ホーム > PC-Webzineアーカイブ > 片手に収まる6インチウルトラモバイルPC「GPD MicroPC」

片手に収まる6インチウルトラモバイルPC「GPD MicroPC」

片手に収まる6インチウルトラモバイルPC「GPD MicroPC」

2019年11月27日更新

ITプロ仕様のウルトラモバイルPC

GPD MicroPC

リンクスインターナショナルが正規代理店として取り扱いを行うGPDの「GPD MicroPC」は、6インチのモニターとキーボードを備えたウルトラモバイルPCだ。そのサイズは電子手帳ほどの大きさで、QWERTYキーボードとタッチパッドにマウスも使える。少し厚みのある本体の背面には、HDMI 2.0 Type-AとUSB 3.0 Type-AにType-Cコネクター、さらにはRJ45、RS-232ポートまで搭載し、ITプロからフィールドワーカーまで、便利かつパワフルに活用できる最新ガジェットだ。
text by 森村恵一

4コアのCeleron N4100を搭載

 GPD MicroPCは、4コアのインテル Celeron N4100 プロセッサーを搭載し、Windows 10 Pro 64ビットで利用できる6インチのウルトラモバイルPCだ。8GBのメインメモリーとM.2 2242 SATA 3.0接続の128GB SSDストレージを標準搭載し、最大2TBのSDXCに対応するmicroSDカードスロットを備えている。6インチのモニターにはコーニングの「ゴリラガラス4」を採用し、最大解像度は1,280×720ドット。キーボードは、親指でパチパチと押せるQWERTY配列だ。キーボードの右上部にはタッチパッドを備え、タップ操作によるクリックや2本指でのスクロールに対応する。また、左上部にはマウスの左右クリックボタンとスクロールに対応するセンターボタンも備えている。

 6インチのモニターはタッチ操作非対応だが、両手でGPD MicroPCをホールドした場合に、ちょうど左右の指でタッチパッドとマウスボタンを操作できる。Webブラウジングやメールの返信、簡単な文章の入力などの作業であれば、移動中に手軽に使える操作性を実現している。

 本格的なPC利用を希望するユーザーのために、外部デバイスを接続するコネクター類が充実している。本体の前面には、3.5mmのイヤホンジャックがあり、向かって左側面には、USB 3.0 Type-Aのコネクターとmicro SDXCの差込口がある。特筆すべきは背面のコネクターで、冒頭でも紹介しているように、HDMI 2.0 Type-AとUSB 3.0 Type-AにType-Cコネクター、さらにはRJ45やRS-232も備える。RJ45は、一般的な有線LANケーブルがそのまま差し込めるコネクターで、高速なネットワーク接続を利用したいユーザーには、とても便利なコネクターだ。

 最近のPCではほとんど見かけなくなったRS-232は、通信機器との接続やメンテナンスには必須のシリアルポート。現在のようなブロードバンド接続が一般的になる以前、電話回線を使ってインターネットに接続していたユーザーには、必須のコネクターだった。懐かしいというだけではなく、RS-232対応の通信機器を保守するような業務であれば、このGPD MicroPCは、フィールドワーク用の工具として提案できる。

フィールドワークからビジネスまで

 電子手帳のように見えるGPD MicroPCだが、9.5世代のインテル UHD Graphics 600を搭載し、10ビットの4K VP9フィルムデコードをサポートしている。ファンのON/OFFを手動で切り替えられるなど、優れた熱設計により、消費電力も10Wと低く、HDMI 2.0 Type-A経由で4K×2K/60p HDビデオも出力できる。

 大きな画面への出力とUSBケーブルで外部キーボードを接続すれば、一般的なビジネスPCとしても利用可能だ。モバイル利用だけではなく、出張先や自宅でのテレワーク用デバイスとしても提案できる。特に、フィールドワークの多い業務向けのモバイル端末としての利用に優れている。

 PD 2.0ベースの急速充電をサポートしているため、30分でバッテリーを半分まで充電できる。さらに、5V/3Aベースのモバイルバッテリーに対応しているので、スマホと充電器を共有できる。最近では、スマホとタブレットを同時に持ち歩くユーザーが減ってきたが、このGPD MicroPCならばスマホと一緒に持ち歩いても、それぞれに用途が違うので便利に活用できる。やはりWindows 10 Proが使える点は大きなアドバンテージだ。

個人にも産業用途にも優れた1台

 外部モニターとキーボードを接続すれば、ちょっとしたビジネスにも活用できるGPD MicroPCは、プライベートで活用しても楽しいウルトラモバイルPCだ。一方で、産業用途の提案では、電力、金融、鉱業、考古学、教育訓練、製造、ビジネスサービス、公共機関などさまざまな業務で使用されている旧世代の業務用ノートPCとの置き換えが可能になる。

 特に、RS-232を利用している通信機器や各種入出力デバイスにセンサー機器などを制御してきた旧PCの置き換えには、十分な提案力を発揮する。ただ、注意する点としては、旧世代のPCでは古いOSを利用しているケースが多い。特に工作機械などを制御しているPCでは、Windowsの古いバージョンやMS-DOSのようなテキストベースのOSを利用していることもある。こうした環境との互換性を確認することも、置き換え提案では重要なポイントとなる。

 最新のWindows 10 Proにも、MS-DOSを利用できるコマンドモードや、32ビットアプリとの互換モードもあるので、そうした環境での対応が可能かチェックするといい。こうした提案のためにも、1台は保有して各種の通信機能を確認しておくのもいいだろう。440gという軽さのGPD MicroPCは、ちょっと大きな電子手帳を持ち歩く感覚で、手軽にかばんに入れておける楽しいウルトラモバイルPCになる。

キーボードは、右上部にタッチパッド、左上部にはマウスボタンを搭載している。
インターフェースは本体左側と背面に集約されている。

キーワードから記事を探す