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中小企業に売れているHPE、クラウド管理を訴求するシスコ

中小企業に売れているHPE、クラウド管理を訴求するシスコ

2019年10月09日更新

中小企業に売れている
HPE SimpliVity

秒速バックアップ機能付き

「すでに国内で約400社に導入されている『HPE SimpliVity 380』ですが、8割程度が1,000万円以下の案件であるなど、中小規模のユーザーに非常にフィットしてるのが特長です」――。こう語るのは、日本ヒューレット・パッカード(HPE) ハイブリットIT製品本部 製品部 エバンジェリストの山中伸吾氏だ。都市圏以外の地域のユーザーも多いという。

 HPE SimpliVity 380は、HCIの基盤ソフトウェアにOmniStackを採用し、専用のハードウェアアクセラレーターカードを搭載している。このアクセラレーターカードが他社製品との大きな差異化を生んでいるキーファクターとなる。データの圧縮と重複排除の役割を担っていて、データにもよるが圧縮率は90%にもなるという。アクセラレーターカードによる圧縮と重複排除で小さくされたデータは、書き込みや読み込みの時間を短縮し、パフォーマンスの向上に貢献する。また、データのバックアップにかかる時間を大幅に短くでき、高頻度のバックアップも可能にする。このような特性からHPEでは、HPE SimpliVityのことを「秒速バックアップ機能付きサーバー一体型仮想化専用ストレージ」と呼んでいる。

「本格的なバックアップソフトを標準搭載し、高速なバックアップ・リストアを実現するHPE SimpliVityは、一般的なHCI製品と比べてバックアップの部分も含め運用管理を効率化できます。そのため、ひとり情シスのような企業への訴求力は高いですね。また、HPE SimpliVityの操作はVMware vCenterで一元的に行えるため、複数のツールの操作を覚える必要がありません。オペレーションの属人化といった課題も解決できるのです」(HPE ハイブリッドIT事業統括 クラウドプラットフォーム統括本部 戦略推進本部 バリュービジネス推進部 担当部長 渡辺洋右氏)

 専用のハードウェアアクセラレーターカードを利用したHPE SimpliVityは、バックアップの高速化だけでなく、リモートバックアップやDR(災害対策)サイトの構築にも役立つ。「従来、12時間かかっていたリモートバックアップが3分に短縮できた事例もあります。同事例では、DRサイトで30日/30世代のバックアップデータを保持されているなど、HPE SimpliVityの導入による大きな効果が生まれているのです」(山中氏)

 HPE SimpliVityは、CPUやメモリーだけを足したい場合には、汎用サーバーをコンピュートノードとして増設することも可能だ。汎用サーバーからもHPE SimpliVityの全機能が利用できる。

日本ヒューレット・パッカード 山中伸吾氏(左)、渡辺洋右氏(右)

AMD搭載の新モデルを発売

 容量ベースでXS(3~6TB)、S(6~12TB)、M(12~25TB)、L(20~40TB)、XL(40~80TB)を揃えるHPE SimpliVity 380に加えて、9月24日からHPE SimpliVityに新たなモデルが追加された。それが「HPE SimpliVity 325」だ。容量はXS(5TB)とS(7.5TB)。

 HPE SimpliVity 325は、AMDのCPUを搭載した1U/1CPUのモデルとなる。HPE SimpliVity 380と同様のデータ圧縮率、重複排除率をソフトウェアで実現した。価格は同容量のHPE SimpliVity 380と比較して40%程安い。

「1CPUで最大32コアなので、VMwareのライセンスの節約も可能です。これからHCIの導入を検討されるユーザーに加えて、これまで価格面で導入を控えられたユーザーに対してもアピールできます」(渡辺氏)

 新しいモデルも追加され、販売がさらに加速しそうなHPE SimpliVity。「販売パートナーと広く協業し、HCI市場におけるシェア拡大を目指します」と山中氏は強く意気込む。

クラウドから一元管理
Cisco HyperFlex

最小2ノードで構成できる

 シスコシステムズが提供するHCIは「Cisco HyperFlex」だ。サーバーとネットワークが統合されたCisco UCSをベースに独自のHCI基盤ソフトウェア「Cisco HyperFlex HX データ プラットフォーム」を採用する。ハイパーバイザーはVMware ESXiやMicrosoft Hyper-Vに対応。拡張性においては、コンピュートノードとしてCisco UCSサーバーをシステムに追加できたり、ノードごとにメモリーやストレージを増設することもできる。さらに外部ストレージの追加も可能だ。

 こうした特長を持つCisco HyperFlexの小規模モデルが「Cisco HyperFlex Edge」である。「リモートオフィスやブランチオフィス向けでもあるCisco HyperFlex Edgeは、最小2ノードから導入できる手軽さが売りで、最大4ノードまで選択できます」とシスコシステムズ 執行役員 データセンター/バーチャライゼーション事業担当 石田浩之氏は説明する。

Cisco Intersightのダッシュボード画面。

クラウド型の管理ツールを用意

 Cisco HyperFlex Edgeが2ノードで構成できるのは、管理サーバーの役目を担うクラウド型の管理ツール「Cisco Intersight」が提供されているからだ。「Cisco Intersightは、Cisco HyperFlex Edgeを含むCisco HyperFlexやCisco UCSの管理をリモートで実現します。Cisco Intersightを介して、Cisco HyperFlex Edgeと上位モデルのCisco HyperFlexを統合することも可能です。複数拠点でCisco HyperFlex Edgeを利用する場合、オンサイトでの管理が不要になるので、情シス担当者の負荷を大幅に軽減できるのです」(シスコシステムズ APJ データセンター・バーチャライゼーション HyperFlex/UCS ビジネスマネージャ 中村 智氏)

 日本語に対応したCisco Intersightには、無償版の「Base エディション」と有償版の「Essentials エディション」がある。Base エディションでは、Cisco HyperFlex Edgeなどの状態や構成情報の把握、管理が可能だ。Essentials エディションでは、サービスプロファイルによるポリシーベースの構成管理・設定やリモート管理が実現する。

「Cisco Intersightは、AIの活用によって運用管理に必要な知見を提供したり、当社のテクニカルサポートチーム(Cisco TAC)と連携して問題解決の早期化やプロアクティブなサポートを実施します」(石田氏)

 Cisco Intersightの活用によって2ノードでHCIを構成できるCisco HyperFlex Edgeには、構築をサポートする「クイックインストレーション ガイド」も用意されている。「関連したトレーニングや情報提供なども積極的に行っています。Cisco HyperFlex EdgeとCisco Intersightの提案によって、商機を創出していただきたいですね」と石田氏と中村氏は声をそろえる。

シスコシステムズ 石田浩之氏(左)、中村 智氏(右)

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