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「vProは戦略の中心に位置づけて推進」――インテル

「vProは戦略の中心に位置づけて推進」――インテル

2019年09月05日更新

いま、インテルvProプラットフォームが役立つ

働き方改革やセキュリティ対策強化の流れの中で、インテルが提供してきた「インテル vPro プラットフォーム」の真価が従来以上に発揮されそうだ。インテルのPC向けプラットフォームの最上位に位置するvProは、現在喫緊の課題となっている運用管理の効率化やセキュリティ強化の実現に寄与するからだ。改めて脚光を浴び始めているvProの提案で、新たな商機を見いだしていこう。

時代が求めてるvPro入ってる?

インテル vPro プラットフォーム(以下、vPro)が実現するのは、ビジネスのパフォーマンスの最大化。 いまだからこそ求められる要素がぎっしりと搭載されている。

vProの価値を再提示

 なぜいまさら「vPro」と思われる読者も多いだろう。vPro自体はいまから遡ること13年前の2006年に提供が開始されたテクノロジーだ(もちろん、13年の間にさまざまな進化は果たしている)。ただ、現在に至っても国内では広く普及しているとは言い難い。意識せずにvProを搭載したPCを使っているケースもあるだろうが、vProで具体的に何ができるのか、現在どのような機能が利用できるのか、的確に把握しているユーザーは少ないのではないだろうか。しかし、vProが提供する機能を知れば、これからvProが必要とされていく理由が明確に理解できるはずだ。

 vProがそれほど普及してこなかった理由としては、これまでの国内のビジネス環境において、vProの能力を発揮させる必要性があまりなかった(もしくは、そうした必要性がある企業が少なかった)ことが挙げられるだろう。vProの主な訴求ポイントとしては、運用管理の効率化やセキュリティの強化などがあるが、これらの必要性に真に迫られる状況が、従来のビジネス環境ではそれほど多くはなかったのだ。

 しかし、ビジネス環境は13年前から大きく様変わりした。少子高齢化が進行し企業の人手不足は深刻化の一途をたどる。その一方で働き方の見直し機運が高まっており、従来以上に業務の効率化や多様な働き方への対応が求められるようになった。それはITの運用管理業務においても同様だ。企業経営の根幹をなすITは、TCOを減らしつつ最大の効果を得られるような運用管理が必要とされる時代に突入している。

 セキュリティの脅威も激化した。経済産業省が「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」などを提供しているように、健全な企業経営を実現するためには、本腰を入れたサイバーセキュリティ対策が不可欠になっている。ITを運用する上では、常にセキュリティ対策に気を配らなければならない状況になっているのだ。テレワークなどに代表される多様な働き方の導入も、セキュリティリスクを高める要因と言えよう。

 今年の8月16日に発表されたIDC Japanによる「IT投資動向に関する国内CIO調査結果」においても、IT部門の課題として、「セキュリティ/リスク管理の強化」が調査対象全体の回答率のトップになった。そして、「IT要員不足の解消」が、従業員数100人未満の中小企業の中で1位、調査対象全体でも2位の回答率になっている。こうした環境の中、運用管理の効率化やセキュリティの強化をハードウェアベースで実現するvProは、いま、まさに求められるPCプラットフォームとして、その価値を再提示できるタイミングに来ているのだ。

(左)インテル 安生健一朗氏
(右)インテル 飯田真吾氏

ビジネスで最高の成果をあげられる

 ここからは、vProの概要について改めて、インテルの担当者に解説していただこう。「インテル vPro プラットフォームは、CPUとチップセット、NICで構成されたビジネス向けの最上位のプラットフォームです」と話すのは、インテル マーケティング本部の飯田真吾氏だ。ビジネスで最高の成果をあげられるように、vProを搭載したPCはパフォーマンスと安定性が高められている。

「CPUはインテル Core i5、i7プロセッサーとなるので、自ずとハイパフォーマンスを発揮します。また、PCのプラットフォームとしてPCメーカーと事前検証を実施しており、1,000項目以上の検証で安定性を高めているのです。『インテル ステーブル・イメージ・プラットフォーム・プログラム(SIPP)』というプログラムによって実現しているこれらの検証と安定性の保証には、vProの開発の中で最も多くの時間を割いています。こうしたことから、vProを搭載したPCはビジネスで安心して使っていただけるのです」(飯田氏)

 運用管理面において威力を発揮するのは、「インテル アクティブ・マネジメント・テクノロジー(AMT)」だ。このテクノロジーによってリモート管理が実現する。「AMTでvPro搭載PCの電源のオンオフや操作がリモートで行えます。ソフトウェアのアップデートなどを夜間に実施したいといった要望に応える機能です。遠隔でPCを操作できるので、PCに障害が発生した場合でも現場に行かずに対応が可能になります」(インテル 技術本部 部長 安生健一朗氏)

 AMTを利用した管理体制の実現は、脆弱性対策などのためにPCのソフトウェアを最新の状態に維持することが従来以上に要求されるようになった現在の環境において特に効果的だ。もちろんこうした管理体制は、大企業だけでなく中小企業においても求められる。インテルは、AMTを利用して1対1のリモートアクセスなどを行える無償ツール「Intel Manageability Commander」も提供している。

 セキュリティ面においては、vProならではの機能が三つあると安生氏は紹介する。一つ目は「インテル Authenticate」(以下、Authenticate)だ。これは、多要素認証を実現するテクノロジーで、ログイン時の認証を、指紋や顔などの生体、スマートフォンのBluetooth接続、PIN入力、ロケーションなどから組み合わせて実現する。「スマートフォンの活用や、社内など許可したロケーションでしかログインできないようにする機能も含めて、強固なログイン環境を実現するのが特長です」(安生氏)

 二つ目のポイントは、「インテル ランタイムBIOSレジリエンス」機能だ。これは第8世代のvProから搭載された「インテル・ハードウェア・シールド」というセキュリティ機能の一つ。マルウェアなどに感染するとシステム管理権限が乗っ取られるケースがあるが、BIOSレベルでそうした攻撃からPCを守ることを可能にしている。

 三つ目のポイントは「インテル Threat Detection Technology」。これは、ウイルススキャンの処理をGPUに担わせられるテクノロジーである。「通常、ウイルススキャンにはCPUのリソースが利用されますが、インテル Core i5、i7プロセッサーの能力を用いるのはもったいないです。そこで、内蔵GPUにその処理を負担させてCPUの負荷を減らそうというのがこのテクノロジーの目的です。現時点ではWindows Defenderが対応しており、自動的に適用されます」(安生氏)

 運用面やセキュリティ面でこのような機能を搭載しているvProについて、飯田氏はこう話す。「従来まではプラットフォームの安定性に寄与するSIPPやリモート管理を実現するAMTなどに焦点が当てられるケースが多かったのですが、セキュリティリスクが高まっている昨今では、vProに搭載されているセキュリティ機能のアピールも響くようになってきています」

戦略の中心として推進

 vProを搭載したPCで利用できるもう一つの機能として導入が進んでいるのが「インテル Unite ソリューション」(以下、Unite)だ。Uniteの利用によって、ワイヤレス会議が可能になる。仕組みとしては、UniteがインストールされたvPro対応PCをモニターに接続しておく。あとはそのPCをハブにして、Uniteのアプリケーションをインストールした会議参加者のPCを接続することで、モニターに各PCの画面をワイヤレスで投映できるようになる。会議室以外の場所からの参加も可能。参加者のPC画面には、会議室のモニターの画面も共有される。

「UniteをvProで利用できるようにしているキモは、電源管理やリモート管理にあります。会議室などに設置されたUnite端末の管理を遠隔で行えるようにしているのです」と安生氏は解説する。ワイヤレス化による会議室のスマート化ニーズやテレワークの普及によるWeb会議の利用増といった追い風も受けて、企業でのUniteの導入が着々と進んでいる。また、IT環境が整備されつつある文教市場でも採用され始めている。授業や教員の会議などでUniteが活用されているのだ。

 こうしたvProについて、実際に導入する企業における経営者、IT管理者、ユーザーのそれぞれの視点ではどのようなメリットがあるのだろうか。飯田氏は次のように解説する。「経営者に対しては、vProが提供するPCの安定性や機能性によるTCOの削減効果がアピールできるでしょう。IT管理者に対しては、AMTなどによって実現する運用管理の効率化が響くはずです。PCの障害対応やソフトウェアのアップデートなどがリモートで行えるようになるので、従来まで現場に赴くために費やされていた時間や労力を別の作業に使えるからです。ユーザーのメリットは、ソフトウェアのアップデートなどが夜間に自動的に行われるようになるので、仕事の時間は作業だけに集中できることですね」

 vProはインテルが提供する最上位プラットフォームであり、これまでは比較的規模の大きな企業を中心に導入が進んできた。しかし、人手不足やセキュリティ強化の流れの中で、今後は中小企業においてもvProが提供する機能の活用提案が有効になるだろう。インテルとしても「vProを戦略の中心に位置付けて推進していく」という。

 そうした取り組みの表れとして、vProの新しいツールが近々リリースされる予定だ。これは、vPro搭載PCの管理を1対多で実現するクラウドベースの無償ツールで(オンプレでも活用できる)、中小企業でも手軽にvProを活用できるようにするという。クラウドベースなので、社外ネットワークにある端末もインターネットに接続できる環境にあればリモート管理が可能になる。テレワークなどの多様な働き方が拡大する中で、社外PCの管理を効率的に実現できる機能になるようだ。こうした機能も含めて、今後、vProの提案チャンスは拡大していきそうだ。

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