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第2世代AMD EPYC搭載Dell EMC PowerEdge サーバーの魅力をDell EMC馬場氏が解説

第2世代AMD EPYC搭載Dell EMC PowerEdge サーバーの魅力をDell EMC馬場氏が解説

2019年11月18日更新

Dell EMC PowerEdge サーバーに
第2世代AMD EPYC搭載製品がラインアップ
OpenManage Enterpriseも機能強化

今年8月にリリースされたAMDのサーバー向けプロセッサー第2世代AMD EPYCは、前世代と比較して2倍の性能を実現している。その第2世代AMD EPYCプロセッサー向けに最適化したサーバーを、Dell Technologiesが早速発売した。「サーバー提案の新たな選択肢になります」と力強く語るDell Technologies(Dell EMC) インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 パートナー営業本部 本部長の馬場健太郎氏に、新製品の魅力を解説していただいた。

Dell Technologies(Dell EMC) インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 パートナー営業本部 本部長 馬場健太郎氏

ソケットあたりの性能が2倍

 AMDが提供を開始した第2世代AMD EPYCプロセッサー(開発コードネーム Rome)は、7nmプロセステクノロジーによって最大64個のコアを搭載するサーバー向けプロセッサーだ。EPYCプロセッサーは、2年前の2017年に第1世代(開発コードネーム Naples、14nmプロセステクノロジー)が発売され、サーバー向けのプロセッサー選択の幅を広げる製品として話題をさらった。それから2年、性能がさらに強化されたプロセッサーとして第2世代のRomeが登場した。

「第2世代AMD EPYCプロセッサーであるRomeは、第1世代のNaplesと比較してソケットあたりの性能が2倍※です。仮想化、AI、HPCなどの用途において、Romeを搭載したサーバーは非常に強力な製品になります」と馬場氏は解説する。

 それでは、第2世代AMD EPYCプロセッサーのより具体的な特長をみてみよう。以下はAMDが公開している情報だ。

・性能 
最大64個の「Zen 2」コアを搭載し、第1世代と比較して2倍の性能を実現。さまざまなワークロードでTCOを最大50%削減する。

・アーキテクチャ 
次世代「AMD Infinity Architecture」によって、x86の性能とコンピューティング能力を強化。PCIe 4.0対応などで最新のサーバー性能を引き出す。

・セキュリティ機能 
チップ本体にセキュリティサブシステムを組み込み。「Secure Memory Encryption」「Secure Encrypted Virtualization」などの機能を搭載。

 すでにグーグルやツイッターが商用データセンター環境や自社のデータセンターインフラへの第2世代AMD EPYCプロセッサーの導入を決めている。マイクロソフトも第2世代AMD EPYCプロセッサーを基盤とするクラウドベースのリモートデスクトップ環境の提供などを発表した。

 市場をリードするベンダーの採用が相次ぐ第2世代AMD EPYCプロセッサーに対して、Dell Technologiesもまた、第2世代AMD EPYCプロセッサー向けにマザーボードから新たに設計したDell EMC PowerEdgeサーバーの提供を開始している。


AMD Infinity Architecture
ハイブリッド・マルチダイSoC設計、コア性能のアップグレード、PCIe 4.0 x86サーバープロセッサー、マイクロアーキテクチャの強化などを実現。

Secure Memory Encryption
単一のキーを使用してシステムメモリーを暗号化。

Secure Encrypted Virtualization
仮想マシンごとに一つのキーを使用して、ゲストとハイパーバイザーを相互に分離。


※出所:AMD(https://www.amd.com/system/files/documents/AMD-EPYC-7002-Series-Datasheet.pdf

“Rome”向けに製品を設計

「第2世代AMD EPYCプロセッサー向けに設計されたDell EMC PowerEdgeサーバーは、64という最大コア数やメモリー転送速度3200 MT/s、さらにPCIe 4.0への対応などによって、並列処理性能、インメモリー性能、データアクセス速度などを飛躍的に高めています。現在必要とされるワークロードにおいて際立つ成果をあげられるでしょう」(馬場氏)

 実際、第2世代AMD EPYCプロセッサーに最適化されたDell EMC PowerEdgeサーバーは、以下のような魅力を備えている。

・ワークロードへの最適化 
第2世代AMD EPYCプロセッサーのアーキテクチャや全てのメリットを生かすように設計。HPC、データベース、VDIをはじめ幅広いワークロードで飛躍的なパフォーマンス向上を実現。

・効率的なTCO 
第1世代AMD EPYCプロセッサーの2倍のコア数と20%高速化したメモリーを最適構成した1ソケットサーバーは、従来2ソケットを必要としていたワークロードもサポート。TCOの改善に寄与する。

・広い帯域幅のサポート 
PCIe 3.0より最大26%多くのPCIeレーンと60%高速のインターコネクトファブリック性能を持つPCIe 4.0や、転送速度3200MHzのDDR4メモリーによる2ソケットサーバーあたり410GB/sの理論メモリー帯域幅が、パフォーマンスのスケーリングに貢献。

・セキュリティ 
チップセット、BIOSレベルからプロセッサーまで、内蔵型のセキュリティを提供。AMDのSecure Encrypted Virtualization、Secure Memory Encryption機能は、仮想マシンとシステムメモリーを網羅する堅牢な統合セキュリティを提供する。

 第2世代AMD EPYCプロセッサー向けに設計されたDell EMC PowerEdgeサーバーは5機種用意された。1ソケットの「PowerEdge R6515」「PowerEdge R7515」、2ソケットの「PowerEdge R6525」「PowerEdge R7525」、2ソケット×4ノードの「PowerEdge C6525」だ。各製品の詳細は前ページの下図のようになる(2020年上旬に受注開始予定のPowerEdge R7525以外は提供が開始されている)。

HCIのライセンスコストを半分に

 第2世代AMD EPYCプロセッサーを搭載したDell EMC PowerEdgeサーバーは、さまざまな用途で従来以上の性能を発揮することは間違いなさそうだ。Dell Technologiesでは、第2世代AMD EPYCプロセッサー搭載Dell EMC PowerEdgeサーバーの想定用途として「データアナリティクス」「SDS」「HPC」「仮想化&VDI」「NFV」を挙げ、具体的な効果を上図のように紹介している。

「例えば仮想化システムにおいては、単純にコア数が多いほうが性能面でもコスト面でもメリットが多くなります。VDIなどではよりリッチな環境が構築できますし、VMwareなどソケット課金のライセンスコストも低減可能です。HCI(Hyper Converged Infrastructure)の導入において、従来の2ソケットのシステム構成ではコストが高いと感じられていたユーザーも、1ソケットで十分に性能を発揮できる第2世代AMD EPYCプロセッサー搭載PowerEdge R6515などを利用すればライセンスコストを半分に抑えられるのです」

 HCIについては、第2世代AMD EPYCプロセッサーを搭載したDell EMC PowerEdgeサーバーで構成する「VMware vSAN Ready Node」や「Azure Stack HCI」ソリューションを提供していく。

 仮想化やHCIシステムに加えて、HPCやデータアナリティクス、NFV(Network Functions Virtualization)用途においても、第2世代AMD EPYCプロセッサーが有する並列計算用途における優れたパフォーマンスや広いI/O帯域による高速なデータ処理性能などが威力を発揮するという。HPC用途では、第2世代AMD EPYCプロセッサーベースの「Dell EMC Ready Solutions for HPC」がすでに用意されている。

「HPCについては、大規模クラスタも含めたHPCの環境や専門性の高いスタッフを擁するイノベーションラボを米国に用意しており、日本のパートナーも利用できます。国内の三田にあるDell EMC カスタマーソリューションセンターにもRome搭載サーバーの実機が設置されていて検証が可能です。さらに国内のHPC専用のプリセールスチームが販売パートナーの皆さまのHPC提案を支援します。こうした体制も踏まえて、第2世代AMD EPYCプロセッサー搭載サーバーで、さまざまなソリューション提案を加速させていきます」と馬場氏は意気込む。

ServiceNowやAnsibleと連携

 AMDの最新CPUへの対応に加えて、サーバーのシステム管理ソフトウェア「Dell EMC OpenManage Enterprise」の機能拡張も行われた。Dell EMC OpenManage EnterpriseはそもそもDell EMC PowerEdgeサーバーの死活管理やファームウェアのアップデートなど日々の管理タスクを自動化・高速化するソフトウェアだが、「個々のハードウェア上では仮想化ソフトウェアや複数のOSが稼働していたり、ワークフローの自動化対象にもなる昨今では、システムを効率的に管理するためにさまざまなソリューションとの連携が不可欠になってきています。そこで、Dell EMC OpenManage Enterpriseにおいても、ソリューション連携のエコシステムを強化し、より効率的なシステム管理を目指しました」と馬場氏は説明する。

 そのエコシステム強化の状況を下図に表した。VMwareのvCenter ServerやマイクロソフトのWindows Admin Centerとの統合だけでなく、ITのサービス管理などを自動化する「ServiceNow」や、レッドハットが提供する自動化ソフトウェア「Red Hat Ansible Automation」との連携も実現している。

「Dell EMC PowerEdgeサーバーの細かい管理をRed Hat Ansible Automationで行えたり、ServiceNowの管理画面からDell EMC PowerEdgeサーバーの障害情報などが確認できるようになりました。従来までDell EMC OpenManage Enterpriseと各ソリューションの管理画面で別々に確認・操作していた内容を各ソリューションの管理画面で一元的に実施できるようにしたのです」(馬場氏)

 第2世代のAMD EPYCプロセッサーの搭載だけでなく、システムの運用面においても進化を続けているDell EMC PowerEdgeサーバーは、これから必要とされるサーバープラットフォームとしての訴求力をさらに高めている。ビジネスチャンスの開拓に従来以上に貢献しそうだ。


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