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Ansibleを活用してITの運用・管理を効率化したリアルグローブの実績とは

Ansibleを活用してITの運用・管理を効率化したリアルグローブの実績とは

2020年01月21日更新

IT自動化の先駆者、リアルグローブが
AnsibleでITの運用・管理を革新する

レッドハット「Red Hat Ansible Automation」

企業ではシステムの活用領域が拡大し、構成が複雑化する中で、情報システム部門の仕事量が増加しているとともに、IT人材の不足も深刻化しており、業務の大幅な効率化が求められている。こうした問題の解決策としてレッドハットの「Red Hat Ansible Automation」が注目されている。Ansibleは運用・管理の定型業務を自動化するツールとしてグローバルで広く導入されている製品だが、その効果を引き出すにはIT Automation(IT自動化)に関する技術力とノウハウが必要だ。国内におけるIT自動化の先駆者であるリアルグローブは、Ansibleのプロフェッショナルとして豊富な導入実績を誇る。

運用・管理の負担増を見据えて
いち早くIT自動化ツールを研究・開発

 IT自動化にいち早く取り組んできたリアルグローブでは、同社が提供するIT自動化ソリューションの一つにレッドハットの「Red Hat Ansible Automation」(Ansible)を採用している。その経緯と理由についてリアルグローブの代表取締役を務める大畑貴弘氏は「当社はITの進化を見据え、複雑化する運用・管理を効率化するためにIT自動化ツールの研究・開発に早くから取り組んできました。当初は用途に応じて独自のツールを自社開発して、ITの運用・管理を効率化するソリューションを提供していました」と振り返る。

 そして「複雑化するシステム環境をネットワークを含めて運用・管理を自動化するには、非常に高度な技術力が求められる上に、運用・管理の現場の業務は企業によってそれぞれ異なるため、ソリューションの開発に多大なコストと時間がかかります」と話を続ける。

 同社がIT自動化を高度化する研究・開発を続けている最中、オープンソースコミュニティで革新的なIT自動化ツールが公開された。それがAnsibleだった。大畑氏は「Ansibleを使えばIT自動化を効率よく高度化できると評価して、自社のソリューションに採用しました」と語る。

リアルグローブ
代表取締役 大畑貴弘氏
リアルグローブ
青島秀治氏
レッドハット
中尾 慶氏

IT全体の運用・管理を自動化
エージェントレスで利用できる

 Ansibleはサーバー構築の際の構成管理やアプリケーションのデプロイ、パッチ、継続的なデリバリーなどの運用・管理の定型業務を自動化するツールだ。従来のIT自動化ツールはシステムや機器ごとに提供され、ツールごとに操作や機能が異なるため扱える人材が異なり、運用・管理が属人化して部分的な自動化しか実現できなかった。

 また、管理対象のサーバーや端末、機器に専用のエージェントソフトを導入しなければならず、対象が百台単位ともなるとエージェントソフトを導入するだけでも相当な労力と時間、コストがかかった。

 それがAnsibleでは一つの環境でサーバーからネットワーク、クラウド、さらには仮想環境の運用・管理に対応できるほか、エージェントレスなので対応できる機種が多く、古い機種も対応できる。

 比較的容易に利用できることもAnsibleの特長の一つだ。Ansibleでは自動化のパラメーターや手順を、技術がある程度分かる、インフラエンジニアであれば、容易に理解できる表現で記述できる。また既存の手順書をAnsibleの管理ファイル(Playbook)に置き換えることで運用・管理を自動化することも可能だ。

 すでに作成された管理ファイルに利用したい処理が含まれている場合は、その管理ファイルを再利用して自動化することもできる。Ansibleには管理ファイルを共有する仕組みが用意されており、個人が作成した管理ファイルを社内で共有したり、また社外のパートナーと共有したりして、より広い範囲で運用・管理を自動化することができるようになっている。

リアルグローブによるIT自動化の実績
Ansibleの効果の大きさに驚愕する

 AnsibleによるIT自動化について、リアルグローブによる国内での実績を紹介しよう。ホテル・旅館専門のソリューションプロバイダーの事例では、大手ホテルチェーンにシステムをサービス提供するために大量のシステムを短期間で構築しなければならなかった。同時にWindows Server 2003の延長サポート終了に伴い既存システムの更新・移行も行われた。

 リアルグローブは600台以上ものサーバーに対してWindows Serverのインストール、初期設定、ネットワーク設定、ミドルウェア導入、データベースセットアップなどをAnsibleで自動化した。その結果、熟練のエンジニアが240分かかる作業を、約94%もの削減となるわずか15分で完了した。しかも同時に何台も並行して作業できるためわずかな人数のエンジニアで対応でき、時間もコストも大幅に削減できた。さらに人手を介さずまったく同じ内容で設定するためミスが生じず、作業後の設定確認にも時間も労力もかからない。

 ホスティングサービス事業者の事例では、3,000~4,000台ものRed Hat Enterprise Linuxサーバーのソフトウェアパッケージの脆弱性対策において、従来は3人で1週間以上かかっていた作業を、更新対象の判定から更新計画、サーバーごとに必要なプログラムのインストールまでをAnsibleで自動化し、たった1人のエンジニアがわずか半日以下で対応できるようになった。

 リアルグローブ 技師の青島秀治氏は「Ansibleは導入すれば運用・管理を自動化できるわけではありません。対象ごとに自動化の手順を定義する必要があり、効果を引き出すにはこの作業が重要です。Ansibleで何ができるのかを理解し、どのようにすれば実現できるのかという経験とスキルが必要です」と説明する。

 そしてレッドハット パートナー・アライアンス営業統括本部の中尾 慶氏は「当社の優れたエンジニアがお客さまをサポートするとともに、リアルグローブさまのような優れた技術力と豊富な実績を持つパートナーさまのノウハウを組み合わせて、Ansibleの効果を最大限に発揮することができます」とアピールする。

 IT人材不足の深刻化やITの高度化、複雑化が進むことで、今後ますますIT自動化への需要が高まると見られる。中尾氏は「増加する需要を確実にビジネス化するためにダイワボウ情報システム(DIS)さまの全国の拠点とDISさまのパートナーさまを通じてエンドユーザーに情報発信するとともに、DISさまやリアルグローブさま、そして当社でセミナーを開催して市場を活性化したいと考えています」と力強く語った。

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