PC販売、ソフト開発&サポートを経て独立。クラウドからスマートデバイス、ゲームからエンタープライズ系ITまで、広範囲に執筆。代表著書:『できるWindows 95』、『できるWord』全シリーズ、『できるWord&Excel 2010』など。

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