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オフィス同士をつないだスノーピークビジネスソリューションズの工夫

オフィス同士をつないだスノーピークビジネスソリューションズの工夫

2019年09月13日更新

離れたオフィスがいつでも隣に

Voices System

オフィスの外で会議にトライ

 アウトドア総合メーカーをグループ会社にもつスノーピークビジネスソリューションズは、自然とテクノロジーを融合させたアウトドアワークスタイルを提案している。アウトドア用品で構成された“キャンピングオフィス”のローチェアに腰掛けた同社の坂田真也氏は、アウトドアワークスタイルについて次のように説明する。

「働き方改革で生産性を上げるためには、社員と社員の関係性向上が重要になります。例えば、新しいアイデアを提案する場合でも、従来通りのオフィスで従来通りの上下関係では発言がしにくく、新しい発想や忌憚ない意見にはつながりません。当社では、働き方改革に対して『オフィスを変える』『働く場所を変える』『つながり方を変える』の三つのアクションを提案し、多様な人々がフラットな立場で話し合いができる環境構築を支援しています」

 働く場所を例に挙げると、実際に青空の下でテントやタープで打ち合わせをするような体験の提案だ。オフィスの中ではなく屋外で会議をすることで、“オフィスでないと仕事ができない”という固定観念から解放されるのだ。具体的には、今までとは異なる開放的な環境で仕事をすることで、場所を変えても仕事ができる体験や、これまでにないクリエイティブな発想が浮かぶ感覚などを知ることで、在宅ワーク、モバイルワークの推進につなげられる。また、オフィス家具の代わりにアウトドア用品を用いたオフィス環境を整備することで、従業員同士がフラットな立場で意見交換できるようになるという。このようなアウトドア環境で働く“キャンピングオフィス”を提案し、居心地が良い職場作りを含めたコンサルティングを行っている。

 キャンピングオフィスのショールームという位置付けで、2016年7月に名古屋市にオフィスを構えた。「アウトドアによる働き方改革を実現するために、当社ではクラウド事業も推進しており、その市場拡大の一環でもありました。もともとは愛知県岡崎市に本社を構えており、その一部の従業員が名古屋市に異動した形です。しかし、特にチームコミュニケーションを重視していた当社では、これまで仕事をしていたチームと顔を見て、face to faceで話ができないのは寂しいという意見が多くの従業員から寄せられました」と坂田氏。

スノーピークビジネスソリューションズの名古屋オフィス。キャンピングオフィスのショールームという位置付けだ。オープンなオフィスながら、個人が集中して業務に取り組めるスペースも設けている。

個人同士のWeb会議でもYVC-200は活用されている。PC内蔵のスピーカーよりも音がクリアで聞き取りやすい。またオフィスになじむおしゃれなデザインも好評だ。

車で1時間の距離がすぐそばに

 そこで取り入れたのが、Web会議システムを常時起動させ、名古屋オフィスと岡崎オフィスをリアルタイムでつなぐ仕組みだ。スノーピークビジネスソリューションズではさまざまな機器を試し、WebRTCの技術を用いたWeb会議ツールと2台のWebカメラ、短焦点プロジェクターと90度角の80インチスクリーンを組み合わせることで、離れたオフィスがまるで隣にあるかのような環境構築に成功した。坂田氏は「この仕組みを『インタラクティビジョン』としてソリューション化し、ユーザー企業への提案も行っています。実際に当社で利用してみて、日常的に岡崎のオフィスのスタッフに声をかけたり、打ち合わせをしたりしたことで、離れていても対面で話せるメリットを十分に享受できたことが製品化の背景にありますね」と話す。同社ではOffice 365のコンサルティングを含むクラウドサービスの提案に実績があり、そのノウハウも生かした形だ。

 このインタラクティビジョンは、同社が毎日11時半ごろに実施している昼礼ミーティングなどでも活用されているが、一部課題も生じていた。「名古屋オフィスには5~6人、岡崎オフィスには20人以上が在籍しています。この2拠点をWeb会議でつないで昼礼を行っていましたが、特に人数が多い岡崎オフィスの声はクリアに聞こえにくい状況でした。そこでヤマハのユニファイドコミュニケーションマイクスピーカーシステム『YVC-1000』を岡崎オフィスに、ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォンの『YVC-200』を名古屋オフィスに設置したところ、クリアな音声でスムーズに昼礼が進められるようになりました」と坂田氏は話す。

 打ち合わせや会議など、直接会って対面で話すことによって、目線や言葉の抑揚など、言語以外の情報で伝わるニュアンスも少なからずある。同社はそのノンバーバルコミュニケーションの機微を、Web会議環境で実現したことで、離れていても密なコミュニケーションにつなげているのだ。

名古屋オフィスと岡崎オフィスをつなぐインタラクティビジョン。90度の壁に設置することで、同じオフィスの中で働いているような環境を作り出している。岡崎オフィスに話しかけているのは同社 WIS事業本部長兼ディレクションチーム責任者 働き方シニアコンサルタント 坂田真也氏。


スノーピークビジネスソリューションズ
アウトドアワークスタイルを提案するスノーピークビジネスソリューションズ。そのショールームとして名古屋オフィスを構えるにあたり、岡崎オフィスと常時Web会議をつなげるインタラクティビジョンを開発。コミュニケーション円滑化にヤマハのスピーカーを導入するなど、密なコミュニケーションをITの力で実現させている。

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