
Dell Technologiesのクラウド戦略とは
一貫性のあるハイブリッドクラウドの提供へ
Dell Technologiesがクラウド戦略を発表
6月28日に「Dell Technologiesクラウドビジネスに関する説明会」が実施された。Dell TechnologiesはDell EMCやVMwareを含むグループ企業8社で構成されている。
説明会ではまず、米ラスベガスで5月に開催された「Dell Technologies World 2019」で発表された統合的なプラットフォーム戦略「Dell Technologies Cloud」について、Dell Technologies(EMCジャパン) アドバンスドテクノロジーソリューションズ事業部 吉田尚壮氏が解説した。同コンセプトでは、Dell EMCとVMwareのテクノロジーをベースとして一貫したハイブリッドクラウドを提供するという。
同氏によると、国内企業の約93%が複数のクラウドを使うマルチクラウドを志向する傾向にあるという。しかし、それぞれ異なるクラウドを運用するためにはクラウドの移行や異なる管理ルール、セキュリティ施策など「運用の複雑化」を解決する必要がある。「避けるべきは『クラウドのサイロ化』です。そのためには、異なる環境全てを共通のインフラとして運用できる一貫性のあるインフラやオペレーションが必要となります」(吉田氏)
これらの課題を解決するクラウドプラットフォーム戦略がDell Technologies Cloudとなるのだ。
一貫したオペレーションを提供
現段階でDell Technologies Cloudは、VMwareが提供するクラウドプラットフォーム「VMware Cloud Foundation」と、Dell EMCが提供する「VxRail」で構成される。
ITインフラを運用する企業は、VxRailとVMware Cloud Foundationの組み合わせで、一貫した運用管理を実現するプライベートクラウドを構築できる。
Dell Technologiesは今後も、VMwareとDell EMCの技術を連携させた製品の提供や強化を進めていく方針だ。プライベートクラウド構築用のハードウェアとして、サーバーストレージやネットワークを自由に組み合わせられる「Ready Stack」(近日提供開始予定)など、VxRail以外の選択肢も用意するという。
また「VMware Cloud on Dell EMC」というマネージドサービスとしてクラウドインフラをオンプレミスデータセンターに提供するサービスを2019年下期に北米でリリースする。ハード、ソフト、サポートを含んだサブスクリプションモデルとして、注文からサポート、管理をDell EMCとVMwareが行うサービスだ。「幅広く、さまざまなサービスをお客さまに提供できるのがDell Technologiesの強みです」と吉田氏は説明した。
Dell Technologies(EMCジャパン)
アドバンスドテクノロジーソリューションズ事業部 クラウドプラットフォームスペシャリスト
吉田尚壮氏
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