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サポートの富士通、アプライアンス提案のDell Technologies(EMC ジャパン)

サポートの富士通、アプライアンス提案のDell Technologies(EMC ジャパン)

2019年10月08日更新

安心のサポート体制
Nutanix Enterprise Cloud on PRIMERGY

サーバーシェア1位

「FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for VMware vSAN」などの提供でHCI市場を開拓してきた富士通が、今年の8月7日から満を持して販売を開始したのが、ニュータニックスのHCI基盤ソフトウェアを採用する「Nutanix Enterprise Cloud on PRIMERGY」だ。

「HCI市場における当社製品のシェアは徐々に伸び始めており、流通・製造、金融、官公庁・自治体など幅広い業種で採用が進んでいます。仮想化統合、プライベートクラウド基盤、VDI基盤、サービス基盤として導入されてきました。販売パートナーの取り扱いも増加する中、より幅広いラインアップでお客さまの要望に応えられるように、Nutanix Enterprise Cloud on PRIMERGYをラインアップに追加したのです」(富士通 データセンタプラットフォーム事業本部 シニアディレクター 山本和彦氏)

 Nutanix Enterprise Cloud on PRIMERGYには、「PRIMERGY RX2530 M5」(1Uラック型)をベースにした「XF3070 M2」と、「PRIMERGY RX2540 M5」(2Uラック型)をベースにした「XF8050 M2」の2モデルが用意されている。

「2018年の国内x86サーバー市場の出荷額で3年連続シェア1位、台数でもシェア1位※を獲得したPRIMEREGYサーバーにニュータニックスのソフトウェアを搭載させています。従来からニュータニックスが指名されるHCI案件も多い中、HCIの売れ筋構成を考慮した構成パターンにニュータニックスのソフトウェアを搭載させて出荷できるようにしました」(山本氏)
※出所:IDC Japan「2018年 国内サーバー市場動向」

富士通 山本和彦氏

一括サポートを提供

 Nutanix Enterprise Cloud on PRIMERGYの提案ポイントは何になるのだろうか。山本氏はまずこうアピールする。「Nutanix Enterprise Cloud on PRIMERGYは、ハードウェアとソフトウェアの両面において、富士通が一括でサポートする点が強みです。システム障害が発生した際にもお客さま先での切り分け作業が不要なので、HCIを初めて導入される場合でも安心して利用できます」

 特に情シス部門に人数をかけられない中小企業などにおいては、運用管理面で手厚いサポートが期待できるNutanix Enterprise Cloud on PRIMERGYは、有力な選択肢になりそうだ。「ニュータニックス自身も運用管理の簡易さをアピールしています。例えば、ニュータニックスのハイパーバイザーAHVの利用時は、1クリックで更新作業が可能です。AHVは無償で利用できるため、ハイパーバイザーのコストを抑えたい場合にも有効です。また、ニュータニックスはAHV以外にも、VMware ESXiやHyper-Vなどが利用できるマルチハイパーバイザー対応なので、ベンダーロックインから脱したいユーザーにもおすすめです」(山本氏)

 8月の発表後、Nutanix Enterprise Cloud on PRIMERGYに対する多数の問い合わせが富士通にきているという。「ニュータニックスのラインアップがそろったことで、多様な要望に応えられるHCI提案が可能になりました。販売パートナーの皆さまによるエンドユーザーへのご提案時には、当社社員の同行も可能です。ぜひ一緒にHCIビジネスを拡大させていきたいですね」と山本氏は期待を語る。

vSAN搭載アプライアンス
Dell EMC VxRail

VM用のリソース圧迫を最小限に抑制

 Dell EMCのHCIの中で、「VMware vSAN」を利用したアプライアンス製品として提供されているのが「Dell EMC VxRail」だ。VMware vSANに加えて、「vCenter Server」やハードウェアの管理ツールとなる「VxRail Manager」、データ保護オプションの「Recover Point for Virtual Machines」などで構成される。

 14世代 PowerEdgeサーバーをベースにするVxRailはラインアップも豊富だ。コンピュート集約向けの「Gシリーズ」、ロープロファイル・エントリー向けの「Eシリーズ」(1U)、ハイパフォーマンス向けの「Pシリーズ」、3D-VDI最適化向けの「Vシリーズ」、ストレージ集約向けの「Sシリーズ」が用意されている。

「中でも売れているのはEシリーズとPシリーズです。PowerEdgeサーバーと同様にCPU数やメモリー容量など多様な構成が選択できます」とDell Technologies(EMCジャパン) MDC事業本部システム本部の高橋 岳氏は話す。1UのEシリーズは、省スペース性の点からも中小規模の企業に対する訴求力が高そうだ。

 VxRailが搭載するvSANの特長については、Dell Technologies(EMCジャパン) モダンデータセンター事業本部の石井真仁氏が次のように説明する。「他のHCI基盤ソフトウェアは、HCIの核となるSDS(Software Defined Storage)の機能のために、Virtual Storage Applianceをホストごとに稼働させる必要があります。そのため、仮想マシン用のリソースを圧迫します。一方、vSANはSDSの機能をVMware vSphereのカーネルに組み込んでいるので、仮想マシン用のリソースの圧迫を最小限に抑えられるメリットがあります」

 最近は、VxRailとvCenterの透過的な運用も実現させた。実際には、VxRail ManagerがvCenterのプラグインになって、VxRail Managerの機能がvCenterから使えるようになったのだ。また、「VxRail Analytical Consulting Engine(ACE)」という機能も追加された。VxRailのデータの収集と分析を行うサービスだ。リソースの消費予測や問題の解決策などを追加のハードウェアやソフトウェアの導入なしで提示してくれる。

Dell Technologies(EMCジャパン) 高橋 岳氏(左)、石井真仁氏(右)

Dell EMC VxRailの管理をvCenterに統合。

ユーザーが得られる四つのしあわせ

 こうした特長を持つDell EMC VxRailは、「四つのしあわせ」をユーザーにもたらすという。一つ目は、システムの導入・拡張の高速性。「従来の3階層構成のシステムと比較してプロジェクト期間は半分程度に抑えられます。インストール作業は一つの管理画面から実行でき、初期設定は完全自動化されています。1時間程度でインストール作業を完了できる手軽さを備えているのです」と高橋氏は解説する。

 二つ目のしあわせは、アップグレードの手間がかからないこと。例えばハードウェアやソフトウェアのアップデートは、VxRailとVMwareが同期した統合アップデートとしてパッケージで提供される。そのため、個別の検証などが不要で安心してアップデートを実行できる。スケールアウトも簡単だ。新しいノードをLANで接続して電源をオンにするだけ。ノードが自動的に検知されて構成も自動的に実施され、作業は約10分程度で完了する。

「成長に応じて1ノードずつ追加するようなスケールアウトに加えて、データの増大に合わせてストレージだけを段階的に追加するようなスケールアップも可能です」(石井氏)

 三つ目のしあわせはシステム更改の簡単さ。ハードウェアを移行する際、データの移行作業などが不要でオンラインで完結する。そして四つ目のしあわせは総合的な保守サポートの提供。「サポートはVxRail専任のチームが一つの窓口で対応します。国内で24時間体制のサポートを構築しているのです。VMwareのソフトに障害がある場合でも、VMwareに常駐する担当者にエスカレーションするなど万全の体制を整備しています。お客さまには安心して使っていただけるのです」(高橋氏)

 ひとり情シスなどでITの運用管理になるべく手間をかけたくないという企業にとって、上記の四つのしあわせをユーザーに提供するVxRailは魅力的だ。さらに石井氏は加える。「仮想化基盤の集約などでHCIの提案を推進していきたいですが、HCIだけでは難しい面もあります。その場合は、ユニファイドストレージの『Dell EMC Unity』やNASの『Dell EMC Isilon』などと組み合わせた提案も可能です」

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