
デスクトップPCに匹敵する性能を持つ「HP ZBook 15 G6 Mobile Workstation」
外出先でも高いパフォーマンスを発揮
HP ZBook 15 G6 Mobile Workstation
「HP ZBook 15 G6 Mobile Workstation」は、HPのワークステーション「HP Workstation Zシリーズ」の最新モデルだ。高解像度で鮮明な映像を実現するVRヘッドセット「HP Reverb Virtual Reality Headsetプロフェッショナルエディション」に対応し、VR市場向けワークステーションとしても活用できる。モバイルPCの機動性、デスクトップPCと同等の性能やパワーを備えたHP ZBook 15 G6 Mobile Workstationの魅力を探っていく。
text by 森村恵一
部品交換はユーザー自身で可能
HP ZBook 15 G6 Mobile Workstationは、CPUに「第9世代 インテル Core i9-9880Hプロセッサー」やGPUに「NVIDIA Quadro RTX 3000グラフィックスカード」の選択ができ、メモリーは最大で128GBまで搭載可能だ。15インチサイズでありながらAIやVR、3D CADなどの幅広い用途で快適な動作を実現する。見た目はオーソドックスなデザインのモバイルPCだが、注目すべきはプロフェッショナル向けの基本設計にある。
性能面で妥協のないプロセッサーやグラフィックスカードを採用しているだけではなく、メモリーやストレージの交換が容易にできる構造になっている。最近のモバイルPCは、バッテリーも含め部品を本体に組み込んでおり、ユーザーが容易に交換できないようになっている。それに対してHP ZBook 15 G6 Mobile Workstationは、ドライバーなどの工具を使わず簡単に本体底面のカバーを取り外せる。メモリーやストレージ、バッテリーをユーザーが交換できるのだ。これだけでも、プロフェッショナルが使う上で高い信頼性を確保する。大切な記録媒体を自分で脱着できる構造は、セキュリティという面でもデータの安全な保管につながるだろう。
HPのワークステーションには、世界で最もセキュアと自負するセキュリティ対策が施されている。HPが独自開発したチップ「HP Endpoint Security Controller」を搭載し、予想できないサイバー攻撃を対処する。ソフトウェアと異なり、ハードウェアは改ざんが困難であるからこそ安全を担保できるのだ。
本体底面にあるリリースラッチをスライドさせると、底面カバーの取り外しができる。
設計事務所のBIM活用が提案ポイント
第9世代のインテルプロセッサーやNVIDIAのQuadro RTXグラフィックスカードを採用したHP ZBook 15 G6 Mobile Workstationは、デスクトップ型ワークステーションに匹敵するパフォーマンスを手軽に持ち運べる。これまで、机の上に縛られていた高性能なPC利用に、新しい働き方を提供できる。HP ZBook 15 G6 Mobile Workstationが活躍している分野は、設計や建築のようなCADとプロフェッショナル3Dグラフィックスを活用したリアルなデザインが求められる業務になる。加えて、3D CADソフトウェアの「CATIA」や「NX」などが快適に動作するので、プロダクトデザインやエンジニアリングの分野でも活躍している。さらに、15インチの大きなスクリーンとQuadro RTXグラフィックスカードを搭載した非常にパワフルな描画性能により、ビデオ編集にもパワーを発揮する。特に、HP ZBook 15 G6 Mobile WorkstationはThunderbolt 3を2ポート搭載しているので、大容量のデータ転送も高速に処理できる。
日本HPの事例では、設計事務所などが建築関連企業の生産性を向上させる手段として利用しているBIM(Building Information Modeling)の効果が提案されている。BIMでは、意匠・構造・設備の情報を一つの3Dモデルに集約して、設計・施工・維持管理というそれぞれのプロセスで用いる。IT技術を駆使することで、プロセスの一元管理が可能になり、これまで大手ゼネコンが使っていたテクノロジーを小規模な設計事務所でも手軽に活用できるようになった。代表的なBIM製品にAutodeskの「Revit」がある。このRevitを客先や建築現場にも持ち運べる利便性から、HP ZBook 15 G6 Mobile Workstationが注目されている。建設や設計の分野では、以前からHPのZBookシリーズが人気を集めていた。そのため、すでにデスクトップ型ワークステーションなどでCADや3Dモデルを設計しているような事業所であれば、HP ZBook 15 G6 Mobile Workstationの提案も効果的だろう。
VR開発や体験も手軽に実現
建築・設計に加えて、これから需要が期待できる分野がVRだ。日本HPでは、VR市場を拡大するために、VRヘッドセットも新たに提供している。HP Reverb Virtual Reality Headsetプロフェッショナルエディションは、左右それぞれ2,160×2,160ピクセルという高解像度の液晶ディスプレイや最大114度の広い視野角を持つ、軽量デザイン(本体重量500g弱)のVRヘッドセットだ。フィット感を得られるように設計されたストラップや革のフェースプレートにより心地良い着用感がある。
HP Reverb Virtual Reality Headsetプロフェッショナルエディションは、Bluetooth接続が可能なペアリング済みのモーションコントローラーを備えている。Windows Mixed RealityやSteam VRにも対応する。本体に内蔵されたセンサーによるポジショントラッキング機能により、ほかにセンサーを設置する必要がなくヘッドセットとPCを接続するだけでVR体験を開始できる。建築からVRまで、多様で「高性能」に対応できるHP ZBook 15 G6 Mobile Workstationは、プロフェッショナルが求める1台となる。
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